どーも、U2大好き野郎のKeitaです。いやー、緊張しますね。なぜって?だってこんなことするの始めてだし、ましてやKatsさんのページともなると、多くの洋楽好きが集まるわけでしょー。いや、マジで緊張するなー。それでも書きたいので書かせていただきます。
さてここでは、10月28日に発売されたU2のベスト+B面集、その名も「THE BEST OF 1980-1990 / B SIDE」について、レビューをさせていただきます。まとまらないものになる恐れがありますが、そこらへんはご勘弁を。(^^
このレビューを読んで、「U2聴いてみようかなー」と思っていただけたなら、僕の仕事は成功したといえるでしょう。つまり、これが僕のレビューを書く目的です。U2の素晴らしさを知っていただく、これ以外のナニモノでもありません。今までU2を聴いたことがない方、知ってはいたけど何から聴けばよいか分からないという方、ぜひこのレビューを読んで下さい。
僕は今回のこのベスト盤に対して、推薦をするというつもりはありません。なぜなら、僕としては、今まで世にでたU2のアルバムの方をむしろ聴いて欲しいと思っているからです。(これについては後々説明させていただきます。)とはいえ、このベスト盤がU2を聴くきっかけにはなると思っています。それぐらい、このベスト盤の内容は濃かったです。実をいうと、僕の本当に好きなU2は90年代、つまり(僕が思うところの)名盤「Achtung Baby」から始まるU2のこそあるのですが、今回は80年代の傑作を精選した彼らのベスト盤ということで、僕の希望は延長されたわけです。いつか90年代もののベストも出して欲しいと思っているのは僕だけではないでしょう。がしかし、やはり選曲は完璧といえるほどで、どれもU2を
代表する曲ばかり。いや、80年代を代表する曲ばかりと言ってしまってもよいでしょうね、これは。
じゃあB面集の方はというと、こちらはちょいとマニアックな内容となりますねぇー。そしてはっきり言いましょう、あまり出来は良くないです、全体的に。ベストを聴いた後だとなおさらそう感じると思います。しかし、もちろんナイストラックもありますよ。だから、私は初心者って方にはベスト盤だけで発売される方を買ってもいいかもしれませんね。(それは追々述べることにします。)
まずU2のアルバムを紹介します。それからレビューに突入しましょう!
- 「BOY」(1980年)
- 「OCTOBER」(1981年)
- 「WAR」(1983年)
- 「UNDER A BLOOD RED SKY」(1983年)
- 「THE UNFORGETTABLE FIRE」(1984年)
- 「THE JOSHUA TREE」(1987年)
- 「RATTLE AND HUM」(1988年)
- 「ACHTUNG BABY」(1991年)
- 「ZOOROPA」(1993年)
- 「POP」(1997年)
実を言うと、僕は「BOY」と「THE UNFORGETTABLE FIRE」は持っていません。聴いた事もないです。 が! 大丈夫でしょう。えへへ。(←楽観的) そのうち聴くつもりですけど、いかんせん「BOY」の方はお店にも置いていないのでまいっちゃいます。中古屋も数多くまわってはいるんだけど、見つからないんですよねー。ひとり言でしたー。
以下が曲目です。これを書くだけで僕なんかは興奮状態に陥ります。
- Pride (In The Name Of Love)
- New Year's Day
- With Or Without You
- I Still Haven't Found What I'm looking For
- Sunday Bloody Sunday
- Bad
- Where The Streets Have No Name
- I Will Follow
- The Unforgettable Fire
- Sweetest Thing (The Single Mix)
- Desire
- When Love Comes To Town
- Angel Of Harlem
- All I Want Is You
- One Tree Hill / October (Secret Track)
それぞれの曲について、アルバムからの出展内容を紹介します。
「BOY」から8。「OCTOBER」からシークレットトラック。「WAR」から2、5。「THE UNFORGETTABLE FIRE」から1、6、9。「THE JOSHUA TREE」から3、4、7、15。「RATTLE AND HUM」から11、12、13、14。10はもともとシングルとして発売された7のB面として収録されたものですが、10は新たに収録し直したバージョンで、オリジナルバージョンは今回のB面集に収録されています。また、15は日本盤にしか収録されていないボーナストラックです。それでは僕のオススメを紹介しましょう。(しかしすべて名曲だからなー・・・。)
