すぺいんぢんと携帯電話

すぺいんぢんの机はとにかくきたない。ゲリラのような客を相手にしてると
 
机の整理なんてしてる暇はない(苦しい言い訳)。

一日数回はなだれや土砂崩れを起こしてる自然災害の多い机である。

すぺいんぢんのとなりの席のロシア人も机がきたないので、同時に土砂崩れ

が起こると、どの資料がだれのなのか、わけわからんようになってしまう。

人から、「おまえよくそんなきたない机で仕事ができるなあ〜」とか

「すぺいんぢんさんの机だけは許せない!」などと言われたりする。

ほっとけと内心思うのだが、必ずこう言い返してやることにしている。

「俺の机は、こう見えても、最も効率的に機能している超高機能デスク

なのだ。頭の中にはどの資料が何処に埋もれてるかすべてインプット

されており、必要なものは即座に取り出せるようになってるんやぞ!。

何よりも長所は、机を整理する必要がないし、その時間ひとより余分に

仕事ができるやろ」と。

ただこの超高機能デスクも欠点が一つある。それは頭の中にインプット

されてるメモリーがとんでしまった時、仕事にならなくなってしまうことだ。

最近、原因不明メモリーとんでしまう事件が続発しており、

仕事の効率が人の半分以下にまで落ちてしまった。

やっぱりきれいな机にしないといけないのだろうか?でも、しかし、

きれいな机じゃ自分らしさが全くなくなってしまうし。。。。。などと

思い始めたある日のことである。

仕事を終えて帰ろうとしたとき、机の上に置いたはずの

携帯電話が見つからない。全然見つからない!

よりによってこんな時にメモリーがとんでしまうとは。人を待たせてるし

あせった。

どうしよう?

あきらめて帰るか?その時、ふと、あるアイデアが浮かんだ!

なんや、携帯電話探すのなんか超簡単やないか。

自分の携帯電話鳴らせばいいだけやないか!

今から考えると大したアイデアでもないのだがその時は、

俺は天才だろうか?などと自分に酔ってしまった。

そして携帯電話の素晴らしさを実感したのであった。