- July 1999 -


The RATM Video Rage Against The Machine

The RATM Video Notes

Original Release Date: November 1997
Rage Against The Machine are: Zack De La Rocha(Vo), Tom Morello(G), Tim Bob(B), and Brad Wilk(Drs)

Track Listing

1. The Ghost Of Tom Joad 2. Vietnow 3. People Of The Sun 4. Bulls On Parade 5. Bullet In The Head 6. Zapata's Blood 7. Know Your Enemy 8. Bombtrack 9. Tire Me 10. Killing In The Name 11. Freedom (1-11: Live Recording) 12. Killing In The Name 13. Bullet In The Head 14. Freedom 15. Bulls On Parade 16. People Of The Sun (12-16: Studio Version) 17. People Of The Sun (17: Live Recording at FRF'97)

Review  - 苗場でギコギコ -


かつ: 「えーーーっと本日はお忙しいところしげかつ対談にご参加いだたき ましてまことにありがとうございます。」

しげ: 「深夜だってのに。」

かつ: 「まずしげやん。今の我々の置かれている状況を簡単に 説明してもらえますか?」

しげ: 「あ、みなさんこんにちは。 ただいま6月19日・・・・ではなくて」

かつ: 「もう6月20日ですね。」

しげ: 「新潟県苗場に来ております。 今年のフジロックの下見で来ています。 ただいまこの宿は深夜の3時過ぎ。 頭上にあるロフトでは某mさんが眠れないひとときを、そしてその近隣では某隊長がい○きをかいてお休み中です。」

かつ: 「そしてですね、ふっと後ろを振り返りますと、某湖さんと某Kowalskiさ んがギターピックを持ってギター弦をスクラッチしております。」

しげ: 「おーーー! People Of The Sunですな!」

かつ: 「そうっすねー。 まるで狙ったような光景ですね。」

しげ: 「あーーーちょっと熱っぽくなってきた。 自分も眠っていいですか、か つさん?」

かつ: 「だめですよ。 一緒にサイボーグになりましょう。」

しげ: 「いやっすよー。 風邪気味なんですからー。」

かつ: 「2年前のフジロックでは、みんな風邪気味なんていってられなかったんだ から、ここに来たら我慢しなくちゃだめっすよ。」

しげ: 「いやあ、だって自分2年前にレイジがフジロックに出たってことすら知ら なかったんすよー。 某レコ屋でCDを視聴したら間違ってレイジの『Live And Rare』がかかったという暗黒の思い出があるんですから。」

かつ: 「視聴じゃなくて試聴ですよね。」

しげ: 「それでいきなり『シャーッ・シャーッ・シャッ・シャッ・シャッ・シャ〜〜ッ』とブッタマげたギターの音が炸裂する『Bullet In The Head』が始まって.はい, その時点でハマりました。」

かつ: 「俺は2年前のフジロックに出演が決まった頃ですかねレイジを聴き始めた のは。」

しげ: 「やっぱそんなに初期からって感じじゃないですね」

かつ: 「うん、そうかも。 そんで部屋で『People Of The Sun』を繰り返し聴いてハ マりました。 だけどしげやん。そん時に本当に試聴しようとしてたCDは?」

しげ: 「ん? ・・・何のCDを視聴しようとしてたんだろう? 多分視聴してな いような気が。」

某湖さん: 「いやあ〜〜、視聴じゃなくて試聴っすよ〜〜。」

かつ: 「そういや俺、しげやんからレイジのライヴビデオをダビングしてもらっ たんですよねー。その節はお世話になりました。」

しげ: 「そのライヴ映像って、前後にストーンズのエド・サリバンショーと、ビー スティーズのチベタンフリーダムコンサートが入ってるやつでしたっけ?」

かつ: 「うん。 その順番でライヴ見られたら最高っすけどね〜〜」

しげ: 「オーラスの『サボタージュ』でキース・リチャーズとブライアン・ジョー ンズとトム・モレロが横にならんで速弾きギター・バトル。 そこで欽ちゃんが 出てきて『ありがとう〜』と言う。 あ,それは24時間テレビですね。」

