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妖精の守護者  第31話

 

 

 

 

 

「イネスさん!」

 

ルリカの声とは思えないほどの大きな声。

そして、強い力を持った声。

 

「・・・ルリカちゃん・・・」

 

そう言いながら少女の方を見るイネス。

何かを決意したかのようなルリカの眼差し。

その眼差しから何かを悟るイネス。

 

「私、たとえお父さんに恨まれることになったとしても・・・それでも・・・お父さんには元気でいて欲しいです」

 

「・・・良いのね、ルリカちゃん」

 

最後の最後に念を押すイネス。

その眼光は鋭い。

いい加減な気持ちでは困るのだ。

だが、その視線をまっすぐ受け止めるルリカ。

はい、と頷く。

そしてルリカは、にっこり微笑んでこう言った。

 

「だって私はお父さんの・・・テンカワアキトの娘ですから」

 

その笑顔と言葉に、迷いはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精の守護者

第31話「父親の資格」

BY ささばり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら・・・やっと目が覚めたようね、アキト君」

 

「・・・イネスさん・・・」

 

ゆっくりと体を起こすアキト。

辺りを確認してみる。

医務室のようだ。

重傷患者用の個室、そこにアキトはいた。

 

「俺は・・・どうしたんだ?」

 

頭を振りながら呟くアキト。

白い髪が、照明を浴びて輝く。

一瞬その美しさに見とれてしまったイネスだが、何とか口を開く。

 

「あなたはブリッジで倒れていたのよ・・・それをオモイカネが知らせてくれたの」

 

「オモイカネが?」

 

「ええ・・・あそこまで動揺するAIってのも面白いわね・・・いえ、そもそも動揺するってのは凄いわね」

 

そう言って本気で感心しているイネス。

その言葉を聞いてアキトがゆっくりと視線をあげる。

 

「・・・ありがとう、オモイカネ・・・」

 

そう言うアキトの前にオモイカネウィンドウが表示される。

 

『マスターをお助けするのは当然の事です』

 

そんな表示を見てクスクスと笑うイネス。

彼女はアキトとオモイカネの関係を知っていたので、つい笑ってしまったのだろう。

 

「それじゃあ私は仕事に戻るから、ゆっくり休むのよ」

 

「ああ・・・ありがとう」

 

アキトの病室から出ていくイネス。

それを見送った後、改めて辺りを見回すアキト。

医務室内の、個人部屋になっている病室。

アキトの私室より物があるのが何とも笑える話だが・・・。

照明はそれ程明るいないが、今まで寝ていたアキトには強すぎるほどだった。

 

「・・・倒れたのか・・・まだ俺は死ねないのに・・・」

 

自分の左腕、義手の付け根を握りしめながら呟くアキト。

まだ、死ねない。

彼には助けたい人が居た。

未だ北辰の下にいる女性、アヤカ。

 

「居場所さえ分かれば、すぐにでも助けに行くのに・・・」

 

少女の笑顔を思い出すアキト。

いや、すでに少女という歳ではないのかも知れない。

彼女と離ればなれになってから、もう何年も経っているのだ。

無意識のうちに胸元のロザリオを触っているアキト。

 

「・・・必ず助ける・・・アヤカ・・・」

 

そう呟くと、ベッドから抜け出すアキト。

検査用の服を脱ぎ、ベッドの脇に置かれていた服を着る。

ナデシコクルーの標準的な制服である。

余談だが、アキトがナデシコの標準的な制服を着たのは、後にも先にもこの時だけである。

身支度を整えるとオモイカネウィンドウを呼び出し、艦内の様子を見せて貰う。

ルリは、現在ブリッジに居る。

たまにウトウトしているところを見ると、アキトが心配で夜もろくに寝ていないのだろう。

次に娘達のことを確認しようとするアキト。

すぐさま隣の部屋でルリカが寝ているのがわかる。

それに付き添っているラピス。

 

「何でルリカが・・・風邪でも引いたか?」

 

のんびりというアキト。

その時、アキトの思考にノイズが混じる。

ラピスとリンクしてからよく起こることだ。

だが今回のは少し違った。

 

「これは・・・ラピス・・・じゃない!」

 

それは夢。

誰かが見ている夢。

1人の青年と少女が、手を繋いで歩いている。

青年はテンカワ・アキト。

少女が青年を呼ぶ。

お父さんと・・・。

 

「これは・・・ルリカの夢か!」

 

アキトは自分の身体を見回す。

右手を握ったり開いたりしている。

異常はない。

試しに右腕をつねってみる。

痛みは感じない。

何も変わらない。

だが、アキトは何故か違和感を感じた。

 

「・・・どういうことだ・・・まさか!」

 

急いで部屋から出ると、書類整理しているイネスに詰め寄るアキト。

 

「どういうつもりだ!」

 

