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Detective

第一章 襲来




どのくらいの刻がたったのだろう。


ザァァ・・・・ザァァァ・・・・・・


いつから雨が降り出したのだろう・・・・


ザァァ・・・・ザザァァァ・・・・・


雨が僕についたものを洗い流していくようだ・・・・・


ザザザ・・・・・・・ザァ・・・・・・・・


僕は・・・・何をしたんだろう・・・・


ザァァ・・・ザァァ・・・・ザァァ・・・・


そうか・・・・僕は・・・・・・・・・・・・・




人を殺したんだ。









僕は濡れた髪をかきあげた。
そうすると、顔にも返り血がついているのに気づく。

「・・・・・・・・・・」

僕は死体に一別をくれ、その空き地を去っていった。


時間は・・そう、午前2時を回ったくらいだったか・・・・




プシューッ


エアロックの無機質な音が流れた後、僕はその部屋に入っていった。

表札に書かれている名前は・・・

碇シンジ
碇レイ

だけだが。


「・・・ただいま、レイ。今戻ったよ」

「あ、兄さん、お帰りなさい。夜食、用意してあるわ」

「そうか・・・・でも先にシャワーを浴びるよ」

「うん」


僕はパジャマに既に着替えている義妹・・・レイに対して一見した後、

タオルを首にかけ、浴室へと向かった。

多分レイは気づいているだろう・・・・・僕が人を殺してきたことを。








湯上がりで全身から湯気が出ている状態で僕はレイの元へ出ていった。

もちろん、返り血は全て洗い流してある。


「兄さん、夜食。食べるでしょ?」

「うん・・・レイは・・・レイは先に寝ていて良いよ。明日も学校だろう」

「えぇ・・・・・兄さんは・・・・行かないの?」

「あぁ・・・・明日も・・・だ」

「そう・・・・・分かったわ・・・・おやすみ」

「おやすみ・・・・レイ」


サーッ・・・・・


レイの部屋のふすまの音が聞こえるのを確認してから、僕は食事に取りかかる。


「・・・・・」


レイは夜食と言うことで、軽く用意してくれていたようだ。

僕はそれを無心で食べる。

お茶漬けをかきこみ、漬け物を一緒に食べ、少し用意してあった唐揚げを食べる。

そういえば今日の食事はこれが初めてだった・・・・




今日は・・・・・・・・・・









「・・・・・・・・・・・・(よし)」


僕は状況を把握した後、左手にあるTC(ターミナルコンピュータ)を起動する。

すると即座に僕の家にあるメインマシン、「MAGI」にネットワークが接続される。


<MAGIヘノ接続、完了。ATプログラム、起動シマス>


ホログラフディスプレイにメッセージが流れる。

プログラムが起動した証拠。

即座に次の命令をTCに与える。


<ATプログラム、オペレート1、『ダガー』、『フィールド』、プログラムスタート>


僕の右手に透明な物が発生した。

これで良い。これで対抗できる。








「追いつめたぜ・・・・・碇・・・シンジ・・・・・」

「・・・・・・・・」


僕はビル群の間に挟まれた空き地で”奴”を待っていた。

もちろん、僕は追いつめられてなどいない。

ただ・・・・こういう場所じゃないと・・・・いけないだけだ・・・


「さぁ・・・・おとなしく死んで・・・・その『TC』を頂こうか・・・・」

「・・・・・・・当然、『断る』」

「なら・・・・・殺すまでっ!」


戦いが始まった。

”奴”は当然銃器に頼ってくる。


パンッ!パンッ!パンッ!


至極当然だろう・・・・・・

だが・・・・・・・・・無駄。


キィンッ!キィンッ!キィンッ!


銃から放たれた弾丸は僕の目の前でその進行を停止する。


「・・・・なっ!?」


なるほど・・・・・・聞かされてなかったか・・・・・・僕の・・・『ATフィールド』を。


「ちっ・・・馬鹿なっ!」


パンッ!パンッ!パンッ!