かつ: 「ダブルネックギターを持つキース・リチャーズ・・・・・。笑えません?」

しげ: 「いやあ、トム・モレロのホテル・カリフォルニアの方が笑えるかも。」

かつ: 「俺ですねぇ。 そのレイジのビデオの1曲目の・・・・・なんでしたっけ?」

しげ: 「スプリンスティーンのカバーでしょ。」

かつ: 「そうそう! あれ好きじゃないんすよねー。 かったるくて。 自分が ライヴ見た時もあれが一番退屈で、すげえ帰りたくなっちゃったし。」

しげ: 「そもそもあの曲でトム・モレロがダブルネックギターを持ってるかが謎 ですよ。」

かつ: 「うんうん!」

しげ: 「そんなに音の変化とかあるように感じないし。 それこそツェッペリン の『天国への階段』でもやってくれた方が良かったなあ。(といいながら『天国 への階段』を爪弾くしげやん)」

かつ: 「そんでやっと盛り上がってくるのが・・・・・」

しげ: 「People Of The Sun!!(・・・・と叫ぶと同時に『People Of The Sun』を ギターピックでギコギコやり始めるしげやん)」

かつ: 「We're Rage Against The Machine from Los Angeles, California!!!」

しげ: 「いやあ、この映像はまずいっすよー」

かつ: 「ドイツのフェスティバル、ロック・アム・リングからの映像ですね」

しげ: 「こんなものを見て感じない人がいたらそれは問題です。」

かつ: 「客がすごすぎ」

しげ: 「みんなピョンピョン跳ねてますよ。!やばいっすよ。」

かつ: 「そんであのギターの音を六角レンチで鳴らしてるってとこが人をバカに してるみたいですごくいい。」

しげ: 「トム・モレロって共産主義とかアメリカの体質とか,色々と偉そうなこ と言ってるんですけど・・・」

かつ: 「ハーバード出身だし」

しげ: 「結局は『単なるギターおたく』ですよね。 政治的な発言もあの『ギコ ギコギコッ』の前では説得力に乏しいですな。」

かつ: 「でもしげやん、『Bulls On Parade』はあのスクラッチっぽいソロはま だ披露してもらってませんよね?」

しげ: 「あれは難しいんですよ〜.猛練習しないと絶対ムリでしょう。(と言い つつ練習し始めるしげやん。) あのスクラッチしながらもう片手ではピックアッ プの切り替えスイッチ操作してますからね。」

かつ: 「どれどれ、俺にもやらしてくださいよ・・・・・・・。 あ! 切り替 えスイッチ取れちゃった!」

しげ: 「あ、そのギターは、某湖さんのギブソン!」

かつ: 「某湖さんは・・・・・・・・寝てるから適当に直しとこっと。」

しげ: 「カレー食ったときに余ったご飯つぶがあるはず・・・」

かつ: 「まあとにかくですね、思ったのが『Bullet In The Head』でトム・モレ ロがシールドの先でピックアップを叩くようにして音を出すとこがありますけど、あ れってトムモレロ、自分ちで練習してたりするのかなあ、なんて考 えると笑えるんですけど。」

しげ: 「『People Of The Sun』にせよこの曲にせよ,絶対一人でシコシ コと練習してまっせ。」

かつ: 「さすがギターおたくですね。」

しげ: 「このビデオの後半にある 『Bullet In The Head』のスタジオ・ライブ 映像なんかでも、ギター・ソロになるとエサを見つけたハイエナの如く,ギター ・アンプの前にマッハ4で突進していきますよ。」

かつ: 「マッハ4は速過ぎでしょう。」

しげ: 「偉そうなこと言っても,『どうせお前はギターが好きなんだろ,おら, おら』といたぶりたくなりますな。そういえば,以前読んだインタビューによる と,モレロさんは『ヘンな音を出すためのメモ帳』らしきものを作 っているらしいですよ。」

かつ: 「メモ帳ってウインドウズの?」

しげ: 「た、たぶん・・・・。 そんでそのメモ帳を頼りに家に帰って一人で練 習してるんでしょうな.一人でニヤニヤしながら.オタクだから.そのときも帽 子かぶってるんでしょうかね.あの帽子の下ってムレてそう...」

