魚雷発射管室に戻る”X−69”発令所に戻る/NEXT
 
 

えー・・・・

この先は18歳未満は読んじゃいけません(笑)

特定のキャラに愛着をお持ちの方も、やめといたほうが無難です。

もし、読んで不快な気分になっても責任はとれません。抗議のメールは受け付けますが・・・・できれば励ましのメールの方がうれいしいなあ(笑) 
 



 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「さあ、ベッドへ行きましょう・・・お返ししなくちゃいけませんからね」

「「♪」」

シンジは発情期の雌猫二匹を連れて寝室に入る。
 
 
 
 

結局二人はシンジに散々なぶられて失神するまで攻められた。
 
 
 
 
 
 

実際、彼が女性を伴わないで眠るということはほとんどあり得なかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

これが碇シンジという14歳の中学生がおくる生活だった。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

We are crazy for you!
話「”レイ、心の向こうに”?・・・・綾波は僕のモノ♪
(B−part)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「えーと・・・・この辺だったかな?」

シンジはこの前来た時の記憶を頼りにレイの家を目指した。

周りには見た限りでは区別のつかない団地群が立ち並んでいるのだが・・・・

「ひょっとして・・・・ホントに人が住んでないのかな?・・・・」

夜中に来た時も寂しいところだという印象はあったが、朝だというのに動いているものがない。

それどころか、取り壊されている建物まである。

「早いトコ綾波にも引っ越してきてもらわなきゃ」

この団地群は、もともと第三新東京市の建設に従事した人たちの住まいだったのだが、今では打ち捨てられていると言っても過言ではない。

ゲンドウにとってはレイを住まわせるのに格好の場所だった。

人の目につく事もなく、人に干渉される事もない。

「あ、ここだここだ」シンジは目的の団地を見つける。

記憶力は抜群だから、ここまで迷う事はなかった(というより、記憶力が悪くて博士号がとれるワケがない)。

階段を上がり、レイの部屋の前まで来る。

ドアの郵便受には様々な紙片が押し込まれている。

「・・・・もうちょっと女の子らしくさせないとね・・・・」ため息が出るシンジ。

そしてインターフォンを押す。

「あれ?・・・・壊れてるのかな?・・・・」

とりあえずノブを回してみると、鍵はかかっていないようだ。

とりあえず郵便受けに入っているものを取り出して、広告類などを選別してから、それを持って中に入る。

「あやなみー?・・・・入るよー?」

返事はない。

ためらうことなく部屋に歩を進める。

コンクリートむき出しの壁や床。

天井を見上げれば、やはりコンクリむき出しだ。

部屋の中を見渡してある物と言えば、冷蔵庫、ベッド、小さなチェストぐらいだ。

とても年頃の女の子の住む部屋とは思えない。

「・・・・」

一番最初をこんなところでヤッたのは・・・失敗だったかな?

ついこの前、この部屋でレイはシンジを初めて受け入れたのだ。

この殺風景極まりない部屋で。

シンジがそんなことを考えて悶々としている時、後ろの方で水の流れる音が、止まった。

れに気付いてシンジが振り向くと、そこには全裸のレイが立っていた。

ああ、綾波・・・シャワー浴びてたんだ」シンジは微笑んでレイに向き直る。

レイは無表情だった顔に喜色を浮かべると、そのままの格好でシンジに飛びついた。

わっ!とっと・・・・飛びつかれてよろけるシンジ。

もちろん”わざと”よろけている。

この少年が同い年の少女のタックルぐらいでよろめく筈がない。

「綾波?ちゃんと体は拭いた?」

シンジはそう言いながら、放り投げられてしまったタオルを拾い、ゆっくりとレイの体を拭く。

「碇君・・・」潤んだ瞳でシンジを見つめるレイ。

「今はダメだよ。シャワー浴びたばかりなんだからね・・・・それに早く本部に行かなきゃ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 



 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

シンジとレイは本部へ向けて歩いていた。

レイがシンジの腕にしがみつくような格好で。

もうすぐ最初のゲートに到達する。

「綾波。自分の家の郵便受、見てる?」

唐突に言うシンジ。

「・・・・・」ぷるぷると首を横に振るレイ。

「それじゃあ、これも見てないでしょ?」

シンジは1枚の紙を差し出す。

紙片は市役所からの正式な通知文書。

『建物取り壊しに伴う住居移転要請』とある。

要するに、レイの住んでいる団地を取り壊すから出て行け、と書いてあるのだ。

許可はまだ下りないの?

こくりとうなずくレイ。

チルドレンは居住地を変えることも厳しく制限されている。

それに、ネルフも特務機間とは言え組織の性から逃れることは出来ない。

つまり、お役所仕事というわけだ。

「じゃあ聞いてみるよ」

そういうとシンジは携帯電話を取り出していくつかのボタンをプッシュする。

「もしもし?リツコさん?」

《あ!シンジさ・・・君?》

どうやら電話の向こうのリツコはそばに人がいるらしい。

「お聞きしたいことがあるんですが」

《なに?》

「綾波の住む所なんですが」

《あら、まだ許可が下りないの?》

「ええ、そうらしいんですよ・・・担当者は誰なんです?」

《チルドレンの私生活に関することはマヤが取り仕切ってるの・・・まあ、あの子も忙しいみたいだから》
 

ニヤァリ
 

いつもの5割増くらいの邪笑。

「・・・・リツコさん?」

シンジの言葉を聞かないうちにリツコからの返事は返ってきた。

《わかったわ・・・なるべく早くお膳立てをしておくわ》

気のきく性奴を持つと色々便利だ。

「さすがリツコさん・・・ご褒美、期待してくださいね」

《♪》

おそらく身をよじっているのだろう。

電話に妙な雑音が入る。

おそらく周りにいる人間は目を丸くしているだろうが。

「それじゃ、よろしくお願いします」

《任せておいて》
 

携帯電話を切り、ポケットに収める。
 
 

そうこうするうちに、二人はゲートをくぐりぬけ、長い下りエスカレーターに乗る。

レイはちょっと頬を膨らませてシンジから離れている。

直感でシンジに、自分以外に”女”がいることに気付いたのだ。

綾波?・・・なんで怒ってるの?

