「どわ〜っはっは〜」
唐突な笑い声。しかしこの笑い方をするのはただ一人!
そう!よいどれ天使の降臨である!(すんません(笑)>K師匠)
−Sangoハイテンションモード作品 No.2−
「サ・ク・ラ・サ・ク」
事の起こりは2時間前。
夕方、ネルフの仕事から帰ってきたミサトが開口一番、「花見じゃコラぁ!今花を見ずしてどぎゃんすっとか!今!花見がマイブーム!マイトレンド!すがやみつる!炎のコマ!」と適当な事をいきなりシンジに叫んだのだ。
丁度夕飯の準備をしていたシンジ(主夫モード)はただ「は、はぁ...」としか言えなかったそうである。哀れ。
「うっわぁ〜〜〜!!すごい!見てみてシンジ!」
そんなわけで近くの公園にやってきた3人。
アスカはその桜の咲き乱れる光景にすっかりはしゃいでいる。
「ほんと、綺麗だね」
シンジも感嘆するばかり。
「ね、綺麗なのはアタシ?桜?どっち?」
下から覗きこむように上目遣いで悪戯っぽく聞くアスカ。(イエローカード)
「え...そ、それは...あ、アスカの方が...」
「え、ちょ、ちょっと...もう...」
ええい、この二人は放っておこう(笑)
そんな二人を見て、ちょ〜っちキレ気味なミサト。加持、レイ、リツコ、その他オペレータ3人(哀れ)達も読んだのだが、後から来るらしい。それまではこの二人のアツアツぶりと桜が酒の肴というわけだ。
「む〜〜〜〜〜、やってらんないわね〜、くぅぅ、もう飲んじゃうしかないわね」
ミサト、ペースアップ。成人病まであと一歩。
−と、そんなわけで冒頭に戻るわけである。
「ぐわ〜っはっは〜、ほら飲め飲めメ・ガ・ネく〜ん」
「は、はい!葛城三佐のお酒でしたら喜んで!」
「せんぱぁい、なんか酔っちゃいましたぁ〜」
「ふふふふ...桜...品種改良が熱いわ...」
「花見なんて久しぶりだなぁ。さ、我々ロン毛ブラザーズも飲もうじゃないか」
「は、はぁ...んで、いつ兄弟になったんスか?俺ら」
「.................................ウケッ」
「ほらシンジぃ、あーんして」(イエローカード2枚目)
「う、うん...あーん(顔真っ赤)」
ようやく残りのメンバーもやってきて、総勢9人の大宴会である。
食っては飲み、飲んでは食う。
無くなった食料はミサトがメガネ君をパシリ(笑)にして近くのコンビニで補充。
哀れ、メガネ君。でも本人はうれしそうだから許す。
「ほらほらほらほらほら、かぁ〜じぃ〜、アンタも飲みなさぁい〜〜(どぼどぼどぼ)」
「お、おい葛城、飲み過ぎじゃないか?」
「あぁん?っさいわね〜、あんたに雪山で襲われたキン肉マンソルジャーの気持ちがわかるっていうの!?」
「へ?いや、な、何を言ってるんだ、葛城?」
「あぁもううだうだ言ってないで飲みなさいこのナチグロン!」
そんなこんなで3時間。しかし宴は終わるはずも無い。
ミサトのテンションは上がる一方。そろそろ「対素人プロレス技リミッタ」が外れかかっていたときだった。
折悪くそこに現れたのがタチの悪い酔っ払い。
「おおおお、おうおうおう、ここはキレイなね〜ちゃんがいっぱいいるじゃね〜か〜。ウイ」
とは酔っ払いA(エース)の弁。
「でもケバいのが二人くらいいるなぁ〜、そっちの赤毛のおじょ〜ちゃん、おじさんたちと遊ばない〜?」
とは酔っ払いB(ベータ)の弁。
「ほっほ〜う、ケバい二人ねぇ...これは聞き捨てならないわ」
ぶっちいいいいいいいん。
嗚呼!!
切れた!
何が切れたかってアンタ、あのお方がだよ!!
もうダメだ!
「アスカとシンジの愛の城」始まって以来の残酷描写か!?
「む〜〜〜〜ぅふっふっふぅ」
ゆらぁりと立ちあがるミサト。
「お?ねぇちゃん、酌でもしてくれるのかい?」
勝手なことを言う酔っ払いAの肩をむんずと掴むミサト。
酔っ払いは、酔いのためにその異様な雰囲気に気づかない。
「おいおい、情熱的だねぇ〜、後で俺にも回してくれよ〜」(B)
この時、周りの一同は「死人が出ませんように」と無駄だとは思いつつも祈ったそうである。
「でぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
突然酔っ払いAを空高く放り上げるミサト!
「え?うううわぁぁぁぁぁぁぁぁなんだなんだ〜〜〜〜??」
一瞬何が起こったのかわからず慌てふためく酔っ払いA。
それを追うようにミサトも跳躍する!
そして−
「ガツン!!」
「ガツン!!」
「ガツン!!」
「ね、ねぇ、あれ、もしかして...シンジ...」
「う、うん、もしかして...」
ミサトが落ちてくる酔っ払いAを頭でさらに高く突き上げていく。
そして4回程突き上げ、十分な高さまで来たその瞬間、ミサトは酔っ払いの手足を間接技で極める!
そしてそのまま落下してくる二人。
どっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!
