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第三項 熱中症について


 少し間が空きました。今回は、これからの暑さでの熱中症について書きたいと思います。
 弓道は屋外でやる競技ではないので、途中で倒れるということは比較的少ない競技であると言えます。しかし、その陰でかなり危ない状況もあります。

 道場が総合体育館の中などにある場合、それほど道場内が暑くなることがないので比較的良好な状態です。学校などにある道場では、場所によっては屋根がトタンで、日差しによって高温になることが多々あります。
 現に私が行く道場でも、昨年などは室温46℃を記録しました。ここまでなると、人がいる環境ではありません。一つの対処法として、屋根に水を撒くという手段があります。これは割りと効果が高いです。

 本題の熱中症ですが、対処法と予防法を書きたいと思います。
 まず軽い場合:
涼しい所で寝かせ、風を送り、水分を与えます。
 重い場合:
意識が無いのは勿論、混濁して呼びかけにきちんと答えられない場合、これはすぐに救急車を呼んで下さい。迷っていたりすると、間に合わなくなる場合があります。早めに病院に行き、輸液をすれば、命の危険は回避されます。

予防法:
熱中症の予防を弓道で考える場合、何よりも水分摂取が一番大切です。汗をかくと一緒に塩分も喪失されます。従ってお茶よりもスポーツドリンクなどのほうが成分調整をしているのでお勧めできます。
 ただ、女性に多いのですが、味が濃くて量が飲めない、あるいはむくみが気になるから飲みたくないという人がいます。私自身いろいろなスポーツドリンクを飲み比べましたが味は確かに濃いです。これに関しては「スポーツドリンクを半分水で薄める」これを試してみてください。色々なスポーツ現場でもこれは活用されています。

 むくみに関しては、これはむしろ誤解を解く必要があります。「循環できないから還流せずにむくみになる」つまり逆に水分を多めに摂取したほうがむくみの解消に近づける訳です。
 あと、体質的に長年の経験で水が飲めなくなっている人も多いと思いますが、これは最初は少量でも構わないので、段々と量を増やしていきましょう。

 部活動などの場合。大体1時間ごとに水分摂取の時間をとりましょう。夢中になると、どうしても水分摂取が遅れる場合があります。量に関しては、どんなに少なくても午前で500mlのペットボトル1本、午後にも1本それ以上やるなら更にもう1本摂取するぐらいはしてください。
 私自身暑さが厳しいときは午前午後でそれぞれ1g以上摂取しています。最初はご飯が食べられなくなりましたが、最近はむしろ体調が安定するようになりました。

 夏の暑さで負けないようにして体調を管理しましょう。  




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