アキトの顔に浮かぶ緑の奔流。

彼の気が高ぶっている証拠だった。

だが、イネスは素知らぬ顔をする。

 

「あら・・・何の事?」

 

「とぼけるな!どういうつもりだ・・・ルリカと繋げたな!」

 

そう言ってイネスの襟首を掴み、壁に押しつける。

そう、アキトにはわかってしまったのだ。

自分がルリカともリンクしていることが。

 

「ちょ、ちょっとアキト君!」

 

「なぜこんな事をした!」

 

そう怒鳴るアキト。

だが、イネスとて負けてはいない。

 

「あなたを助けるにはそれしかなかったのよ!」

 

「俺を助ける?・・・・そんな・・・そんなくだらない理由で、ルリカまで俺に縛りつける気か!」

 

そのアキトの言葉を聞いて、イネスが顔色を変える。

それは怒り。

 

「・・・くだらない?・・・・くだらない理由ですって!!みんなあなたが大切なのよ!!あなたはあのままじゃ死んでいた!!それをルリカちゃんが助けてくれたんじゃない!」

 

「黙れ!お前はルリカまで不幸にするつもりか!」

 

アキトがそう言った瞬間。

ぱん!

しばし呆然とするアキト。

イネスに平手を食らったのだ。

いや、それよりも目の前のイネスが涙ぐんでいた事がアキトは気になった。

 

「・・・お、おい・・・」

 

そう声をかけるアキト。

だが、イネスは目に一杯の涙を浮かべながらアキトを睨んでいた。

 

「・・・何が不幸よ・・・」

 

呟くイネス。

アキトは、黙って彼女を見ている。

 

「何が不幸よ!!不幸かどうかはあの子達が決めることよ!勝手に不幸と決めつけて、勝手にあの子達から離れようとして・・・・・・その行為自体があの子達を不幸にしてるってどうして気付かないのよ!!」

 

涙を流しながら叫ぶイネス。

その言葉が、アキトの心に突き刺さる。

 

「俺が・・・不幸にしている?」

 

呆然と呟くアキト。

アキトは常にルリカ達の事を想って行動しているつもりだった。

だが、それは所詮アキトの独り善がりでしかない。

幸せとは他人に決められるものではない。

どんなことが幸せで、どんなことが不幸かは、その人達一人一人が決めることだ。

それは当たり前のこと。

当たり前の事なのに、アキトはイネスに言われるまで気付かなかった。

自分の行為がルリカ達を傷つける。

その事実は、アキトにとってはかなりショックだった。

 

「いいアキト君・・・これはあの子自身が選んだ事なのよ?」

 

優しく言うイネス。

もしアキトに姉がいれば、この様にアキトを諭すのだろうか。

少し赤くなった目でアキトを見つめるイネスの瞳。

それを見つめ返すアキト。

 

「ルリカ自身が選んだか・・・・・・・・・・だが・・・それでも俺は・・・」

 

そう呟いたアキトの瞳が悲しそうな光を宿す。

だが、イネスはその事に気付かなかった。

その時、アキトの頭に突然ルリカの声が響く。

 

(あの・・・ごめんなさい、お父さん)

 

(起きたか)

 

(はい・・・あ、あの・・・お父さん?)

 

(・・・今、行くから)

 

(はい)

 

そして、イネスに背を向けてルリカの病室に歩いていくアキト。

と、そこで足を止めるとゆっくりと振り向く。

何事かと思いアキトを見るイネス。

アキトの瞳が妖しい光を放つ。

 

「イネスさん・・・いや、アイちゃん」

 

「は、はい!」

 

いきなり「アイちゃん」と呼ばれてビクッとするイネス。

何故か姿勢を正してしまう。

そんなイネスを満足そうに見るアキト。

ニヤリと笑う。

ルリ達には見せたことのない、アキトの夜の顔。

 

「事情はわかった。感謝もする・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも、今夜はお仕置きだからね。寝られないよ?」

 

そう言っていやらしく笑うアキト。

だが、彼に心の底から惚れきっているイネスにはその笑いも魅力的に見える。

彼女がアキトの言葉に逆らえるはずもなく、頬を赤く染めながら黙って頷く。

 

「今夜、俺の部屋に来るんだ」

 

その言葉にイネスは返事をしない。

顔を真っ赤にして呆然としているイネス。

だが、アキトはそれが気に入らなかったようだ。

アキトがさらに言葉を続ける。

冷たい声色で。

 

「アイ・・・聞こえなかったのか?」

 

その声色に一瞬身震いするイネス。

アキトの瞳から、目が離せない。

イネスはすでに、アキトに支配される事に喜びを感じ始めていた。

 

「は、はい・・・行きます・・・」

 

「ふふん、良い子だ」

 