もちろんわからないわけではない。

「・・・・・・・・・・・・・」

可愛らしくふくれたままそっぽを向いている。

「綾波は僕が他の女の人といるのはイヤ?」

大きくうなずくレイ。

「それじゃあしょうがない・・・・僕とは一緒にいられないね」

残酷にも聞こえるその言葉。

レイはそれを聞いて泣きそうな・・・いや、実際に涙が少しこぼれている。

「僕は綾波が他人と仲良く出来ないなら、一緒にはいられない」

歯を食いしばるレイ。

「どうする?僕のことは忘れて元の生活に戻る?」

「イヤ!」

そう叫んでシンジの手をしっかりと握る。

「碇君の暖かさに触れてしまった・・・・もう元には戻りたくない!」

レイらしからぬ慟哭。

「じゃあ、ミサトさんやリツコさん・・・あともうチョイ増えると思うけど・・・仲良くやれるよね?」

「・・・・」

「みんな寂しいんだ・・・みんなで一緒にいれば寂しさを忘れられるんだよ」

「私だけ・・・じゃない?」

「そう。みんな寂しいんだよ・・・みんな心のどこかに隙間を持って生きてるんだよ、大なり小なりね」

レイはうつむいて瞑目する。
 
 
 
 
 

碇君。

大事な人。

大切な人。

かけがえのない人。
 
 
 
 
 

「それに、さ・・・・」

レイは顔を上げてシンジを見る。

「もう、綾波は僕のものなんだから」

そう言うとシンジはレイの耳元に唇を寄せる。

「心も体も、ね」
 
 
 
 
 

碇君。

大事で、大切な、かけがえのない・・・・
 
 
 

私の・・・御主人様・・・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ちょっと荒っぽかったけど・・・・ショック療法、成功かな?
 

シンジはレイの反応を確かめながら、手応えを感じていた。
 
 
 
 
 
 
 

ショック療法と共に、詰めの作業までこなしてしまうあたり、まことに彼らしい。
 
 
 
 

 
 
 
 



 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「坊ちゃんに言われたこと、なかなか難しいですね」

「難しくなきゃ、アイツが勝手にやってるさ」

某日、某所。

こう言ってしまうと陳腐だが、何の特徴もないその部屋は場所の特定をするには難しすぎた。

その中でいかつい男が二人、向かい合ってしかめっ面をしている。

一人はいわずと知れた”野獣”こと、野分ユウジ。

「まあ、それは置いとこう・・・猪口、なんかメール来てないか?」

「仕事の依頼がきても断れって言ったのは誰ですか?」

猪口と呼ばれた男は苦笑を隠さずに答える。

彼はオメガ結成以来の数少ない生き残り。

一応立場は最先任曹長だ。

そして猪口がPDAを開き、メールチェックをする。

「こりゃ驚いた」

まったく驚いた様子もなくそう言う猪口。

「なんだ?」

「仕事の依頼ですよ」

「断っちまえ」

「いいんですか?」

「もったいぶった言い方はやめろ・・・一体なんだ?」
 
「合衆国中央情報局からの依頼ですよ」

「はぁ?」

ちょっと間の抜けた声が出る。

「依頼内容は直接伝えたい・・・ですと」

ほんの数秒、考え込むユウジ。

「・・・面白そうだ・・・行ってみるか」

「2日後にアラスカのアンカレッジだそうです」

「あんなクソ寒いとこかよ!・・・やめとこうかな・・・」

「報酬は前渡金が2000万ドル、成功すればさらに8000万ドル」

「いまじゃドルなんて紙みたいなもんだろが」

「向こうはそう思ってないようですがね」

「はっ!中華思想ここに極まれりだ」

「どうします?」

「行くさ」

「了解・・・・じゃあアメリカにいる連中にこの情報の裏を取らせます」

「ああ、そうしてくれ・・・これは俺の勘だがな、なにか匂うぞ」

「まあ、そうでしょうねぇ・・・アメリカには今まで散々な目に遭わせてますからね」

「曹長・・・心当たりあるか?」

「いやぁ・・・多すぎて」

「俺は・・・ほら、2年前だったか、ルーマニアに派遣された連中の空挺旅団を壊滅させたろうが?・・・アレだと思うんだが」

「まあそれもありますが・・・私はどちらかというと半年前のウィスコンシンですかね」

「・・・なんだったっけ?」

「ド忘れですか?」

「やかましい」

「ほら、カルト教団の・・・」

「ああ!地元警察やらFBIやらATFやら軍なんかが出張ってきてたところへ乗り込んで皆殺しにしたアレか?」

「あれは向こうの面子を丸つぶれにさせたみたいですからねぇ」

オメガの戦歴を語る二人は嬉々としている。

「・・・・相当恨みを買っているのだけはわかった」

「で、どうします?」

古参兵の顔に戻った猪口がたずねる。

「先発で1個小隊、俺達と共に1個小隊の計2個小隊で行く」

「妥当なトコですね」

「多すぎるくらいだ」
 
 
 
 
 

 