かつ: 「ちなみに全然関係ないですが、ボーカルのザックがギターを 抱えている姿を想像したりするとますます笑えません?」

しげ: 「ぎゃはは。 そもそもザックって普通に歌えないような気がするの は自分だけ? レイジの曲のなかで唯一ボーカルにメロディーがある 『Know Your Enemy』の中間部分で、ライヴではむちゃくちゃ音痴・・・。(といいつつ『 Know You Enemy』のイントロをかっこよく決めるしげやん)」

かつ: 「『Know Your Enemy』はやっぱしげやんだーーー! このイントロ ぶっとびますよ」

しげ: 「このイントロも,自宅で練習しなきゃあんなに粒揃わないですよ 〜。『このテンポだと粒が揃わないからもう少しテンポを下げてや ってみよう』とかブツブツ言って(想像)。 さすがギターおたく。」

かつ: 「しかし、レディングの映像の後にステージに出てきたあの白髪のおばさ ん。、『れいじ・あげいんすと・ざ・まーし〜〜〜ん!』と言った瞬間にぶっ倒れ て死んじゃないかと思いました。」

しげ: 「『The best band... in the fuckin' universe...』というセリ フをあんなオバアチャンが言うところはなかなかカッコイイですな。」

かつ: 「ほうほう。サバイバル英語に使えそうです。」

しげ: 「でも残念ながらいくらキレイなお姉様好きな自分でも守備範囲外ですが。」

かつ: 「当たり前ですよ。」

しげ: 「そうそう、こないだ家でやってみたんですけど・・・・」

かつ: 「あ! それって『Killing In The Name』じゃないですか! あの映像の 中でトムモレロが最後の方で微妙に首を振りながらやってるソロってどうやるの かずっと疑問だったんすよー!」

しげ: 「それはねー、こんな風に左手で指板をタッピングして,その瞬間に足の ワミー・ペダルというエフェクターで音を2オクターブ上げているんですよ。でも 一人でやってるとすごくアホっぽいんすよねー。」

かつ: 「・・・・」

しげ: 「あと個人的に印象的なのは 『Freedom』のオーラスですね.ザッ クがステージに倒れこみ,ギターとベースが観客を見ることなくド ラムと三位一体になってコードをジャーン・ジャーンと弾く... な んかトム・モレロが、ギターを触って『あちっ!あちっ!』とやって るようにも見えますよね....あ,見えない?」

かつ: 「み、見えます。(^^;;」

しげ: 「そんで最後はおまけでフジロック97の映像」

かつ: 「この映像は・・・・トムモレロがなんだか戸惑ってるみたいなとこ がいいですね(笑)。」

しげ: 「ギターオタクは修羅場になるとオロオロするから」

かつ: 「しかし台風でものすごい映像なんですけど」

しげ: 「 あの映像を実際に体験した人は想像を絶するような思い入れがあ るんだろうけど・・・・」

かつ: 「俺もあそこで観てみたかったっす」

しげ: 「TVで見ているだけだと『音が悪いな〜』『観客も 大変だな〜』とか,超お気楽な見方しか出来ないです」

かつ: 「しげやん、今年は二人でギコギコやりましょう!!」

しげ: 「・・・・」

かつ: 「まあとにかく乾杯っすね」




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Short Biography of Rage Against The Machine

91年にロサンゼルスでバンドを結成。 セルフタイトル「Rage Against The Machine」でメジャーデビューを果たすが、炎に包まれた仏教徒をあしらったそのアルバムジャケットが物議を呼んだ。 その後、ロラパルーザツアーへの参戦、チベタンフリーダムコンサートを始めとしたベネフィットコンサートにも積極参加の姿勢を示す。 しかし日本のファンに本当の意味で強烈な印象を与えたのが、96年発売の全米ナンバーワンアルバム「Evil Empire」と、台風直撃の憂き目をものともしなかったフジロックフェスティバル'97でのステージであった。 その後もヒップホップ+ハードロック+ファンクのような独特の硬質なサウンドで支持層を飛躍的に拡大し現在に至る。 そんなRATMは、フジロックフェスティバル'99で再び日本の土を踏む。 


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Last updated: 7/11/99