そう言ってゆっくりルリカの病室に入っていくアキト。

それを見ながらしばらくポーとしているイネス。

『お仕置き』を想像したのか、頬を赤く染めて身悶えしている。

ハッキリ言って怪しい。

だが、幸いその様子を見ているのはオモイカネだけだった。

 

「・・・は!・・・仕事仕事」

 

イネスは何とか正気に戻り、再び書類整理に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ルリカ・・・」

 

ルリカの寝ているベッドの横に立つアキト。

 

「・・・お父さん・・・」

 

少し怯えたようなルリカの声。

まるで悪戯を叱られる子供のようだ。

 

「ラピス・・・少しの間、部屋の外にいるんだ」

 

顔だけをラピスの方に向けて言うアキト。

やや厳しい口調かも知れない。

その言葉にじっとアキトを見つめるラピス。

アキトの口調にいつものように優しさが感じられなかったので、ルリカがいじめられないか心配なのだろう。

動こうとしないラピスにさらに一言くわえるアキト。

 

「出て行くんだ」

 

「わかった、アキト」

 

そう言って部屋から出ていくラピス。

それを確認してからベッドの横に椅子を置き、ゆっくりと座るアキト。

そして、じっとルリカを見つめる。

だが、ルリカはアキトのことをしっかりと見られなかった。

 

「悪い子だ」

 

「ご、ごめんなさい・・・」

 

消えてしまいそうなルリカの声。

アキトは右手をルリカの頭まで持っていく。

そのまま少し撫でてやる。

 

「お、お父さん!」

 

恥ずかしそうに言うルリカ。

 

「・・・でも、ありがとう・・・」

 

そう言って優しい笑顔を浮かべるアキト。

 

「そ、そんな!お礼なんか良いんです・・・私はただ、お父さんが元気になってくれれば・・・」

 

赤くなりながらアキトに言うルリカ。

だがアキトは少しだけイタズラっぽく笑う。

 

「少し顔が赤いな。熱は・・・」

 

そう言ってルリカのおでこに自分のおでこをつける。

そして、その金色の瞳はルリカの瞳を見つめている。

魂まで縛りつけるかのようなアキトの視線。

もし、アキトが少し動けば唇が触れ合ってしまうかも知れない。

そう考えたらルリカは、もう何がなんだかわからなくなってしまった。

ただ、自分の鼓動だけがやけに大きく聞こえてくる。

 

「・・・フッ、俺がやってもしょうがないか」

 

上半身の感覚がほとんどないアキトに、ルリカに熱があるかなどわかるはずがない。

ゆっくりとルリカから離れるアキト。

アキトはルリカをからかっただけだった。

それは親のいうことを聞かない娘への、ささやかなお仕置きだったのかも知れない。

 

(・・・お父さんのバカ・・・)

 

心の中で呟くルリカ。

だが、当然アキトには伝わっている。

アキトは苦笑いすると、ゆっくりと手を伸ばしてルリカの頬を撫でる。

 

「ルリカ・・・お前はもう少し今の状態について理解する必要があるな」

 

「あ・・・もしかして、聞こえましたか?」

 

アキトに頬を撫でられて、再び頬を赤く染めたルリカが言う。

そんな彼女に微笑みながら口を開くアキト。

 

「ああ、しっかりとな」

 

「ごめんなさい・・・あ、でもどうしてお父さんのは聞こえないんですか」

 

ルリカの考えていることはアキトに聞こえて、アキトの考えていることはルリカに聞こえない。

それは何故なのか。

それは当然の疑問だった。

ルリカの疑問に、すっと視線を逸らすアキト。

 

「・・・心を、閉ざしているから・・・」

 

「え?」

 

ルリカはアキトの言葉がよく聞こえなかった。

だが、アキトの表情が消えていることには気付いた。

 

「いや・・・大丈夫、なれればそのうち何とかなるよ」

 

そう言ってルリカを安心させるかのように微笑むアキト。

そしてゆっくりとルリカの頬から手を離すアキト。

少し・・・いや、とても名残惜しそうなルリカ。

 

「ルリカ、引き返すなら今のうちだぞ。処理の安定していない今なら元に戻すこともできる・・・・・・今なら、まだ間に合う・・・」

 

急にまじめな顔をして言うアキト。

だが、ルリカは引かない。

 

「自分で決めたことですから」

 

そんなルリカの返事を聞いて、再び微笑むアキト。

 

「そうか・・・大人になったな」

 

「いいえお父さん、私まだ少女です」

 

その言葉にクスッと笑うアキト。

昔、まだ火星に住んでいた頃、ルリも同じ事を言ったのを思い出したのだ。

 

「そうか・・・そうだな」

 

「はい」

 

そこでゆっくりと立ち上がるアキト。

何もないはずの方向を見る。

 

「イネスさん、後お願いします」

 

するといきなりアキトの前にウィンドウが表示される。

そこに映っているイネス。

 