 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ロッカールームでは、レイがプラグスーツに着替えていた。

レイのほかには誰もいない・・・・と、言いたいところだが、シンジが当然のように座っている

レイの裸体をただ黙ってじっと見つめている。

シンジの視線を感じながら着替えるレイは、白い体をほんのり紅く染めている。

というより、見られることによって快感を覚えていた。

ま、シンジにしか反応しないだろうが。

「碇君・・・・」

先ほどと同じように、その瞳をシンジに向ける。

「だーめ」

いじわるなシンジ。

「これから起動試験なんだから、体中全部モニターされるんだよ?」

言われてみれば確かにそうだ。

ここで1発キめたら、その体の変化がわかってしまうだろう。

今度は顔を伏せがちにしてシンジを見上げるレイ。

並みの男なら1発KOの仕草だ。

だが、もちろんのことシンジは並ではない。

レイは少し不満そうにしながらも白いプラグスーツに手足を通し、手首のスイッチを操作して内部のエアを抜く。

一連の動作をしながらも、レイはシンジを見つめている。

「起動試験が終わったらね」

それを聞いてパッと表情を明るくするレイ。

シンジと出会い、心を与えられた少女は彼に絶大な信頼を寄せ、かつ絶対的な”忠誠”を誓う。

レイは艶の入った笑みを浮かべると、起動実験に赴くため立ち上がった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 



 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「これより零号機の再起動実験を行います

コントロールルームの中央に仁王立ちしているリツコが命令する。

その横には冬月がいる。

技術的な試験なので、この場の指揮は彼女が取っている。

「第1次接続開始」

「主電源コンタクト」

「稼動電圧、臨界点を突破」

流れるように手順が進んでいく。

リツコは部下達の見事な手際に若干の満足感を感じている。

ただし、この場には一番弟子とも言えるオペレーターの姿がなかった。

「了解・・・・それではフォーマットをフェイズ2へ移行」

プラグの中ではレイが進んでいくフェイズをなんの感情も見せずに受け止めていた。

《パイロット、零号機と接続開始》

《回線、開きます》

回線が開かれると同時にプラグの中は原色で満たされ、瞬時に外部の映像が映し出される。

《パルス正常》
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

そんな重要な試験が行なわれている管制室の裏手。

倉庫になっている部屋にシンジはいた。

と、そこへドアが開いて待ち人が現れた。
 

「シンジ君?」

「ああ、マヤさん」

ネルフの趣味丸だしな制服を身に着けたマヤが、倉庫なぞに来たことがないのか恐る恐る部屋に入ってくる。

「センパイに行けって言われたんだけど・・・」

「ええ、僕が呼んでもらったんですよ」

「何の用?・・・今は実験をしてて忙しいのよ」

「大丈夫ですよ。リツコさんが信頼できないんですか?」

「そ、そんな事はないんだけど・・・」

さすがシンジ。

相手の弱いところを巧みに突いてくる。

「で、話って言うのは綾波のことなんです」

「レイちゃんの?」

「ええ・・・マヤさん、綾波が今どんなところに住んでるか知ってますか?」

「いえ、詳しいことは・・・」

「とにかくまぁ、ひどい所ですよ」

シンジは手短にレイの居住環境の悪さを伝えた。

「そんなに・・・」

「なんで綾波があんなところに入れられてたのか・・・」

「レイちゃんに関しては今まで碇司令が直接管理してたのよ」
 

ブッ殺す・・・・
 

固く心に誓うシンジであった。
 
 
 
 

「それだけ?」

マヤが早く仕事に戻りたいのかそわそわしながら急かす。

「もうひとつ」

「なに?」

「こういうことです」
 

「きゃあ!!」
 

マヤの後ろからにゅっと手が伸びてきたかと思うと、彼女を羽交い締めにしてしまう。

「セ、センパイ!」

羽交い締めにしたのはもちろんリツコ。

リハーサルなどしていないが、もっとも良いタイミングで現れた。

「ごめんなさい、シンジ様・・・ちょっと遅れました」

「いいんですよ、タイミングはばっちりですしね」

「!?」

状況が掴めないマヤ。

え!?・・・”様”って??・・・”シンジ様”って!!??

混乱するなという方が無理な相談か。

リツコは素早くマヤの両手を後ろに回すと手錠を柱に回して掛ける。

後ろ手に柱を抱く格好だ。

手錠があるのでその抱擁は強制的なものだが。

どちらにしろ、これで彼女は身動きが取れなくなる。

「センパイ!どういうことですか!?」

語気も荒くリツコにたずねる。

「ちょっと見て欲しいものがあるだけよ」

「だったらこんなコトしなくても・・・」

「ダメよ」

キッパリとリツコは言い放つ。

「そ、そんな・・・・」

「そういうわけですから、そこで見ていてください」

シンジは微笑を浮かべながらマヤに言う。

そしてリツコに歩み寄ると、とりあえずキス。

シンジは両手をポケットに突っ込んだままだが、リツコはシンジの首に両腕を回している。

どちらが主導権を持っているのかは一目瞭然だ。

「!!!???」

あまりのことに言葉も出ないマヤ。

そんな彼女のことはおかまいなしに、リツコはその場でゆっくりとしゃがみ込んでシンジの股間が目の前に来る格好になる。

シンジは見下ろす格好になったリツコの髪を指で梳く。

「あっ・・・・」

快感はどんなものからでも得られる。

たとえ神経の通っていない髪の毛でも、お互いの心がシンクロしていればこの上ない愛撫と化す。

その証拠に、リツコは肌に触れられてもいないのに体を震わせている。

「マヤ・・・よく見ていなさいよ?」

そう言って薄く笑うと、ジッパーを降ろしてシンジのペニスを愛しそうに取り出す。

それはまだ硬度を持たず、うなだれたままだったが。

もちろんリツコはためらう素振りなどカケラも見せずに、舌を出して亀頭をツンツンと突っつく。

「んっ」

ゆっくりと鎌首を持ち上げるペニス。

その様子をリツコはうっとりと眺めている。

そして年齢に相応しくない大きさのソレを、リツコは突っつきまわす。

決して舐めまわさない。

別に焦らして弄んでいるわけではない。

この方がより感度が高まる。

シンジにも気持ち良くなって欲しいという彼女なりの配慮だ。

異性に”奉仕したい”という気を起こさせる。

これもシンジの特技の一つ。
 
 
 
