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第二項 コーチ学のススメ


今回はコーチについてです。

 基本的に武道全般指導者には大体高段の方がなります。一般的に言うスポーツのコーチとはちょっとニュアンスが違うかも知れません。どちらかというと、師匠と弟子の関係の拡大版と考えるほうが近いでしょうか?

 現在日本体育協会では、それぞれの競技に地域指導者とコーチの資格を用意してます(ちなみに17年5月現在弓道は準備中)が、弓道競技で取得講習会が行われるのは、大体3、4年に一回でした。流れは、共通科目(体育協会主催)毎年>専門科目(弓道)数年に一回といった感じです。

 弓道の技術的な話について、体育協会の共通科目が直接に影響はしません。しかし「基本的な体育理論、社会性、運動生理学」や、何より「障害対策、熱中症対策、体調管理、コーチとしての考え方」などは、教本や弓道の指導書には出ていません。
 私の発言内容に対して弓道には伝統があり、先達の考えから教本があれば事足りるのに余計なことを言うなと思う方もいるかも知れません。

 私自身、最終的に出てくる言葉が師匠から頂いた言葉をそのまま用いることになると思います。

 しかし! 勉強してその指導者といての知識・引き出しを増やすことは悪いことではありません。何よりも「知らずにただ一辺倒に指導する」のと「多くある引き出しの中から出てきた言葉」では同じ内容の発言でも、指導者としての深さと幅の広さに大きく影響すると思います。

 私自身現在勉強の身として当然偉そうなことが言える立場ではありませんが、これから指導者になる(目指す)人は、こういう知識があるべきだと思うのですが、皆さんいかがでしょうか。  




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