『わ、わかったわ・・・それにしても、いつから気付いてたの?』

 

「最初からですよ・・・お仕置き追加だな、アイちゃん」

 

『え!』

 

顔を真っ赤にしたイネスを見てククッと笑うアキト。

 

「いえ、何でも。それじゃあ、後頼みます」

 

『わ・・・わかったわ』

 

ウィンドウが消えるのを確認して、ルリカに向き直る。

 

「じゃあ、ゆっくり休むんだぞ」

 

「はい、お父さん」

 

その言葉を聞いて、ゆっくりと部屋を出ていくアキト。

ドアの外で待っていたラピスに声をかける。

 

「さっきはごめん・・・」

 

「ううん、アキトだから良いの!」

 

そう言ってニッコリと笑うラピス。

本当に良く笑うようになった。

アキトは嬉しかった。

 

「そうか・・・ありがとう。ルリカを頼むよ」

 

「うん!」

 

ラピスはそう言って再びルリカのいる病室に入っていく。

背後で閉まるドア。

その音を聞きながら医務室から出ていくアキト。

そしてしばらく1人で歩くアキト。

やがて、足を止めると廊下の壁に寄り掛かる。

ため息をつくと、自分の右手を見つめる。

握ったり、開いたり。

普通の人には何でもない行為。

だが、アキトにとっては自分の健康を見るための手段だった。

しばらくして、ゆっくりと顔を上げるアキト。

その視線の先には照明。

 

「しばらくは生きられる。いや、生かされる・・・か」

 

眩しそうに目を細めるアキト。

 

「ラピス・・・ルリカ・・・あの2人の重荷にならなくては、生きることさえ出来ない」

 

ドン!

右拳を壁に叩きつける。

そして壁にもたれ掛かるようにして座り込み、自虐的な笑みを浮かべる。

 

「・・・惨めだな・・・」

 

そう呟くアキトを、照明の光が冷たく照らしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、地球に降りたナデシコ。

海の上を航行中である。

だが、この美しい景色を楽しむ余裕はナデシコクルーにはなかった。

 

「どういうこと!」

 

いきなり鳴った警報にユリカが言う。

その横で驚いているユキナ。

ミナトは何とか仕事に復帰しているが、今日は副操舵士のエリナが仕事をしている。

 

「連合艦隊です。囲まれています」

 

淡々と報告するルリ。

 

「そんな・・・あれは」

 

呆然と呟くユリカが発見した戦艦は、トビウメ。

すると、いきなり通信ウィンドウが開く。

 

『久しぶりだな、ユリカ』

 

「お父様!」

 

その通信ウィンドウに現れたのはユリカの父、ミスマル・コウイチロウである。

その親バカ振りは、軍の内外問わず非常に有名である。

 

『大きくなったな、ユリカ・・・胸が、じゃないよ』

 

ほんのり頬を赤くしながら言うコウイチロウ。

その言葉を聞いて、自分の胸を両手で隠すユリカ。

 

「お、お父様!」

 

『全般的なって意味だ、本当だよユリカ!!』

 

自分の失言を何とか取り繕おうとするコウイチロウ。

だが、時すでに遅し。

 

「お父様のエッチ!」

 

『ユ、ユリカ〜』

 

「お父様なんて嫌い!」

 

そう言って拗ねてみせるユリカ。

とても成人している女性のする仕草とは思えない。

それはそれで可愛いのだが、コウイチロウにはショックだったようだ。

 

『ヌウオオオオオオオ!』

 

そう叫びながら何故か劇画タッチになっているコウイチロウ。

恐ろしいほどの迫力、そしてむさ苦しさである。

さすがに暑苦しくなったのか、副官のジュンがユリカに声をかける。

 

「ユリカ、もう許してあげなよ」

 

『うう、ジュン君・・・いつもすまないね〜』

 

一転、目から涙を流すコウイチロウ。

なかなか器用な男である。

 

「まあ良いですわ、それよりお父様・・・これは一体どういうことですか?」

 

そうユリカが切り出したとき、コウイチロウの顔付きが変わった。

今まではただの子煩悩の父親の顔。

だが今は。

地球連合宇宙軍提督の顔。

 

『白鳥ユキナ嬢を渡して貰おう』

 

その言葉にビクッとなるユキナ。

コウイチロウの眼光は鋭い。

 

「理由をお教えください」

 

カザマ・イツキ。

ユキナの護衛としてきた、木連優人部隊の女性。

彼女がユキナを庇うように立つ。

 

『我々が丁重にもてなしたい』

 

「信用できません!!」

 

イツキがそう叫んだ時、ドアが開きサングラスをかけたアキトがブリッジに入って来る。

そして真っ直ぐユキナの所まで歩いてくる。

 

「ユキナ・・・お前に地球の自然を見せておきたい。少し遊びに行くか、ブラックサレナで・・・」

 

「アキト〜」

 

いきなりアキトの服にしがみつくユキナ。

そんなユキナを優しく抱きしめながらアキトが口を開く。

 

「どうした、何かあったか?」

 

そんなアキトにユリカが声をかける。

 

「アキト!」

 

「何だユリカ?」

 

ブチ!

