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![]() このセカンドアルバムでまず驚愕すべきこと。それはPAYACO(ヴォーカル、ギター: ジャケ中央)のソングライティング面での飛躍的な成長ぶりである。4曲目の「Cozy Hazy Elephant」ではその叙情的かつ熱情的な歌詞に深い思いを巡らせ、「Honey Were」のまるで魔術師のような巧みな言葉使いに妖艶なギターリフが絶妙のタイミングで絡んでいく様に背筋を凍らせる。そしてメンバー各自のプレイヤビリティーは言わずもがな、EI-Chan(ジャケ右)のベースラインは沸々とした熱さと重さとを兼ね備えることに成功し、カリスマ的なTANKAYO(ジャケ左)のドラムにはシュアな深い味わいととろけるようなまろやかさとが加わった。この安定した屋台倉にフリーキーでアナーキーなPAYACOのボーカルとギターがさらに絡まるのだから、そこで製造されるグルーヴが並外れたものであることは想像に難くないであろう。今鳴らされなければならない、という必然性と、こうした優れた楽曲がメンバー同士の度重なるジャムによって生み出されている、という偶然性とを両方持ち合わせた奇跡のようなアルバムである。
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...というわけで、全8曲の中の3曲を試聴していただいて分かるように、「一家に一枚の」クイーンの楽曲にも並ぼうかというほどのクオリティーを持った作品がこのアルバムを埋め尽くしている。恐らく持っていない人はほとんどいないとは思うが、万が一、レコ屋の怠慢や音楽的先見性の欠如などの理由で、まだアルバムを未聴であるという人にここで朗報をお伝えしたい。なんと嬉しいことにロック史上に燦然と輝くこの傑作アルバムを、現在通信販売で手に入れることができるというではないか! 方法は簡単。PAYACOさん直伝の魔法のステップを踏んでいただければ、即このアルバムがあなたのお手元に届く。
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Last updated: 4/9/98 |