 
 

「・・・・・・・・」

マヤは目の前で起きることを信じられなかった。

大学時代からリツコは才媛で名が知られており、浮いた噂も聞いたことがない。

マヤが知り合った頃は男性を跳ね除ける気迫さえあった。

彼女が惹かれる一因にもなった。

が、眼前の情景は今までのイメージを完璧なまでに崩壊させた。

男の前で跪き、なおかつその男性器を自ら望んで口唇愛撫している。

それも嬉しそうに、楽しそうに。

「シンジ様?」

「うん・・・」

シンジはひとつうなずく。

唾液とカウパー氏線液によってぬらぬらと光るペニスから舌が離れる。

リツコは名残惜しそうにしていたが、やおら立ち上がると、白衣を脱ぎ捨て、タイトスカートをグイッとまくり上げ、パンティに手を掛けて一気に引き降ろす。

ためらい、戸惑い・・・そういった類のものはそこから見て取ることは出来ない。

リツコにとって、シンジこそが全て。

ちなみに、以前はよく着けていたパンティストッキングは履いていない。

シンジは生足が好きなのだ。

というよりも・・・

肌と肌の触れ合う感触が好きなのだ。

そして、さらけ出されたリツコのヴァギナは既に濡れているようだ。

倉庫の暗い照明の中でもキラキラ光っている。

リツコはそのままの格好でマヤの肩に手を置いて、腰を突き出す。

マヤはあまりにも強い衝撃のせいか、ボーッとしている。

そしてシンジがヴァギナを覗けるようにしゃがみ込む。

「うわー・・・リツコさん、もうこんなにして」

そう言ってシンジは口の開いたヴァギナに軽くキスする。

「ひゃっ!」

可愛らしい鳴き声があがる。

それを確認したシンジは、その上にあるもう一つの”穴”の周りを舌でなぶる。

「あうぅ!・・・そ、そこは違・・・きゃふぅ!」

「だーめ、この前のお返しはまだ済んでませんよ」

ケツに指を突っ込まれてイかされたことを彼は忘れていなかった。

シンジはそう言うと共に、彼にしては珍しくペニスにコンドームをかぶせる。

あまり使わない割には見事な手際で装着する。
 

「そ、それは・・・あっ!」

リツコの抗議らしき喘ぎ声は途中でかき消える。

カバーを掛けられた大口径砲が”穴”にあてがわれたからだ。

あてがわれただけでなく、そこを中心にマッサージでもするかのように円を描く。

「あうっ・・・や、優しく・・・」

せめてものことと、リツコが懇願する。

「わかってます。僕がリツコさんに乱暴したことありますか?」

「・・・信じてますから」

それを聞いたシンジは、ヴァギナから愛液をすくいとり、コンドームによって妙な色に変化したペニスに塗って潤滑液代わりにする。

「いきますよ・・・力を抜いて」

「・・・・」

期待半分、不安半分のリツコ。

拒否だけはあり得ないが。

シンジが腰を進めると、リツコは逃げようと突き出した腰を戻そうとする。

シンジは押さえなかった。

その代わり、さらに腰を進める。

また逃げる。

進める。

逃げる。

そんなことを何回か繰り返すうち、リツコはマヤに抱きつくような格好になっていた。

もう逃げることは出来ない。
 

「ほら、先っぽが入りましたよ?」

「あっ・・・ああああぁぁ!・・・ううううう!」

排泄器官に入りこんでくる異物。

本来なら嫌悪感、違和感を抱くのだろうが・・・
 

あ・・・シンジ様のおちんちんが・・・私の汚いところに入ってくる・・・
 

シンジのペニスだと再確認した瞬間からそれらが消し飛ぶのだから不思議だ。

するとリツコは体をマヤに寄りかからせて両手を自由にすると、自らの臀部を両側から鷲づかみにして押し広げるようにする。

「ありがと、リツコさん」

だが、苦行はまだこれから。

メリッ!
 

そんな音が聞こえたような気がした。

「ああああああああ!!!!痛い痛い!!」

「リツコさん、力を抜いて!」

「あううううぅぅぅぅ!!裂けちゃう!」

首を横にブンブン振って痛みに耐えるリツコ。

リツコの苦痛とは裏腹に、シンジには例えようもない締め付けが快感となって襲っていた。

膣とは比較にならない締め付け。

当たり前だが。

お陰でペニスを動かさなくてもイキそうになってしまう。

シンジはリツコの痛みをいくらかでも和らげようと、ヴァギナに手をやってクリトリスをひねり上げる。

「ああぁ!?・・・ああああいやあぁぁぁぁ!!」

痛みが勝っているのか、快感が勝っているのか彼女自身にもわからない。

言ってみれば、相乗効果によってさらなる快感が引き出されているのかもしれない。

リツコはシンジの愛撫で軽くイってしまう自分の体が恨めしかった。

なぜか?
 