● With Or Without You / I Still Haven't Found What I'm looking For
この2曲はいずれも超名曲で、この2曲でU2の名が一躍世界に知らしめられたといっても過言ではないと思います。この2曲と、「Where The Streets Have No Name」は、僕は勝手に『ヨシュア期の奇跡』と呼んでいます。アルバム「THE JOSHUA TREE」では、この3曲が連続で冒頭から鳴らされるのだからたまらない。(ベスト盤を作ると聞いて、あらゆるU2ファンがこの3曲が入るとすぐに確信できたのは当たり前のことなのです。) 曲感は一言でまとめるならば「壮大」。僕はこの『ヨシュア期の奇跡』を聴いた時、どこか遠い異国の地に一人立たされているような感覚を覚えました。音楽の旅なんて僕は信じていなかったし、そんなの不可能だとも無意識的に思っていましたが、「ヨシュアトゥリー」で聴く事のできるしょっぱな3曲はまさにアート。不可能を可能にした完璧な曲構成、感動的な歌詞。歌詞については例えば、「Where The Streets Have No Name」からサビの部分を少し引用して、
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Where the streets have no name
Where the streets have no name
Still we're building
Then burning down love
Burning down love
And when I go there
I go there with you
It's all I can do
訳はなくともわかりますよね、この美しくそして力強い詩。いやーイイなーU2。ちなみにライブでも当然のごとく演奏され、当然のごとく盛り上がります。個人的に「Where〜」が好きなのですが、この曲の出だしはそりゃーもー鳥肌がたっちまいます。素晴らしすぎる。そして上述したサビのパートはいつ聴いても涙を誘いますよ。はっきり言って、この3曲が聴ければU2のベスト盤としての価値は十分にあります。(これは言い過ぎかな。しかし)そのぐらいの名曲。聴かないと21世紀には行けません! (^^) とにかくこの3曲はいつもセットで演奏されるU2の代表曲です。
● Sunday Bloody Sunday
U2というバンドの魅力はこういう歌にこそあるのかもしれません。これをU2のベストソング、代表曲と言う人もいます。もちろんそれは正しいのです。これを代表曲と言わずしてなんと言うのか。U2がアイルランド出身であるということも関係しているのですが、この曲は自分たちの祖国であるアイルランドの、紛争の悲劇について歌ったものなのです。こういう、現代社会に問題を投げかけるような曲を書くのもU2の特徴(魅力)です。
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How long, how long must we sing this song?
How long, how long.....?
Tonight we can be as one
Tonight....
Sunday bloody sunday
Sunday bloody sunday
「いつまでこの歌を歌わなければならないのか?」「今夜僕たちは一つになれる」U2にしか書けない曲です、これは。オフィシャルバージョンではかなり強力なボノのボーカルで聴く人を圧倒しますが、今年の3月で終了したU2のポップマートツアーではエッジがギター一本でこの歌を披露しました。このエッジのバージョンはスローテンポで、切ない歌がさらに切なく聴こえます。どちらも感動的ですが、個人的にライブでエッジが歌ったようなスローで迫る「Sunday Bloody Sunday」が好きです。観客とまさに一つになり、会場は大合唱です。ちょっと話がそれましたが、この曲はいろいろな意味で重要で、聴かせる曲なのです。最後のパートではこう響きます。
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The real battle just begun
To claim the victory Jesus won
U2、80年代初期の名作です。
● Sweetest Thing
これはU2のベストという感じではなく、ここでは新曲みたいな取り扱われ方です。僕もこのベスト盤で初めて聴くことができたのですから。取り立てて説明するほどの曲でもないわけですが、初めて聴いた僕の感想を述べさせていただくと第一感は今で言う「かわいい」曲。軽快なピアノの音が聴こえて、気分は上々。僕がいつも感心してしまうのはボノのボーカル。
