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第八項 安全管理について


 今回は安全管理について書きたいと思います。
 今日これを書いたのは、事件が起こってしまったからです。今回は三重県の高校において、雨のため練習を校内の階段の踊り場において巻藁練習中に、誤って別の部の生徒の頬に刺さってしまいました。
 今の人たちは知らない人もいるかもしれませんが、昔死亡事故が起こってしまったこともあります。
 弓引きからすれば、なんでそんなところで?なんで人が出てくるの?と、疑問に思うこともあるかと思います。しかし、よほど厳重に立ち入り禁止にしてそれを破って入ってきたのならともかく、少しでも非があれば「弓という殺傷力を有する武器を持つ」立場である弓引きには責任があります。
 武士であれば刀をむやみやたらと抜いたり、人前で振ったりなどは普段決してしてはならないことです。

 学校弓道は、指導者がいないところもあり、また設計があまり安全性に関して深く追求されていなかったり、更には引く場所そのものが大きく制限されていたりと、かなり色々問題がある場合もあります。
 一般の道場では、多少環境に不備があっても、年齢層が比較的高く指導者がいる場合が多いので、それほど大きな事故につながるケースは余りありません。

 中学・高校では、もちろん全てではありませんが、指導者がおらず、管理しきれていない場合も少なくありません。
 また、教育という立場から考えても、ここで一度しっかりと話し合い、指導者派遣や必要ならば冊子製作、ポスターも含め作成し、安全総点検を時間をかけてでも全国教育機関一通りチェックすることも必要かと思います。
ことに国際化、発展を始めたこの時期からの足元の確認はとても大切なことだと思います。   




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