んもぉ・・・もっとシンジ様の愛撫、感じていたいのに・・・イッちゃうから訳がわかんないのよね
 
 
 

そしてシンジの方も、これほどの締めつけは経験がなく、苦労して数回出し入れした時点で限界が訪れる。

「リツコさん!出すよ!」
 
 
 
 
 
 
 

どっ・・・・・くん
 

どっ・・・・ぴゅっ
 
 

びゅるっ
 
 
 

強烈な締め付けのせいか、断続的に精液はさかのぼっていった。
 
 
 

「あふうぅぅぅぅぅ!!!!」
 
 
 

直腸に精液を受けた瞬間、そこが熱く沸き立った。

言うなれば精神的なものだろう。

こんなに早く”後ろ側”で快感が得られるとも思えないから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

そして、マヤの足元に崩れ落ちたリツコの肛門から自らの出したものと血が混ざり合ったピンク色の液体が流れ出しているのを見て、シンジのペニスはまたもや撃鉄が起こされた。

ポケットに挟んであったスパイダルコ・ミリタリーナイフを取り出すと、マヤの制服、その首元に刃を当てて一気に振り下ろす。

何事もなかったかのようだが、一瞬の後、制服の上着が真っ二つに切り裂かれて床に舞い落ちる。

シンジの手元に狂いがあるはずもなく、マヤの肌には傷一つついていない。

マヤの意識が元に戻ったのはその時だった。

「きゃああああああ!!!」

耳をつんざく悲鳴。
 
 
 

「どーしたのよぉ・・・凄い声よ?」

唐突に現れたのはミサト。

彼女は素早くドアの内側に入り、ロックをかける。

「か、葛城さん!助けてください!」

「助ける?」

”なんで?”と言わんばかりの声を出すミサト。

そのままシンジの傍らに歩み寄り、キス。

それもディープ。

「んむっ・・・・」

キスしながらミサトはギンギンに張り詰めたシンジのペニスを、壊れ物を扱うような繊細さで撫であげる。

愕然となるマヤ。

「ま、まさか・・・・葛城さんも・・・」

「ぴんぽーん!大正解!」

シンジから唇を離しておどけるミサト。

「正解したマヤちゃんにはぁ・・・賞品としてシンジ様の”女”になる資格をさしあげまぁーす!」

「!!」

マヤにはとっさに言葉が出ない。

ネルフの両輪と言われる二人が、こんな年端もいかない少年にあしらわれている・・・

マヤにはそのようにしか考えられなかった。

「シ、シンジ君・・・なぜこんなことをするの?」

精一杯の勇気を出して出てきたのはそんな言葉だった。

シンジとミサトは顔を見合わせて怪しげに笑う。

そうしてからマヤと視線を合わせる。

「大嫌いだからですよ」

聞きようによっては罵声だ。

「だったらなぜ!?クビにでもなんでもすればいいじゃない!!」

言葉も荒くマヤが問う。

「違いますよ、マヤさんのことは大好きですよ」

言いながらシンジは軽いキスをマヤにお見舞いする。

「んっ・・・・」

これだけのことに顔を真っ赤にするマヤ。
 
「マヤさんの肌って・・・スベスベしてて綺麗ですね」

シンジが彼女の首元を触れるか触れないかというところで撫でる。

「あっ・・・・だ、だめ・・・・」

男性経験がまっっったくないマヤは抵抗する術すらわからない。

「それじゃ・・・な、なにが大嫌いなの?」

「マヤさん、自分でもわかってるでしょう?」

「な、なんのこと?」

シンジはマヤにぴったり体を密着させると耳元でささやく。

「潔癖症、ですよ」

その言葉を言うと同時に、いつのまにか当てられていた刃がスカートを切り落とす。

「きゃっ!」

「はー・・・マヤちゃん、結構着やせするタイプなのねぇ」

ミサトが失神しているリツコを介抱しながら感心したようにつぶやく。

確かに、制服を身に着けていた時は感じなかったが、こうして下着姿を見ると・・・なかなかにグラマーな体つきだ。

出るところは出ており、引っ込むところはちゃんと引っ込んでいる。

「マヤさん、この世の中に汚くないものがあると思いますか?」

首筋に舌を当てられて、ブラの上から胸を触られている。

こんな状況なら嫌悪感が沸いてくる筈だが・・・なぜかそれが無い。

理由は彼女にもわからない。

「もちろん・・・あふっ・・・綺麗なものだって・・・あんんっ!」

「じゃあ、マヤさんの言う綺麗なものってなんですか?」

「た、例えば・・・・子供なんかはいつの時だって・・・」

子供の純粋さは綺麗だ、と言いたいらしい。

「ふん」

シンジは鼻を鳴らしてマヤの顔を引き寄せ、唇をむさぼるように味わう。

「んっく!・・・んんむむー!!・・・」

そしてそのまま自分のシャツをはだけ、左肩が見えるようにする。

「???」

「この傷が見えますか?」

「・・・・・ええ」

シンジの左肩。

そこにはかなり大きめの傷が刻まれている。

外科医師が見れば,それが貫通銃創だということがわかるだろう。

「ザイールです・・・ゲリラと戦ってて、戦場に3〜4歳の子供が迷い込んでたんです」

「・・・・」

「その子を助けようと思ったら、ライフルで撃たれました」

「!」

「小口径のライフルだったんでこれくらいの傷で済んだんですけどね」

自らの失敗を嘲り、温かみの無い笑みを浮かべるシンジ。

「ゲリラはその子を囮にしてたんですよ。現に戦況がこちら側に傾いたら、その子はゲリラの狙撃手に頭を撃ち抜かれましたよ・・・・利用されていたと証言されるのが怖かったんでしょうね」