何か音がした。

アキト以外の全員が、コウイチロウの映っているウィンドウに注目する。

 

『・・・ユリカ・・・だと?貴様〜!人の娘を呼び捨てにするなー!』

 

だが無視するアキト。

むさ苦しい男などアキトにとっては見る価値すらないのか。

 

「ユリカ、しばらくユキナを連れて行くぞ・・・ユキナ、地球の自然はきれいだぞ」

 

「う、うん」

 

マイペースなアキトに何とも気の抜けた返事を返すユキナ。

だが、その側にいたユリカは黙っていなかった。

 

「あ〜、ずるい!私も行きたいよ」

 

「サレナには3人も乗れない、駄目だ」

 

キッパリそう言うアキト。

実際狭くなるが乗れないと言うわけではない。

やかましくなるのが嫌なのだろう。

そのやり取りを見ているコウイチロウは平静ではいられない。

娘に言い寄る男は許せないが、娘に冷たい男はもっと許せない。

 

『貴様〜!こっちを向け!』

 

怒鳴り声をあげるコウイチロウ。

だがやはりアキトは無視する。

 

『そこの白髪!貴様のことだ!』

 

白髪と言われて、ユキナを離すとやっとそちらを向くアキト。

 

「俺か?」

 

『そうだ!まずはサングラスを取って名を名乗れ!』

 

まるで仁王像を思わせるコウイチロウの顔。

もし実際にアキトが目の前にいたら、コウイチロウは殴りかかっていただろう。

 

「待ってお父様!」

 

「お父様・・・ユリカのお父さん?」

 

『貴様にお父さんなどと呼ばれたくはないわ!』

 

何か勘違いしているコウイチロウ。

アキトもコウイチロウをお父さんとは呼びたくないだろう。

ゆっくりと腕を組み、昔のことを思い出すアキト。

幼いときに記憶。

火星にすんでいた頃・・・まだルリと出逢う前の話。

隣に住んでいたユリカ。

その父、ミスマルコウイチロウ。

アキト自身よくなついていた。

 

(・・・老けたな、これがあのミスマルのおじさんか・・・)

 

サングラス越しにコウイチロウの映るウィンドウを見るアキト。

だがコウイチロウは、アキトが昔お隣に住んでいたテンカワ・アキトだとは気付かない。

 

『さっさとサングラスを取らんか、この無礼者め!』

 

「お父様、それは・・・」

 

ユリカが止める。

アキトがどうしてサングラスをかけているのか、ナデシコクルー達は知っている。

それをコウイチロウは外させようとしている。

 

「ちょっと待ってください!」

 

ルリが思わず席から立つ。

だが、そんなルリをアキトが制す。

 

「良いんだ、ルリちゃん。確かに彼の言うとおりだ」

 

そう言ってからゆっくりとサングラスをはずすアキト。

そして、アキトがコウイチロウを見据える。

アキトの素顔が曝される。

コウイチロウは目を見張った。

その異様さに。

眼球全体が青い、宝石のようなものを義眼代わりにしている左目。

金色に輝く右目。

コウイチロウは、当然初めて見たときから疑問は感じていた。

アキトの外見的な若さに似合わぬその白髪は、不思議な雰囲気を醸し出していた。

だが、その左右の瞳は明らかに異様だった。

 

「お久しぶりです、ミスマルのおじさん。昔火星にいた頃お世話になったテンカワ・アキトです。」

 

『昔火星で?・・・てんかわ、テンカワ、テンカワアキト・・・・・・・・・・・・・・・・・・何、アキト君だと!』

 

昔火星に住んでいた頃、隣にいた少年のことを思いだしたコウイチロウ。

元気が良く、子供とは思えないほどの聡明さを持った、ユリカの幼なじみ。

コウイチロウも実の子のように可愛がった。

だが、その少年は白髪ではなかったし、瞳の色も金色ではなかった。

 

「思い出していただけましたか?」

 

『しかし、君は・・・』

 

アキトの変わり果てた姿を痛々しく見ているコウイチロウ。

 

「サングラス、かけてもよろしいですか?」

 

『あ、ああ、すまんねアキト君』

 

ゆっくりとサングラスをかけるアキト。

それを黙って見ているコウイチロウ。

しばらくしてコウイチロウが声をかける。

 

『何があったんだい・・・アキト君。あの頃、いずれユリカの婿にと思った君が・・・』

 

