「アスカ」
笑顔と共に差し出される、手。
いつからだろう?
この手に、素直に応じられるようになったのは。
いつからだろう?
この手を、愛おしいと思うようになったのは。
一番最初に、その手に触れたのは、初めて出逢った時。
弐号機輸送中の太平洋艦隊へ、突然の使徒襲来。
私は、それを好機だと思った。
私が「サエない」と評した、だが私以上の『戦果』を示していた彼に、自分の実力を見せつけるチャンスだと。
だから私は、彼を無理矢理、弐号機へと乗せて、出撃した。
今思えば、彼を同乗させたのは、あの当時の私の存在意義である『自己顕示』だけではなく、初陣への怯えがあったのだろう。
もっとも、あの時は、自分自身ではそのことを、決して認めなかっただろうけれど。
そして、戦闘が始まった。
B型装備の弐号機は、海中に引きずり込まれ、為す術もなく使徒に呑み込まれた。
その状況を打破し、使徒を殲滅させるために、私達は手を重ね、心を一つにした。
その手を力強く感じたのは、マグマの中。
使徒は斃したものの、命綱を失った弐号機は、ゆっくりと沈んでいった。
その時彼は、装備もつけずに、マグマの中に飛び込んできてくれた。
私を助けるために。
初号機の手に支えられ、無事に、地上へと戻ることができた。
意地っ張りな私は、素直に「ありがとう」と言えなかったけれど、とてもうれしかった。
私は、さしのべられた手のすべてを知ってる。
すべてを赦し、すべてを愛している。
だから。
伝わってくるぬくもり。
いつでも、私を支えてくれる、手。
私を愛おしんでくれる、手。
私の大好きな、手。
「シ〜ンジ!」
不意にアスカは、つないだ手もそのままに、一歩前を歩くシンジの腕に飛びつく。
「うわ! 何?!」
驚いたようにシンジは、アスカを振り返る。
アスカは、ぎゅっと、シンジの腕にしがみついた。
「んふふふふ〜」
「・・・・・・何? 突然笑い出したりして」
満面の笑みを浮かべるアスカに、シンジは優しい目を向ける。
アスカは、その顔を見上げた。
「ねえ、知ってる?」
その表情は、宝物を発見した幼女のそれ。
「何を?」
シンジは微笑んで問う。
アスカは、指先を絡めるように、手をつなぎ直した。
「この手はね、一生、離れないんだよ?」
シンジは、ゆっくりと笑みを深めると、つないだ手にそっと力をこめた。
「うん」
ども、玲@裏二人羽織です。
戦艦P−31の再就役、まことにおめでとうございます、あ〜んど、10万ヒット万歳\(^0^)/
それにしても、短〜っ!
最近、らぶらぶを書いていないモノで、書き方を忘れてしまったようです(笑)
ウチのほうが一段落したら、またきちんとしたのを書かせていただきたいな、と・・・・・・(>よわよわ)
まあ、よろしくお願いします(>何が?)
あ、そうすを見ていただけると、何かあるかもしれません。
艦長からの対地支援砲撃(謎)
うーむ・・・らぶらぶだ(笑)
私が久しく書いてないモンだから・・・・なんかこっぱずかしいですね(笑)
私も気合いを入れて・・・・でも別方面も始めちゃったしなぁ(笑)
ま、がんばりますです。
ぶらざー玲中佐!ありがとうございました!
でも、今回は昇進無しです(爆)
特別職就任を前向きに考えさせていただきます(笑)