Aerosmith	愛しのジョー

■ 東京ドーム - 3/9/98 Set List

＊ 今回はTomokoさんから頂戴したレポートを紹介します。どうもありがとう！

ステージ上に据え付けられた幕が降りた瞬間、一生懸命目でメンバーを追う私。まず目に入ってきたのが、青の光沢のあるジャケットに見をまとい、丸っこいサングラスをかけた、エアロスミスの看板ボーカリスト、Steven Tylerだった。その派手な出で立ちに目を奪われることしばし。我に返って「Joeはどこーーー！？」と探しまわる。するとステージ中央で黒の上下をまとい、激しく上半身を動かしながらギターを弾きまくっているギターのJoe Perryの姿が...。うわー、こんなノリのいいJoeを見るのは初めてだー！ はっきりいってこのコンサートの初めから終わりまで、もうJoeに釘付け状態であった。

私が観ていたのは１階の１塁側スタンド。音もそんなによくない。しかしながら「Love In An Elevator」で、Joeが我々のサイドにギターを弾きまくりながらにじり寄ってきてくれたときはもう大興奮！ さらにそこにStevenも来てしまったものだからその前のアリーナ席の人は歓喜の渦に...。しかし、メンバー紹介まで先導切ってやるなど、本当にこの日のJoeは出血大サービス！ 一緒に行った私の友達は途中口を開けたまま放心状態。「Dude」では黒のジャケットを脱ぎ捨て、上半身裸になって鍛え抜かれた体まで披露してくれた。

ずっと注目していたJoeの使用ギターは、最初がギブソン・レスポールのJoe Perryモデル、その後、ES335や、レスポール・スタンダードなどなど様々なギターを使用していた。しかし何を持っても似合う男だぜー、としばし感心。しかしまぁ、テレキャスターだけはちょっと違和感があったかもしれないけど...。更に欲を言えば、Joeがベースを弾く「Back In the Saddle」も聴きたかった。

ちなみに他のメンバーはどうだったかというと、ベースのTom Hamiltonはグレーっぽいジャケットを着用。後にそれを脱いで黒と白の市松模様の（もしかしたら近くで見たらもっと違う模様かも...）シャツ。もう一人のギタリスト、Brad WhitFordは黒と白のストライプのジャケットで登場し、それを脱ぐと黄緑っぽい色の半袖のシャツになっていた。ドラムのJoeyは終始黒のタンクトップ姿。Stevenは１曲目が終わったあたりからジャケットを脱いで、黒に金の模様（刺繍？）のついたタンクトップ姿になり、スタンドマイクを持ったままくるくる回転して見せる。 ステージ後半ではバック転も披露するなど、まあ言うまでもないことだけれど、相変わらずこの人は若い！

客の盛り上がりも相当なもので、「Toys In The Attic」のときには「Toys! Toys! Toys!」の大合唱（だと思ったが、もしかしたら私以外はそんなに絶叫してなかったかも？）。うーん、しかしながら私としては、日本で結構売れてたニューアルバム「Nine Lives」からもうちょっとやってもよかったんじゃないかとも思ってしまった。かといって古い曲がつまらないというわけじゃなくて、特に「Draw The Line」が始まるときには思わず、「Draw The Lineだぁ！」と叫んでしまうほど私も盛り上ってしまうという...。ちょっと悲しくもあり嬉しくもあるところだけど...。出来れば銅鑼（チャイニーズシンバル？）も用意してくれたらもっと嬉しかった。

最後に他のメンバーが帰ってもJoeyだけがステージに残った。持てるだけのドラムスティックを抱えて、全てを客席に向けて投げてくれる。ちょっと客席が静かになると、耳に手をあてて、「なに？聞こえないよ」みたいな仕草をするJoey。それで客席が歓声を上げるとスティックを投げる、この繰り返しだった。なんかJoeyのかわいい一面を見た気がする。

いやー、結論は簡単。楽しかった！ ってこと。 しかしやっぱりあれだなー。なんか気を使わなくていいライブっていいなあ。やっぱ客が「のるぞー！」って気合いを入れて来るライブってやっぱり楽しい。そして何度も言う。「Joeは最高にかっこよかった！！！」