「あなた方家族と別れたのはもう十数年も前・・・・・・・・・・それだけあれば、人が変わるには十分ですよ」

 

『アキト君・・・』

 

淡々と語るアキトにかける言葉のないコウイチロウ。

そこで一息つくと、チラッとユキナのことを見るアキト。

ユキナはアキトの服を掴んで放さない。

上目遣いにアキトを見ている。

それを確認して、再びコウイチロウに向き直るアキト。

先程とは一転、声色が変わる。

冷たい声。

 

「それで・・・これは何の真似だ?」

 

アキトの変化に気付いたコウイチロウも真面目な顔をする。

 

『・・・白鳥ユキナ、彼女を渡して貰おう』

 

コウイチロウの言葉を聞いて震えているユキナを抱きしめるアキト。

 

「・・・断る」

 

『頭の良い君のことだ。我々に従った方が得策だとわかっているのだろ』

 

そう言うコウイチロウの視線は鋭い。

だが、アキトとて並の男ではない。

 

「・・・ユキナは渡せない・・・」

 

『なら力尽くになるぞ』

 

その言葉に別のスクリーンに目を向けるアキト。

そこにはナデシコを囲んでいる連合艦隊の戦力が表示されている。

ニヤリと笑うアキト。

 

「力尽く?・・・この程度の戦力で、正気か?」

 

『あ、ああ』

 

アキトの異様な雰囲気に一瞬ひるむコウイチロウ。

そんな彼に、アキトはさらに追い打ちをかける。

 

「ならば、俺も全力を持ってそれを排除する」

 

『馬鹿な!!そんなことが出来ると思っているのか!!』

 

そう怒鳴るコウイチロウ。

だが、アキトはそんな彼を笑いながら見ているだけだった。

 

「アキトはブラックサレナのパイロットなんだよ、えっへん!」

 

なぜかアキトの横で威張るユリカ。

だがその言葉を聞いてコウイチロウの顔色が変わる。

 

『ブ、ブラックサレナだと?・・・本当かアキト君!』

 

ブラックサレナの噂は連合軍にも轟いている。

その異常な程の戦闘能力。

無能な連中、特に軍上層部はその能力を信じなかった。

どうせ大したことはないと。

噂は大げさになる物だと。

だが軍上層部にあってもコウイチロウは違った。

子煩悩な彼だが、実力で軍の上まで上がってきた男である。

当然、裏工作等も含めての実力である。

様々な情報を得た上で、ブラックサレナの実力を彼は認めていた。

 

「ああ・・・お前らなど5分で全滅させてやる・・・」

 

嘘ではない。

アキトが本気を出せば5分も要らないほどだ。

コウイチロウにもそれがわかった。

 

『・・・少し話さないか、アキト君・・・我々も命令なのでな』

 

そう言ったコウイチロウを見て、一息つくアキト。

再び口を開いたアキトの表情は、穏やかなものに戻っていた。

 

「それは艦長が決めることです」

 

そう言ってユリカを見るアキト。

 

「話し合いには賛成だけど・・・アキト、いつまでユキナちゃんを抱きしめているの?」

 

ジト〜っとアキトを見るユリカ。

いや、エリナもルリも見ている。

その視線にため息をつくアキト。

どうしたら今の状況下でそんなことが出来るのか不思議である。

 

「やれやれ・・・ユキナ、どうやら散歩はお預けのようだな」

 

「うん、そうみたいだね」

 

そう言ってからゆっくりと離れるアキトとユキナだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロス、アカツキなどと話を終えたコウイチロウ。

その話し合いで、コウイチロウは真の目的を告げた。

それは和平会見への出席である。

プロス、アカツキともこの提案を受け入れた。

やはり軍の人間がいる方が良いということで。

他にもコウイチロウはユキナを預かろうとしたが、これは2人とも認めなかった。

コウイチロウ自身も、この命令が軍の体面を気にする一部の人間から出たものだとわかっていたので、それ程固執しなかった。

もしかしたらアキトと事を構えるのを嫌ったのかも知れない。

その後コウイチロウは、応接室でアキトと2人で話している。

ちなみに今のアキトはサングラスを外している。

 

「なるほど・・・和平会見についてきますか」

 

「うむ・・・軍はすでに和平の方向でまとまっている」

 

お互い穏やかな顔をしている。

2人とも大人の漢である。

 

「だがユキナはナデシコで預かります。この艦にいた方が安全だし、それにあれは俺の妹みたいなものなので・・・」

 

アキトにしては珍しいことだが申し訳なさそうな顔をする。

それに微笑みながら答えるコウイチロウ。

 

「その辺りはプロスペクター君と話したから大丈夫だよ」

 

「感謝します、ミスマルのおじさん」

 

そう言って頭を下げるアキト。

普段のアキトからは考えられない程の腰の低さである。

 

