すぺいんぢんの弟はあまり器用ではない。 その分すぺいんぢんより身長高くて結構渋い。 そんな話は置いといて、それは弟が中学2年の夏のことであった。 夏休みの宿題ということで、なんか知らんが傘立てを作ろうと思ったみたい。 で弟がちんたらちんたら傘立てを作っていると、親父が見かねて 「ちょっと、わしに貸してみい」と言って、持っていた ノコギリと定規を取り上げ、勝手に作り始めてしまった。(親父は大工ではないが 物を作る仕事でメシを食っているので、その道の、ほぼプロ) あれよあれよという間に傘立ては完成してしまい、工作の宿題は終わってしまった。 そこまでなら、よくある話なのだが、親父が工作のプロというのがいけなかった。 傘立ての出来は、当然完璧。 完璧なので、校内の夏休み宿題展で金賞を取ってしまった。 クラスメイトからは、「おまえって結構やるやん!」と絶賛され 弟は苦笑いで「うん、まあなっ」と答えるしかない状態。 そこまでだったら、まだよかったのだが、市の作品展に出展されてしまい そこでも金賞とってしまった。 ここまで来たら、もうまわりのみんなに、「実はこの傘立ては親父が。。。」 なんて言える訳がない。 最後までウソを貫き通すしかない。弟にとって人生最大のウソになってしまった。 その事件以来、弟は夏が来る度に思い出すそうである。 で毎年毎年、後悔している。手伝ってもらうんじゃなかったと。。。。。。。 ちなみに、弟はこのホームページの存在を知らない。なんてヒドイ兄。 (写真は、モデムのスピードアップになぜか貢献した、新しい電話機) | |