キィン・・・キィン・・・・キィン・・・


「何故だっ!何故効かないっ!」

「その分だと・・・・”知らない”みたいだね・・・・・」

「なにっ?!」

「でも・・・知る必要はないよ・・・・・今から君は・・・死ぬんだから・・・・」

「出来るかっ!貴様みたいな小僧にっ!」

「出来るんだよ・・・・・・・・・・・・・・ほら」


僕は右手に力を込め、”奴”にどんどん近づく。

奴には見えてないだろう・・・この右手にある『ATダガー』は。


「く・・・来るな・・・・来るなぁぁぁっっっ!!!」


パァン・・・パァン・・・・パァン・・・・


無意味に拳銃を放つ。

無駄だと分かっていても・・・・・・・・・・・

そうか、これが”恐怖”を抱いた人間の行動・・・・・か。


「来るな、来るな、来るな、来るな、来るな」

「もう・・・・遅いよ・・・・・・・・・・・・」


ズ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「・・・・・・・・え・・・・・・・・・・・・」








返り血を浴びてしまった・・・・僕らしくもない・・・・・


「結局何も聞き出せなかった・・・・・・・駄目だな・・・・・まだまだだ・・・・・」


一戦闘終えた僕は、TCをシャットダウンする。


<ターミナルコンピュータ『エヴァンゲリオン』ヲシャットダウンシマス>


これで・・・・・・”今日は”終わりだ・・・・・


ポッ・・・・・ポッ・・・・・ポッ・・・・・・・・・・・ザァァァァァァ・・・・・・


いつの間にか雨も降り出した・・・・

そうだな・・・・たまにはこの雨に・・・・・身を任せてみようか・・・・・・・・









次の日の夕方。

この日は何もしていなかった。

いや、むしろ何もしたくなかったという方がいいかもしれない。




シューッ・・・


「・・・・んっ・・・・・・・・・」


そうすると帰ってくる人がいる。


「ただいま・・・兄さん」

「あぁ、おかえり、レイ」








「えっ?・・・・・・あ、いや・・・・・・・・」


僕は力任せにレイに抱きついた。

そしてそのままレイの唇を欲する。


「ちょ・・・・・んっ・・・・・・」


無性にレイが欲しくなる。

特に・・・・・人を殺した翌日は。


「はぁ・・・・・・・・ん・・・・んんっ・・・」


僕は唇を奪いながら手をレイの胸へと持っていく。


「あっ・・・・いやっ・・・・・はぁっ・・・・」


レイのセーラー服の下から、下着越しに胸を揉みしだく。

レイの胸は大きすぎもせず、ましてや小さすぎもしない。

僕の嗜好には当てはまる。


「はぁ・・・・んっ・・・あんっんっ・・・・・・ああっ・・・」


唇を奪いながら、左手でレイの胸を揉む。

そして・・・・”人を殺した”右手で・・・・レイの下半身へ・・・・


「いやぁ・・・・・・・あああ・・・・・・・・・んっ・・・・んんっ・・・」


レイの下半身は少量の胸への愛撫ですでに湿り気を帯びていた。

僕はそのままスカートをおろし、レイの下半身を露わにする。


「レイ・・・・・・・・・レイ・・・・・・・・・」

「あぁ・・・・兄さん・・・・・・・兄さん・・・・・・」


そしてレイのセーラー服をたくし上げ、胸も露わにする。

下着をずりおろした僕は、唇を胸へと持っていく。


れろ・・・・・・ぴちゃ・・・・・・・・・・


「あっ・・・・・んんっ・・・・・・・」

僕が少しだけ唇で愛撫するとすぐに乳首は勃起を始める。

唇を触れていない反対の乳首も同様に。

そのまま左手でレイの乳首をつまみ上げる。


「ああああっっっっ!!!!」


レイは少し声を張り上げた後、頬を高揚させていく。

右手ではまだ執拗に下着の上から愛撫を続けている。