「いや・・・アキト君、詳しいことはユリカから聞いたよ。・・・よく生きていてくれた」

 

そこでアキトを労るような顔をするコウイチロウ。

 

「生きているとは・・・言えませんよ。生かされていると言うべきですね」

 

そう言って自虐的に笑うアキト。

その笑顔を辛そうに見るコウイチロウ。

アキトとて人間である。

精神的に傷付くこともある。

 

「アキト君・・・私には君のような悲惨な経験がない。だから君の気持ちが分かるなどと軽々しくは言わんよ」

 

そう言ってアキトを見据えるコウイチロウ。

アキトもその金色の瞳でコウイチロウを見る。

 

「分かるとは言わないが・・・これだけは言える」

 

「なんです?」

 

「愛するもの、護るべきものがいるのなら・・・今がどんなに辛くても生きていくべきだ」

 

そう言ったコウイチロウは漢の顔をしていた。

男手1つでユリカを育て、自身も軍のトップに上り詰めようとしている。

その苦労と努力は計り知れない。

裏でかなり汚い駆け引きもしたであろう。

だが、彼は娘からも部下からも愛される漢である。

アキトはそんなコウイチロウの話を黙って聞いている。

 

「アキト君。私は妻を失ったとき、この世の終わりだと感じた。死んでもいいと思った。だが違った・・・私にはユリカがいた・・・愛すべき娘が・・・」

 

一瞬遠い目をするコウイチロウ。

亡き妻、そしてユリカとの思い出が頭に浮かぶ。

 

「少し・・・聞いてもらえるかな・・・」

 

深い悲しみをたたえるコウイチロウの声に、黙って頷くアキト。

 

「オモイカネ?」

 

『心配ありません。盗聴は防いでいます』

 

その表示を見て、コウイチロウを促すアキト。

 

「私の妻は・・・テロで殺された」

 

そう言うコウイチロウの心には深い悲しみがあった。

妻を亡くしたときの悲しみは、言葉に表すことは出来ないほどのものだった。

コウイチロウの妻はユリカが物心着く前に他界している。

ユリカには交通事故だと言ってある。

だが、本当は違う。

コウイチロウの妻は、テロの巻き添えになって死んだのだ。

とあるショッピングセンター。

たまたまそこにいただけ。

たったそれだけの理由でユリカの母、そして多くの人たちは死ななければならなかった。

コウイチロウは、その時から男手1つでユリカを育ててきたのだ。

亡き妻との愛の結晶。

コウイチロウが何故親バカと言われるほどユリカを愛すのか、アキトにはわかった。

 

「・・・たとえどんな事があろうとも私はユリカのために生きる・・・ユリカを護る!」

 

言い切るコウイチロウに圧倒されるアキト。

人生経験の差。

アキトはそれを感じていた。

 

「君も今はルリカ君とラピス君、2児の父親だろう、アキト君」

 

そう言うコウイチロウに、悲しそうな顔をして首を横に振るアキト。

 

「俺には父親の資格などないですよ」

 

「なぜそう思う?」

 

その言葉に、ゆっくりと自分の右腕を持ち上げるアキト。

そして、コウイチロウに対して自分の顔半分を隠すようにしてその右手をかざすアキト。

 

「・・・俺のこの手は血塗られています。もう何人殺したかわからない・・・」

 

コウイチロウは何も言えなくなる。

目の前の青年が人殺しにはとても見えなかった。

アキトは言葉を続ける。

 

「それに・・・楽しいんですよ」

 

「何がだ?」

 

「人を殺すのが」

 

そう言って笑ったアキト。

恍惚とした笑み。

それを見た瞬間、コウイチロウは悪寒がした。

自分の目の前にいる青年。

コウイチロウは、何か得体の知れない存在が、テンカワアキトの皮を被っているように感じた。

 

「異常ですよね・・・こんな俺があの子たちの父親になれるわけがないんですよ。いや、なってはいけないんですよ」

 

再び笑ったアキト。

今度は見ていて痛々しい程自虐的な笑み。

 

「俺は、あの子たちの側にいてはいけないんです」

 

アキトがそう言った瞬間。

 

「この馬鹿者が!」

 

いきなり身を乗り出したコウイチロウがアキトを殴る。

鍛え抜かれた漢の肉体から繰り出される、強烈な一撃。

アキトでなければ病院送りになっていただろう。

しばらく唖然としているアキト。

殴られた頬にも触れずにコウイチロウを見ている。

 

「それは君が決めることではない!子供達が決めることだ!」

 

そう言うと再びソファーに座るコウイチロウ。

アキトもソファーに座り直す。

そこで一息つくと、口を開くコウイチロウ。

 

「ルリカ君やラピス君を信じろ」

 

「信じる?」

 

「君の病んだ心・・・あの子たちがきっと癒してくれる。アキト君はあの子達の事を愛しているかい?」

 

そんな事は改めて言われるまでもない。

愛しているに決まっている。

 

「・・・ええ・・・あの子達は俺にとって掛け替えのない存在です。でも・・・だからこそ・・・」

 

そう言いかけたアキトを、片手をあげて制すコウイチロウ。

 

「なら大丈夫だ。あの子達もアキト君のことを愛してくれているよ。そしてきっと君の傷ついた心を癒してくれるよ。・・・それが本当の家族ってものだ」

 

「家族・・・か・・・」

 

そう呟くアキト。

コウイチロウの言葉がアキトの心に響く。

同じ男性だからだろうか。

それとも同じ父親だからだろうか?

