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日頃掲示板ではお世話になりっぱなしのれいくさんに今回のレビューを執筆していただきました。お忙しいところ本当にありがとうございました!
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皆さんこんにちは。Katsさんの掲示板でお世話になっている、れいくです。
なんの因果かわかりませんが、『JOHN LENNON anthology』のレビューを書く事となりまし
た。
JOHNのHPをも運営されていらっしゃるYutakaさ んがやられたほうが、詳細かつ解りやすいレビューになると思っています。自分は単なる田舎のロック・オタクで、他人に対してそのすばらしさを表現した事がありません。また、表現者としての自分の才能はない、と常々思っております。 特に学生時代以降、理系の生活を続けているため、文章表現も稚拙であると感じておりますが、 しばらくの間お付き合いいただけると幸いです。
今更言う必要はありませんが、このアンソロジーはジョン・レノンのアウトテイクを
集めたものです。4枚組ボックスセットで、1万円もします。でも、そんな事は気にしていられません。
新しいジョンの歌に、声に、たっぷり浸れるのですから。さあ、溺れましょう(^.^)
それぞれのCDのタイトルには、その時のジョンとヨーコの住んでいた場所、状態を示したタイトルが つけられています。 Disc 1 - ASCOTでは、それぞれの聞き所を書いていく事にします。
■ Disc 1 - ASCOT
これには、ソロ1st『ジョンの魂』、2nd『イマジン』からの選曲が中心となっ ています。 自分が、ジョンにはまったレコードの作品が続きます。名曲しかありません。 どの曲も思い入れたっぷりなんですが、特にオススメは、-2 「GOD」、-3 「I FOUND OUT」、-6 「LOVE」、-7 「MOTHER」、-9 「IMAGINE(take1)」、-12 「OH MY LOVE」-13 「JEALOUS GUY」、ですね。 ここでの別テイクなんですが、一貫して感じる事は「やっぱりジョンはギター少年 だった!」と言える事です。 既発表ヴァージョンではピアノを使って表現力豊かに歌っている曲でも、元々はギ ターで作っていたんではないか、 と思わせます。 それと、静かめの曲でも別テイクでは、かなりハードな音作りをしています。
-2なんか特にそうですね。(テーマはすごいけど)
この曲では、自分の人生を変えた(爆)一節があります。長くなりますが引用します
と、
I don't believe in beatles単なる田舎のイチ高校生だった自分を、この詞だけで狂わせました。 自分の過去を否定し、信じれるのは自分と最愛の人だけであると、 まっすぐに歌っている事に、インパクトを受けました。 そして、そして、いつかはそんな女性と出会い、愛し合いたい!と素直に思ったもの です。 今は、『汚れちまった悲しみに…』でしょうか? ■ Disc 2 - NEW YORK CITY 『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』〜『ユートピア宣言』までの曲と未発 表LIVE音源が中心となっています。 この中でのオススメは、−3 「IMAGINE」(LIVE)、-14,-15 「MIND GAMES」、-17 「I KNOW」、-22 「REAL LOVE」あたりです。やはり自分は既発表曲のアコースティック弾き語りバージョンに弱いみたいです。特に-14,-15は、2つの曲をひとつにするという工程が見えてくる様で、とても参考 になりました。でも良い曲なのに、タイトルを「MIND GAMES」としたために、メッセージが伝わりにくくなったのかも知れませんね。サビの「Make Love,Not War」の方が良かった? -22は、ビートルズ・アンソロジーの方に『新曲』として発表されていますが、やっぱりこっちのほうがいいなぁ。 ■ Disc 3 - THE LOST WEEKEND ジョンとヨーコが別居していた時期、いわゆる『失われた週末』に作られた、 『心の壁、愛の橋』、『ロックンロール』のレコーディングからのものが中心。 個人的には、あまり思い入れのない頃の作品なんで、今イチ乗れなかった(爆)。 『ロックンロール』セッションは結構好きなんですけどね。ジョン、楽しそうだし。 それでも、悲しい雰囲気が漂っている感じがします。 曲のタイトルも、-8 「SCARED」、-9「STEEL AND GLASS」等々、ちょっと… フィル・スペクターとのやりとりが、結構笑えるかな? 明日、笑ってみよう(爆)。 ■ Disc 4 - DAKOTA 最後となった4枚目は、いわゆる「主夫時代」のホームレコーディング、「ダブル・ ファンタジー」〜「ミルク・アンド・ハニー」からのテイクです。 聞き所は、-1 「I'M LOSING YOU 」、-2 「SEAN'S"LITTLE HELP"」、-4 「MY LIFE (STARTING OVER)」、-8 「WOMAN」、-10「WATCHING THE WHEELS」、-11 「I'M STEPPING OUT」-15 「BEAUTIFUL BOY」、-16 「BORROWED TIME」、-18「GROW OLD WITH ME」です。-1では、一発どりを思わせる豪快さを聞かせてくれます。すげぇカッコイイ!-2は、ショーンの歌う「With a little help from my friends」に合わせて歌おうと して、歌詞を思い出せないジョンがかわいい。後は、ダコタでのホームレコーディングが涙を誘います。 ギターの弾き語りが多いのもうれしい。 ただ一つ文句を言うなら、-18のみ今回、ジョージ・マーティンによるストリングス アレンジがされてしまった事。 個人的にこの曲には思い入れがあるだけに、既発表ヴァージョンの方が『グッ』とき ます。
今気づいたんですが、なぜか未発表曲については、特に感想を語る事が出来ませんで
した。これは、これから残りの人生の中でやっていこうと思います。まだまだ、先は長い
ぜぃ。
今回、このアンソロジーを聞いて改めて感じた事ですが、ジョン・レノンの凄いとこ ろは、使っている言葉のシンプルな事。ホント、東の島国の中学生でもわかる。それでいて、なんという説得力のある詞でしょうか。なぜこんなに『自分』をさらけ出す事が出来るのでしょうか。彼の場合、ロックという表現方法がピッタリだったんだと思います。(勝手に決め る) ロックン・ロール、万歳。 そりゃ、俺の人生も狂うわ(爆) 本当にありがとう! そんな訳で、長々お付き合いありがとうございました。 次のレビューをする事はまずない、と思いますが、 これからも掲示板で宜しくお願いいたします。
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Page maintained by: Katsuhiro Ishizaki . Last updated: 12/ 5/98 |