おそらくこの下着は洗濯しないといけないだろう。

もうレイの愛液で塗れすぎていて、内側が透けて見えるほどだ。


「兄さん・・・・・・あっ・・・・・・・・お願い・・・・・・お願い・・・・・してぇ・・・・・・」

「・・・・行くよ・・・・・・・レイ・・・・」


僕は自分の下半身だけ、衣服、下着を脱ぎ、レイの下着もはがす。


ぴと・・・


僕の”モノ”を少しだけレイにあてがった後・・・・・・


ずっ・・・・・・・・・・・・・・・


「はぁぁぁぁっっっっっ!!!」


レイの絶叫が聞こえる。


「はぁっ!はぁっ!ああっ!あぁあぁあぁっ!!!」


ずっ・・・ずっ・・・・ずっ・・・・・


リズムを刻むように、僕はレイの中を行き来する。


ずっ・・・ずっ・・・・ずっ・・・・・


「あっ!あっ!ああっ!!あああっ!!!」


僕の右手はレイの下半身の陰核を。


「あうっ・・・・ふぁぁ・・・・・ああっっっ!!」


左手はレイの胸を揉む。


「あぁっ・・・・だめっ・・・・もうっ・・・・だめっっっ!!」


レイの方は限界に近づいている。

そういう僕もそろそろ限界に近い。

そろそろ・・・・・・・・・


「行くよ・・・・・・・レイっ!」

「あうっ・・・・あぁっ!兄さんっ!!!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!」


どっ・・・・・どくっ・・・・・・・・・・・・・・








人を殺した翌日はレイが欲しくなる。

欲しくなると言うのは少し語弊があるかもしれない。

そう・・・・・僕は人を殺し、その現実のためレイに逃げているんだ・・・・

まだ・・・酒に逃げないだけましかな・・・・・・・・

でも・・・・・僕は殺さなきゃならない・・・・・・・・・・

父さんと母さんを奪った”奴ら”へ復讐するためには・・・・殺すしか・・・

ちょうど奴もこの”TC『エヴァンゲリオン』”を狙っている。

どのみち欲しいのはこのTCに入っている『ATプログラム』だろうけど・・・・













「お願い、碇君。”探偵”としてお願い・・・・・・・」





第二章へ・・・・

後書き

ども、Y-MICKです。

Detective。直訳すると「探偵」(だと思う)
数あるエヴァ小説でも探偵物は数知れず。
やはりその中でも違った物を・・・と考えたのがこれです。
「探偵」としてのシンジ、そして「暗殺者(アサシン)」としてのシンジ、
「殺人者(マーダー)」としてのシンジ、「高校生」としてのシンジ、
とまぁ・・・・この作品、結構人を殺すシーンが多く出てくるかもしれません。
その辺は容赦を。

今回のシーンはレイちゃんでした(^^;
次回は・・・・・おさげ少女(笑)を考えています(爆)
某A嬢は・・・・・・・しばらく出てきません(爆)
といいつつ、第三章辺りで出てきたら笑いますが。

では今回はこの辺にて。
何かありましたらY-MICKまで。






副長からの操舵号令(笑)


Y−MICKさんからの投稿です!

今回は余所からの移転ではなく、本艦のために書かれた初の作品です!
Y−MICKさん、ありがとうございました!
今は席を外している艦長も感涙しております(笑)
さて、Y−MICKさんはこれで4作品。
つまり中佐に昇進です。
ということは?
その通り。
艦の貸与です(笑)

艦長が今ここにいないのはそのため。
いったん浮上した本艦から離れ、アメリカに飛びました。
今頃ジェネラルダイナミクス社、エレクトリック・ボートディビジョンと仮契約を結んでいるところだと思います(笑)

Y−MICKさん、第二章も早くね(笑)



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