「・・・・」

「わかるでしょう?子供の純粋さだって、立つところによって違って見えるんですよ」

「なぜ・・・」

なぜそんなことを私に、そう言いたいらしい。

シンジの過酷な過去は彼女には重過ぎるらしい。

「さっきも言いましたよね?・・・潔癖症は大嫌いなんですよ」

「だったら!」

シンジはみなまで言わせない。

先ほどよりも激しいキスを見舞い、顔中に舌を這わせて黙らせる。

「これもさっき言いましたよね?」

脇腹や背中、太腿などに愛撫を与えてマヤを徐々に狂いに導く。

「マヤさんのことは、大好きですよ」

そして、またもやいつのまにか刃が当てられていたブラジャーが音もなく切り捨てられる。

「きゃっ!」

ミサトにはさすがに及ばないが、それでもボリュームのある乳房があらわになる。

マヤはなんとかして前を隠したいが、後ろ手錠ではそうもいかない。

「それにね、マヤさん」

「?」

シンジは仕上げを行なうべく、また耳元に唇を近づける。

「マヤさんだって、汚い存在なんですよ?」

「!!」
 
 
 

ショックだった。
 
 

潔癖症と言われても、それを是としてこられたのは・・・自分がきれいだという確信。

だからこそ、まず異性の存在を唾棄すべきものとして捉え、性的交渉など持っての他と考えていた。

その確信が木っ端微塵に粉砕された。

自らもまた汚い。

マヤには考えたこともなかった。

そして、それを否定することは出来ない。

先ほどからシンジに体を弄ばれて喘ぎ声を上げる自分の姿を見ているからだ。

その前のリツコの痴態も影響している。

彼女ほどの知性を持っていながら、やはり汚い。

そして自分も同じ。

そこまで思考を進めて、マヤはがっくりと首をうなだれる。

自らの信じてきたもの   信念とはちょっと違う    が無くなると、人は無防備になる。

スパイダルコの刃がパンティと体の間に挟まれても、マヤは抵抗しなかった。

シンジは勢い良くナイフを振り、マヤから最後の防衛手段を剥ぎ取る。

無意識で足を摺り寄せ、内股のようになり隠すことを試みるマヤ。

だが、無論のことそれで全て隠れるわけがない。

「うわー・・・マヤちゃんのアソコ、きれいなピンク色ぉ・・・リツコとは大違いね」

「ミサト・・・あんた人の事言えるの?」

「あ、起きてたの?」

冷や汗を流すミサト。

「まったく・・・いつも一言多いんだから」

「まあいいじゃない。いい役譲ってあげたんだから」

「まあね」

ミサトはリツコから流れ出している精液を掬い取って舐める。

二人は立ちあがってシンジの両脇につく。

「マヤ、仲間になりなさい・・・・また違う世界が見えるわよ」

リツコが言う。

「そおよー・・・快楽に彩られた世界がね」

畳み掛けるミサト。

シンジは何も言わず、舌は唇を貪り、右手は胸をこね回し、左手は秘部を弄ぶ。

「あっ!・・・な、仲間って・・・んはぁっ!・・・なんですか・・・んっ!」

荒い息の中からマヤが聞く。

「シンジ様の”モノ”に、奴隷になるのよ」

リツコが舌でマヤの右耳をねぶりながら言う。

「奴隷っていってもね、別に痛いコトするわけじゃないから・・・シンジ様優しいから」

ミサトは左耳に舌を突っ込む。

ハッキリ言ってマヤには刺激が強すぎる。

罪悪感と共に行なう自慰行為しか、彼女には経験がないのだから。

そして、そんな自慰行為とは快楽の度合いは比較にならない。

全身を舌と指が這い回る感覚に、気を失いそうになる。

「さあ、どうします?マヤさん」

ペニスを下腹部に押し当ててシンジが問う。

「イヤならこのまま終わってもいいですよ?」

このまま終わったら気が狂ってしまう。

マヤはそう考えた。

いつもの論理的な思考は消え去り、本能がその体を支配していた。

そして、とどめが左右の耳から聞こえてくる。

「マヤ・・・シンジ様を受け入れなさい・・・私達の御主人様よ」

「マヤちゃん?・・シンジ様、凄く気持ち良くしてくれるわよ?・・・これを知らなきゃ人生99%損してるわよ?」

そう言って二人はそれぞれの側の乳房を荒々しく揉む。

「あああぁっ!・・・・してください・・・」

「聞こえませんよ?」

いじわるではなく、本当にか細い声なのだ。

「・・・奴隷にしてください・・・」

「もう一度」

そう言うと共に手錠を外し、その手にペニスを握らせる。
 

こんな大きな物が自分の中に入ってくる
 

そんな恐怖感が一瞬頭をよぎる。

だが、体に与えられ続ける愛撫がその恐怖を打ち消した。
 
 

「・・・・ど、奴隷にしてください!」
 
 

「はい、よくできました」

シンジはリツコに目配せを送り、リツコはそれを受けて無痛注射器をとりだしてマヤに投与する。

感覚が鈍っているマヤには気付かれない。

とはいっても、新薬や実験薬などではなく、レイの時にも使った特殊な麻酔薬。

そう、破瓜の痛みを極限まで押さえるリツコ特製の麻酔だ。

そしてそれが終わると彼女の体を抱きかかえ、床に横たえる。

仰向けに寝かされたマヤは、言われもしないのにその脚を大きく開く。

ニヤリと口元を歪めるシンジ。

開かれた両足の間に自分の腰を入れ、そのままマヤに覆い被さるようになる。
 
 

シンジは焦らすことなく、一気に貫いた。

彼の視点で見ると、

ペニスがなにかを突き破るような感触と、壁に突き当たる感触。
 

「!」
 
マヤの視点で見ると、

自分の膣内に何かが強引に入りこみ、今まで異物の侵入を許したことが無いそこを好き勝手に蹂躙していく感触。
 
 