曲によって自由自在に歌いこなすその能力には脱帽です。そしてもう一つ、U2は印象を与えるのがとてもうまいバンドです。U2は曲作りの天才ですよ。作曲とかそういうのじゃなくて、曲をいじるっていうのかなー、そういうのがめちゃくちゃうまい。最新の「POP」ってアルバムなんてすごいです。完璧という言葉が実によく似合います。U2ベタボメの私ですが、ホントにそうなんですから仕方がないです。
そうそう、「Sweetest Thing」はB面集にもオリジナルバージョンが収録されていますが、僕はベスト盤に入っているニューバージョンの方が好きです。限定2枚組を購入し、聴き比べってのもイイかもしれませんね。
他にもオススメは尽きることがありません。まず1から8まではすべて超超超名曲で、ライブでもお約束曲です。それから11、13、14など、改めてここに連ねてある全曲を眺めてみると、確かにこれがベスト盤であることに気がつきます。個人的には「40」や「GLORIA」なども入れて欲しかったですね。
本当は全曲紹介とかやりたかったですが、いかんせん僕の知識がその企画に追いつかないため断念しました。早く書き上げないとB面集つきのベスト盤がなくなってしまうという、時間に追われてもいましたし。そんなわけで以上、ベスト盤の紹介でした。総合評価は◎(買う価値あり!)です。
まずは登場曲です。
- The Three Sunrises
- Spanish Eyes
- Sweetest Thing (Original)
- Love Comes Tumbling
- Bass Stop
- Dancing Barefoot
- Everlasting Love
- Unchained Melody
- Walk To The Water
- Luminous Times (Hold On To Love)
- Hallelujah Here She Comes
- Silver And Gold
- Endless Deep
- A Room At The Heartbreak Hotel
- Trash, Trampoline And The Party Girl
B面集はあんまり良い曲はなかったと思います。しかし、1や10や15、それにカバー曲である6〜8は個人的に好きです。1なんかポップで良いよ。また、5と13はインストなので気をつけてください。B面の説明も最初は事細かにやろうと思っていましたが、さっきも書いたようにあまり出来はよくありませんので、その必要もないかと思います。
よって結論ですが、興味のある人はベスト+B面集を買ってもいいと思いますが、B面にあんまり魅力を感じないという方は、11月4日に発売されるベスト盤オンリーの方で十分でしょう。買わずとも、レンタルでもイイので、ベスト盤は必ず聴いてみて欲しいです。
僕はここから始まるU2を強調したいです。今回のベスト盤は80年代の曲からなので、90年代のU2は出てきません。しかし、90年代こそ皆さんに聴いて欲しいと思います。
90年代3部作のうち、Achtung Baby」と「POP」は歴史的な名盤であることは間違いありません。僕は今でも「POP」は毎日のように聴いています。U2に関して、何から聴けばよいかと聞かれたら、僕はやはり「POP」をオススメします。U2の場合、最新作がベストです。最近僕はローリングストーンズファンになりつつありますが、ストーンズの場合も最新作がベストでしょー。(ストーンズのアルバムを全部聴いたわけではありませんが。)自分の趣味を排除してオススメ曲を列挙すると、「POP」からは
"Discotheque", "Do You Feel Loved", "Mofo", "If God Will Send His Angels",
"Staring At The Sun", ""Last Night On Earth", "Gone", "Miami",
"If You Wear That Velvet Dress", "Please", "Wake Up Dead Man"
ちなみに「ディスコテック」から「マイアミ」まで抜けている曲はありません(笑)。もうほとんど全曲ですね、これじゃ。もっと精選すると、「Discotheque」、「Staring At The Sun」、「Gone」、「Please」でしょうか。個人的には「Mofo」がベストトラックで、続いて「Staring At The Sun」と「Dicotheque」、「Do You Feel Loved」、「Gone」という感じです。オープニングから連続3曲テクノっぽい曲で、「Mofo」に至っては完全にテクノです。しかし、これこそロックの殿堂、変化するロックを表現するU2がここに存在します。歌詞も、こんな詩はどんなバンドにも書けないというもの。スタジオでの音作りはU2が世界一でしょう。
