8.鏖殺の凶鳥
(富士見書房)








御大初のハードカバー。
価格は1800也。
高い。
高いが、御大作品だとその高さを感じさせないから不思議だ。

しかも出版が、日本似非ファンタジーの巣窟、富士見書房。
御大、この調子で富士見ファンタジア文庫にも進出してください(爆)




舞台は敗戦間際のドイツ第三帝国。
戦争の影さえなかった田舎村。
そこに墜落した1機の飛行機・・・いや、未確認飛行物体。

それを確保するために送り込まれる、陸軍唯一の降下猟兵部隊と、騎士団長。
直面する人智を超えた情景。
唸る銃弾。
飛び散る血飛沫。

御大が綴る文章版バイオハザード!(笑)

しかし、古今東西、これほどUFOと地球外生命体をコケにしまくった作品もそうそうないでしょう。
文章の端々に、御大流の諧謔が見え隠れしました。

いつもの新書版からみるとやはり高いですが、御大フリークなら読むべし!!