脳天に強烈な電気が走り、それだけでイキそうになってしまうマヤ。

実際に軽くイってしまった。

これまで生きてきた中で、これほどの快感を与えるものに出会ったことはなかった(当たり前だが)。

まあ、一番最初からこんな快感が得られるのはリツコ印の薬が遠因だろうが。

ふぅ・・・リツコさんのお尻も良かったけど・・・マヤさんのも気持ち良いなぁ

当人が双方ともいる手前、口にはしないが。

2回目ということもあって、シンジはなかなか撃鉄が落ちなかった。

それをいいことにマヤの体を翻弄する。

激しいピストンをしながらあちこちを愛撫して反応を確かめる。

快感に揺られながらも、愛撫の場所によってそれぞれ違う反応を見せる。

快感を見分ける意識は持ちつづけているようだ。

今度はピストンをゆっくりにして、舌を出してみる。

これに対する反応で”進捗度”を確かめるのだ。

マヤはシンジの思惑通り、彼の舌にむしゃぶりつき、吸い、自分の舌を絡めもした。

表層的な理性が崩壊しつつある。

それがシンジの結論だった。

ついさっきまで処女だったマヤは、シンジによって急速にその才能を開花させつつあった。

”淫らな花”としての才能だ。

むろん、シンジは自分以外にその才能を使わせようとは思わないが。
 
 

マヤ自身、何回イッたかわからないような状態だった。

10回までは数えていたのだが。

シンジがふと周りを見ると、ミサトとリツコはいなくなっていた。

気を効かせてくれたらしい。

随分長い間マヤを犯しつづけていたシンジだが、そろそろ発射が訪れようとしていた。

「マヤさん?」

「は、はい・・・・」

うつろな目で答えるマヤ。

小1時間も貫かれていたら誰でもこうなる。

「僕は?」

問いと言うべきかどうか。

だが、マヤは脳裏に靄がかかっていてもその冴えは衰えていない。

「シ、シンジ様・・・」

よしよし。

「マヤさんの体は?」

「あうっ!・・・シンジ様のモノです・・・」

よきかな。

「じゃあねぇ・・・マヤさんの心は?」

「マヤは心も体もシンジ様に捧げます・・・・どうぞお好きなように扱いください」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

マヤ、瞬殺。
 
 
手なずけるのに使った時間を考えればこの表現が適当だろう。
 
 

 
 
 
 
 
 

「じゃあ、膣内に出しますよ・・・・子供が出来たら、産んでくれますよね?」

さらりと凄いことを言うシンジ。

「はい・・・シンジ様の子供なら喜んで」

「ありがとう、マヤさん」

「シンジ様の為なら」

数刻前のマヤと比べ、その変化の度合いにほくそえむシンジは、その返事とばかりにマヤを抱きしめて・・・腰を振るわせた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 どぴゅっ!・・・どぴゅっ!・・・どくん!・・・どぴゅるっ!
 
 
 
 
 
 

「ああああああああぁぁぁぁぁ!!!」
 
 
 
 

初めて男性の精液を、しかも自分よりはるかに年下の男の子の精液を膣の奥深くで受け止めたマヤは、この日最後の絶頂を迎えた。

彼女は自覚していた。
 
 
 
 
 
 

これが”溺れる”ということだと。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

船長、未確認飛行物体を搭載機が確認しました・・・ヘリテレ(ヘリコプター映像電送装置)で電送してきます

海上保安庁ヘリコプター搭載型巡視船きざくら

総トン数3800トンの、海保でも大型の部類に入るフネである。

ちなみに同型船には「とさづる」や、「こしのかんばい」、「さつましらなみ」などがいる。

きざくら」は小笠原重点哨戒に出張ってきていた。

そして、そこでヘンな物を見つけてしまった。

8マイル前方にある”それ”は銀色の正八面体。

「・・・・ったく・・・・なんだありゃ?

「三本部(第三管区海上保安本部)から通達のあった奴じゃないですか?」

航海長が言い添える。

「ふん・・・んじゃあ本部と本庁に連絡してやれ・・・一応ネルフにも、な」

「了解」

「「きくまさむね」はどうしてる?」

東京湾内で腰を据えている巡視船隊指揮船のことだ。

設備も良く、武装も護衛艦顔負けの物が備えられているのだが・・・この船はあまり外洋に出ないことで有名だった。

「全速力でこちらに向っている模様です・・・・が、間に合いっこありませんな

船は航空機とは違う。

1000マイルをひた走るとしたら日単位の時間がかかる。

まったく・・・あそこの船長はだれだ!?

「たしか船長と同期のはずですが?」

「・・・・・まあ、んなことはどうでもいいや」

MH(ヘリ)への命令はどうします?

「どうしますってお前・・・非武装のヘリで何をしろっていうんだ?」

「監視警戒ぐらいはできるかと」

「んなこと自衛隊もネルフも自前の衛星でやってるさ」

「ま、おそらくは」

「とばっちりを食うのはごめんだ・・・逃げるぞ」

「ヘリは?」

「呼び戻せ。監視警戒ぐらいレーダーがあれば出来る」

「了解」

「ほんの十数年前までは、日本に来るっていやぁ密航者か工作員と相場は決まってたんだが・・・」

船長はそういいながらモニターに映る銀色の八面ダイスを見る。

こんなお客さんまで来るようになるとは・・・・妙な時代まで生き残っちまったもんだ・・・・』

船長は一息ついて命令を下す。
 
 

全速だ!ケツまくるぞ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 



 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

コントロールルームの内線電話が鳴り、冬月がそれをとって短く会話を交わし、受話器を置く。

赤木君、未確認飛行物体がここに接近中だ」

一時中座していたリツコに冬月が告げる。

「実験中止

リツコは躊躇なく判断する。

が、考えてたのは別なこと。

『シンジ様・・・終わってるかしら?』

「よし・・・総員第1種警戒態勢」

周囲に警告音が鳴り響く。

「零号機は無理か?