とにかく他の誰に言われるよりもコウイチロウの言葉はアキトに影響を与えた。

 

「そうだぞアキト君・・・家族だ。血の繋がりなど関係ない。愛していれば、きっと子供達も認めてくれる・・・それで良いじゃないか。君に父親としての資格があるかどうか・・・それを決めるのは子供達だ・・・君ではない・・・」

 

「そうか・・・そうかも知れないですね」

 

「うむ」

 

やっと穏やかな顔になったアキトにホッとするコウイチロウ。

しばらく黙ってコウイチロウを見ているアキト。

 

「愛してさえいれば・・・か。そんなことは言われるまでもありませんよ。でも・・・」

 

「でも、なんだね?」

 

「俺はあなたみたいにはなりませんよ、ミスマルのおじさん」

 

そう言ってやっと本当の笑顔を見せるアキト。

その笑顔をみて惚れ惚れとするコウイチロウ。

それ程清々しい笑顔だった。

 

(む、むう・・・ユリカの奴め・・・この笑顔にやられおったな)

 

少し考え込むコウイチロウにアキトが言葉を続ける。

 

「俺はあなたのような親バカにはなりませんよ」

 

「フッ、それはどうかなアキト君。聞くと君はルリカ君とラピス君を凄く可愛がっているそうじゃないか・・・それならきっと私のようになる」

 

その言葉を聞いて少し考えさせられるアキト。

ここまで親バカになるのかと。

だが、それでも良いかなと思った。

アキトの中の父性。

それがコウイチロウに対して尊敬の念を持たせていた。

 

(大した人だ・・・ミスマル・コウイチロウ)

 

そう思いながらコウイチロウを見ているアキト。

その視線に、コウイチロウは少し不安になったようだ。

 

「私はそんなに親バカかね?」

 

そう言ったコウイチロウに笑いを堪えきれないのか、肩を震わせるアキト。

 

「アキト君!何をそんなに笑う!!」

 

「いえ・・・・・・・・・・・・・・・・・確かにあなたは親バカですよ」

 

そう言ってから、優しい表情をしてコウイチロウを見るアキト。

 

「でも・・・それで良いじゃないですか・・・・・・・・・・・・・・・たとえ親バカと呼ばれても、それで良いじゃないですか」

 

そう言ったアキトの顔は、紛れもなく父親の顔だった。

それは、コウイチロウだからこそわかった事だった。

アキトの言葉にゆっくりと頷くコウイチロウ。

 

「・・・そうだな・・・」

 

コウイチロウの答えを聞き、満足そうに頷くと、備え付けの棚に近付きブランデーを取り出すアキト。

自分とコウイチロウの前にグラスを置き、そこにブランデーを注ぐ。

コウイチロウも、「職務中だから飲まない」などと、無粋な事は言わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほんの少しだけグラスを眺めていたコウイチロウが、アキトに目を向ける。

 

「さてアキト君・・・何に乾杯しようか?」

 

「・・・そんなことは決まっていますよ・・・」

 

そう言ってグラスを手に取るアキト。

それを見たコウイチロウも、黙って頷きグラスを手に取る。

そしてお互い笑顔を浮かべ・・・。

 

「「・・・愛しい娘達に・・・」」

 

そう言って、2人は静かにグラスをあわせた。

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

<あとがき>

どうも、ささばりです。

今回も最後まで読んでいただけて光栄です。

とりあえずアキトは生きてます。

復活して良かったです。

そして、ついにユリカパパことミスマル・コウイチロウの登場です。

漢です。

同じ父親として、アキトも何か感じたことがあったでしょう。

さて、今回のお話で感想等ございましたら是非お送りください。

よろしくお願いします。

それでは、次回をお楽しみに。

 



艦長からのあれこれ

はい、艦長です。

今回はと言うと・・・・

「漢(と書いて”おとこ”♪)だぜ!おっさん!」
ですね(笑)

こんなにあのむさ苦しいおっさんが格好良いのは初めて見た(笑)

さて、異性を通り越して同姓まで魅了しかけている(ヤバッ)アキトが見たければささばりさんにメールを出すんだ!(爆)


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