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第六項 ウォーミングアップについて


 だいぶ時間が経ってしまいました。

 今回はウォーミングアップ(準備運動)についてです。

 いきなり大変失礼な言い方ですが、おおよそ日本体育協会傘下の競技において、弓道ほど何のウォーミングアップもしない競技はありません。
 人によっては「素引き」「巻藁」が準備運動だと言う人もいるかも知れませんが、それは準備の最終段階で行うことであって、アップとしては余りにも足りません。
 プロゴルファーが素振り・試し打ちをいきなり行いますか?野球選手、サッカー選手がいきなりボールを使って実践練習を始めますか?
 動きの量が違うというのなら、ゲートボールやカーリング、射撃がウォーミングアップをしないと思いますか?
 ゴルフは遊び(または仲間内でのラウンド)などではいきなりコースに出る人もいますが、その場合はやはり故障の確率が高くなります。
 
 弓道でも関節の可動域を確保し、体を温め、怪我の予防がしっかりと出来ないのは、競技者としての質の低さを露呈しています。またそれをきちんと指導出来ない指導者の質も問われます。

 弓道体操というものも昔(相当昔)に出回りましたが、現代の医学としては見直しをしないといけないものが、非常に多く不完全です。
 弓道のウォーミングアップ構築は急務であると思います。特に一般競技者の年齢の高い弓道においては、無いのは不自然です。
 例:寒いとき学校弓道などでは、体を温める目的ではランニングなども有効です(息が切れるほどだと激しすぎる)

 他の競技も含め、色々な運動を見て、弓道に見合ったウォーミングアップを考える必要があります。
 弓道を趣味として考えるのであれば、ある程度怪我無く楽しくやれるように考えるべきです。
 私はあくまでもトレーナーとして、趣味であっても質の高いものを求める人が多いと信じ、ウォーミングアップの重要性を強調したいと思います。  




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