- February 1998 -


Yield Pearl Jam

今絶対に安心してアルバムが買えるグループ、それがパール・ジャムだ。毎回取り立てて期待しているというわけでもないのだけれど、彼らの作品にははずれというものが絶対にない。そしてなんと言ってもこの恐ろしいまでもリリース間隔の短さ。この7年の間にオリジナルアルバムが5枚である。発売延期などという姑息な手口を使って世間の注目を集めようなどということは絶対にしない。それでいてアルバム発表の度にしっかりと大規模なツアーをしているのだからもうミュージシャンの鏡というしかない。

そしてこのニューアルバム。もうただ単にいい。つぼを押さえまくった歌と演奏とアレンジ。最高のロックンロールアルバムである。はっきりいって今、アメリカの他のバンドとパール・ジャムととでは何百光年もの差があるのではないか。そんなことを「Wishlist」や「Evolution」あたりを聴いていると感じてしまう。はやいとこ彼らのライヴを見てみたいものだ。

蛇足ではあるが、アルバムジャケットにはどこまでも続くかのような一本道と「Yield」という標識とが描かれている。実際にありそうに見えるが、絶対にこういう組み合わせはない。「Yield」という標識は「前方に優先道路」、すなわち道路が交差するところじゃないと立っていないのだから....。

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Last updated: 3/9/98