「まだ戦闘には耐えられません」

「仕方あるまい・・・初号機は?」

えーと・・・それはそのー・・

リツコらしからぬ奥歯に物が挟まったような物言い。

「??なにか不都合があるのか?」

「あるといえばあり、ないといえばないような・・・・」

「要領を得ないな」

と、そんな時コントロールルームのドアが開く。

シンジだ。

1歩下がったところにマヤが控えている。

頬を赤らめてシンジに寄り添うようにしている。

ちなみにシンジがマヤの衣類をズタズタに切り裂いた為、替えの服をリツコが置いてきていた。

ただし。

制服だけ。

下着の着替えは置いていない。

そのせいか、マヤはもじもじとしている。

ノーブラ、ノーパンなら当たり前だが。

それでもシンジの側から離れようとはしないが。
 

さすがシンジ様・・・作戦成功ね。
 

「シンジ君、ちょうど良かった・・・使徒だ。出てくれるか?」

「もちろん。給料分の仕事はしますよ」

よどみないシンジの答え。

よろしい。では出撃だ」

「はい」
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 



 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「第1ロックボルト、外せ」

発令所からの音声が、格納ケイジと初号機のプラグに響く。

ちょっとした振動と共にシンジの目の前のモニターにロックボルトの解除が示される。

「解除確認」

《エヴァ初号機、発進準備よし!》

発令所ではミサトが気合いを入れて命令する。

シンジにいいトコ見せて、可愛がってもらおうという下心ゆえ、だが。

「発進!!」

0キロからいきなり650キロまで加速されて地上を目指す初号機。

その頃、第三新東京市郊外に展開する国連軍のお義理のような迎撃をなんなく耐えた使徒は第三新東京市の直上に到達していた。

その正八面体をなす使徒の外周で光が収束し始める・・・・

「目標内部に高エネルギー反応!!」シゲルがディスプレイを見つめたまま報告する。

「なんですって!?」

「周円部を加速!収束していきます!!」

「まさか!」信じたくない現実を突きつけられるミサト。

その間にも初号機は高速で移動し続け、ミサトが気付いた時には地上にその姿を表わしていた。

そしてプラグの中にミサトの悲鳴が届く。

「だめ!!よけて!!」

状況は掴めなかったが、危機が迫ると判断し、初号機を動かそうとするが・・・

「しまった!」

そう、リフトオフは発令所からの信号で行なわれる。

現状では初号機は身動きが取れないのだ。

それでも、使徒と初号機の間にはビルが遮蔽物になっているので少し安心していたが、

そのビルがいきなり融けた。

それも瞬時に。

「!!!!!!!!」

そして、胸が沸騰した。

耐えるシンジ。

モニターは全面で砂嵐を映し出している。

こうなってはA・Tフィールドを張る事も出来ない。

シンジにその余裕が失われているからだ。

「!!!!!」

発令所では耳障りな警報が鳴りっぱなしになっている。

ミサトが悲痛な叫び声を上げる・・・・
 
 
 

「シンジ様ぁ!!!」
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 


つぎのぎょらいへごう! 

 
 
 
 
 

「はーっはっは!・・・無罪放免だぁ!・・・ったく、人をなんだと思っていやがるんだ・・」

声高らかに艦長登場。

「ああ、艦長・・・お帰りなさい(ったく・・終身刑にでもなりゃあよかったのに)」

むすっとして副長登場。

「おう!心配掛けたな!もう大丈夫だぞ!」

「(なにがだよ!?)はぁ、そうですか・・・」

「コイツは釈放祝いだ」

「新しい魚雷ですか」

「おう、鬱憤がこもってる分、なかなかいい魚雷だぞ?」

「はぁ・・・・」

ここで通信入電。

「艦長、司令部からですよ」

「復帰早々仕事かい」

「えーと・・・・」

電文を読む副長、読み終えてげんなりする。

「どした?」

「・・・・」

黙って電文を差し出す副長。

「えーとなになに・・・”戦略原潜X−69号ニ命ズ。貴艦ハまりあな海溝ニ向カイ、X−69級ノ最大潜航深度ヲ調査セヨ”・・・これがどうした?」

「最後の一文を見てください」

「最後?・・・・”貴艦ノ可潜深度、ソノ記録更新ヲ期待スル。第1機動LAS艦隊司令長官”・・・って、1500mを超えて潜れって事か!?」

「おそらくは」

「んなむちゃな・・・・大体、艦隊司令長官は空席の筈だろう?どうなってんだ?」

「知りませんよ」

「・・・ふん、こんな命令聞けんな」

「艦長・・・またそんなこと言って・・・Pさんトコからアスロックが降ってくるのはイヤですよ?」

「あ、イタタタ・・・腹が痛くなった。副長、後は頼む」

そそくさと逃げようとした艦長を海兵隊員ががっちりと捕まえる。

「オイこら!俺は艦長だぞ!なにしやがる!」

「艦長・・・敵前逃亡はいけませんな」

「敵なんてどこにいるんだよ!?」

「・・・このことも1機艦の司令部に報告しておきます」

「あ!汚ねぇ!」

「おい、艦長を丁重に独房までお連れしろ」

「アイ・サー」

「くぉらぁー!やめんかあああああ!!」

艦長、屈強なムキムキマン達に引きずられるようにして退場。

「ふう・・疲れた・・・あ、大変御見苦しいところをお見せしました」

副長、カメラに向かって挨拶する。

「艦長、長めの刑務所暮らしでボケております。お許しください」

副長、ふかぶかと頭を下げる。

「艦長の持ちこんだ魚雷、いかがだったでしょうか?・・・本艦への魚雷納入はみなさんのメール次第です」

「よろしくお願いします・・・・それでは、本艦これから決死の任務につかなければなりません」

「今回はこの辺で・・・」
 
 
 

ゆっくりとフェードアウト。
 
 


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