「か、葛城...素人にアレはないんじゃないか?」
「ま、マッスルリベンジャーですよね、先輩」
「ええ。しかも完・成・形よ」
哀れ、ピクリとも動かない酔っ払いA。
「ッシャぁ〜、コラぁ〜〜」
さらに容赦なくストンピングをかますミサト。その凄惨な光景に皆は目をそむけるばかり。
そしてミサトはその獣の目を酔っ払いBに向ける!
「ひ、ひいっ」
完全に震え上がる酔っ払いB。心理的に袋の鼠状態。
「うふふふふふ〜〜〜〜〜〜」
不気味な笑みを浮かべつつジリジリと近づいていくミサト。
と、そのとき!
「待てぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!!!」
頭上から突然響き渡る低めのハートフルボイス!
桜の木の頂点に立つ黒い影!(よい子はそんな所に登っちゃ、ダ・メ!)
そこには、ネルフ司令の黒い服を身に纏い、鼻メガネをつけた男の姿が!
「そ、そんな所で何やってるのさ父さん!!」
あまりにも情けなくて涙が出てくるシンジ。
「父さんではなぁぁい!!、カメハメ...もとい、ゲンドウ・ザ・グレートと呼べぇぇぇぇい!」
「「「「「「「「「(自分で名前言うとるやんか)」」」」」」」」」
口に出しては突っ込めない悲しい職員たち。
「葛城君、そやつを放り投げたまえ、私が天に変わって成敗してくれよう」
「は、はぁ...」
ちょっと素に戻ったミサト。しかし司令には逆らえないと踏んだのか、嫌がる酔っ払いBの襟首をむんずと掴むと片手でぽいっと放り投げる。
「い、いやだぁぁぁぁぁ」
「「「「「「「「「(人柱)」」」」」」」」」
同情しつつも残酷な事を考える職員その他一同。
「ふはははは、貴様のような輩は、得意の必殺技で成敗してくれる!!とうっ!!」
「ひいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ」
酔っ払いBを抱えつつ、そこから跳躍するゲンドウ・ザ・グレート!!
「いくぞ!48の必殺技の1つ!」
嗚呼、今回はどのようなネタなのか!?
「必殺!暗黒流れ星!!!」
酔っ払いBをしっかり抱えたまま弧を描き、そのまま真っ直ぐ落下するゲンドウ・ザ・グレート。
どっしゃああああああああああああああああん!!
<ワンポイント解説> 「暗黒流れ星」とは?
これも前回と同じく、島本和彦・作「炎の転校生」に出てくる荒業である。
やり方は至極簡単。
(1)相手をとにかく高い位置に連れてくる
(2)スキを見て飛びつき、抱えたままそこから落下!
(3)位置エネルギーを利用し、相手にスペシャル強度のダメージを与える!
(4)自分は相手よりもできるだけダメージが少ない落ち方をする!(重要)
とにかく(2)が成立してしまえば成功という恐ろしい技である!
そう!ただ「落ちるだけ」だこんちくしょう!(<なぜ怒る)
もうもうと立ちこめる砂煙。せっかくの花見用の料理もこれで台無しである。
そこに動く1つの影。
「し、司令?」
「悪は滅びた。問題ない」
ニヤリと笑いつつ、自分もかなりのダメージを受けているゲンドウ・ザ・グレート。
それでもすっくと立ちあがり、
「それでは、さらばだ!!ぁぃたたた...」
「父さん!!」
「私は父さんなどではない!ゲンドウ・ザ・グレートだ!」
「だって!鼻メガネ取れてるし!」
「何っ!?...う.....さ、さらばだっ!」
慌てふためき去って行くゲンドウ・ザ・グレート。
ありがとう、あなたの事は忘れない!さようなら!ゲンドウ・ザ・グレート!
「あーあ、料理砂だらけ」
「ねぇシンジぃ、帰ってベランダからお花見の続きしよ〜、ね?」
「うん。そうだね」
こうして再び盛り上がろうとするミサト達を尻目に、手を繋ぎつつ家路を急ぐ二人でありましたとさ。
めでたしめでたし。
完(あれ?)
あとがき
春ということもあり、それらしいSSを書いてみました。
みんなでお花見、というネタは、某チャットでcowさんという方からいただきました。ありがとうございます!
いやん、何書いていいかわかんないや。何せ勢いだけで書いたし(切腹)
春は頭の緩みやすい時期ですけど、おいらは1年中緩んでるんで許してね☆(←死んどけ)
そんなわけで、師匠、後はよろしく〜〜(退散)
さんごでした。
さんごさんのSSをK−tarow爆裂師匠の所からかっぱらってきたぞぉ(爆)
か、艦長さん・・・いいんですか?そんなことして
それじゃまるで犯罪者じゃない!
ちゃんとご両人の許可は頂いております。
そーゆーのは”かっぱらった”とは言わないのでは(^^;;)
細かいことは気にしない!
アンタが大雑把なだけじゃない
その通り(笑)
ま、いっか・・・・バカは放っておいて、早く帰ってお花見の続きしよっ。シンジぃ
そうだね。二人だけでゆっくりしようね
うん、二人っきりでね………(ぽっ)
おおおおおーい・・・・って行っちゃった・・・・(これも王道(笑))
さんごさん、作品の移動を快く承諾してくれてありがとう。
感謝眼激雨霰。
K−tarow爆裂師匠、一日も早い復活をお待ちしております。
さあ皆さん。またまた楽しいSSを書いてくれたさんごさんに感想のメールを!!