さてさて、また、「Achtung Baby」からは、
"Zoo Station", "Even Better Than The Real Thing", "One", "Until The End Of The World",
"Who's Gonna Ride Your Wild Horses", "The Fly", "Mysterious Ways",
"Tryin' To Throw Your Arms Around The World", "Love Is Blindness"
ここは言うまでもなく「One」がベストトラックでしょう。今から予言しましょう、もし90年代のベスト盤が出るとしたら、「One」は120%収録されます。それから「Mysterious Ways」と「The Fly」、これらは100%ぐらいです。90年代はもうすぐ終わりですから、U2がもう一枚ぐらいアルバムを出せば90年代のベスト盤も変化をみせるでしょうが、それでも多くはこの「アクトンベイベー」から収録されるのではないかと思います。(ちょっと気が早いですね、失礼しました。)それぐらい衝撃的かつ革命的な一枚なのです。これ自体がある意味、U2のベスト盤としてもイイぐらいです。個人的なベストトラックはやっぱり「One」ですね。あとは、「Who's Gonna Ride Your Wild Horses」、「Mysterious Ways」、それから上には書きませんでしたが、「So Cruel」も良くできた曲です。それにしても、「Achtung Baby」が1991年リリースとは考えられません。1991年というと僕がまだ中学1年生ですよ、僕はまだ洋楽はビートルズ程度しか聴いていない時期です。この頃からU2を知っていたら、どんなに僕の生活が変わったことでしょう。人生が変わってたかもしれないですね(笑)。プライベートなことでしたが、本当にそう思います。皆さんもこういう経験あります?
僕の目標は「The Best Of 1980-1990/B side」の完璧レビューでしたが、それとはほど遠いものとなってしまいました。もっと時間があったらなーってのは言い訳ですね。
今回このU2おベスト盤を聴いてみて、ベスト盤の方は時代の流れも感じることができたような気がします。これを聴けばU2を知ることができるどころか、核心に迫ることだって可能です。ベスト盤はこのレビューを読んでくださった方は絶対に聴いてみてくださいっていうのがまず僕の一番イイタイコト。
あと、B面集ですが、こちらは特に聴く必要もないかと思います。本当はBサイドも全曲レビューしてやる!と意気込んでいましたが、結局簡単に終わってしまい、期待していた方には申し訳ない結果になってしまいました。内容がそれなりに素晴らしいものであったなら気合がもっと入ったんだろうけど、正直、ちょっと僕も期待はずれでした、B面集に関しては。U2なら盲目的にイイ曲ばかりというわけでもないですからね。ここらへんは声を大にして言っておきたいことです。ですから、B面集は別にいいやっていう方はベスト盤だけでオッケーです。
それから、U2のアルバムはさっきも書いた通り、「POP」から聴くとイイと思います。ビビりますよ、聴いた時には。僕はリピートで何回も聴きました。まるで「No Security」を聴くKatsさんみたいにね(笑)。それか、やっぱり「Achtung Baby」から聴くというのももちろんオッケーです。この2つのアルバムは化け物級です。聴いた事ない人は是非聴いてみてね!!!ちなみに、この2枚の中間に「Zooropa」というアルバムがありますが、こちらは世間ではあんまり聴かれていないようです。しかーし、これは実はイイ曲満載なのです。エッジボーカルの「Numb」、あるいは「Babyface」、「Lemon」、「Daddy's Gonna Pay For Your Crashed Car」など、興味のある方はこちらもどーぞ。
昔からのU2ファンにとってこの文章はどんなふうにとらえられているのかわかりませんが、何か致命的な間違いなどありましたらメールください。僕は全然知識ないのにこんなに書いてますので。レビューに関して不満をお持ちの方もいるとは思いますが、そこらへんは許してね(笑)。
U2は本当にカッコイイ。僕のベストバンドです。(^^
最後になりますが、このレビューを書く機会を与えてくださった本ページの主であられるKatsさんに心から感謝致します。ありがとう、Katsさん!!!
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