Aerosmith 「あみちゃ〜ん」

横浜アリーナ - 3/12/98 Set List


今回は9日の東京ドーム公演に引き続いてTomokoさんから頂戴したレポートを紹介します。この日のセットリストには私も鳥肌ものでした!またしてもどうもありがとう!


3日前の東京ドームでのライブを見終わってからもなぜか釈然としない気持ちが心の片隅に残ってしまった私。ものすごく楽しんだものの、とにかくあの音の悪い東京ドームではなく、もっと音が良いところでもう1度、エアロスミスのコンサートを体験したかったのだ。Set Listは恐らく日替わりで来るだろうし(エアロみたいな歴史のあるバンドはSet Listの予想も大変)、他に聴きたい曲もたくさんある。だからこそこの日のチケットを取っておいて本当によかったと思った。なにせ愛しのJoeにまた逢えるのだもの!

今回初めて行った横浜アリーナ。かなり遠いところにあるんじゃないかと想像はしていたけれど、実際本当に遠かった......。なんなのだこの新横浜駅までの横浜線の本数の少なさは! やっと駅に着いたと思ったら、ショッピング街に入って行ってしまい思わず右往左往してしまう私。本当にこっちでいいのか?と思っていたら、ダフ屋のおっちゃん達の威勢のいいかけ声が聞こえてくる…。こんな時だけはダフ屋のおっちゃんが頼もしく思えた。なにせこの日は私の誕生日。何としてもエアロを観なければならないのだ。

会場入りして自分の席を探す私。実はいい席だとはちっとも期待していなかった。チケットにはアリーナ席と書いてあるものの、それは横浜アリーナにおいては1階席であるというのは周知の事実。私のチケット無情にも「アリーナAブロック」。よって席のことは完全に諦めていたのだ。しかし探し当てた自分の席はなんと、結構ステージに近く、しかも私の大好きなJoe側。やっぱり誕生日だ。なんかいいことがあるかも。密かに期待が高まる。

予定の開演時間から20分ほど遅れて客電が落ちた。いつも通り薄手の幕が降りてくる。そういえば9日はメンバーがこの幕の中で影絵みたいのをつくって遊んでいたらしい。メンバー達は客席の人がわかったかどうか心配していたという話しだ......。

爆音と共に幕が落とされて、予定通り最新アルバムのトップを飾る「Nine Lives」からショーは始った。おお、近い!!この席じゃ下手なアリーナよりよっぽど見えるかも! まずボーカルのSteven Tylerは赤いロングジャケットに赤い帽子で、2曲目ぐらいからジャケットを脱いで黒地に模様の入っているベストとタンクトップ姿に。ギターのJoe Perryは黒の上下で、後にジャケットを脱ぐと、ちょっと紫がかった青いシャツを着ていた。ドラムのJoeyは黒のラメっぽい長袖のシャツで、すぐそれを脱いで黒のタンクトップ姿に。ギターのBradは黒地に黄色のラインの入った上下。ベースのTomはグレーの半袖のシャツに黒の帽子をかぶっていた。

さっそくこっちサイドにギターを弾きながらサービスしに来てくれる愛しのJoe。喜ぶ観客。しかしこの人のサービスには負けた! Stevenだ! 「Love In An Elevator」でこっち側に突進してきて、舞台サイドの1階最前列の女の子に抱きつき、キスまでしてしまい、その周りでは大反響。今度は反対のサイドまで走っていき、同じサービスを...。うーん、やっぱり1階席の方がおいしかった。舞台と私のいる1階席の途中までは仕切られてはいるものの、つながっていたのだ。だからほとんどアーティストと同じ目線で見れるから、アリーナから 見上げて見るよりもドキドキしてしまうのだ。

「Small, nice, close, perfect!」とみんなにわかるようにゆっくり話しかけるSteven。Stevenのファンは小さい会場でやったときに来た方が絶対いい。やたらコミュニケーションを取ろうとしてくれるのだから。大きい会場じゃこんなのは無理だ。こっちサイドに来たときにこっそりカメラを持ち込んでいたファンがいたらしく、「写真取りたいの?」と話しかけたりもしていた。なんだかメンバーの雰囲気からして、9日のドームよりもリラックスしている感じだ。確かに9日のエアロはかなりハイになっていたもんなあ...。Joeがギター抱えて前転したのがそれを物語っていたし。かといってこの日のショーで手を抜いているというわけではなくて、余裕のある演奏を見せている、といった感じだった。しかも、この日のセットリストは今までひと味違っていたのだ。「Chip Away The Stone」「Lord Of The Thighs」など、ここから来るかー、という選曲。いったい何曲リハーサルしてるのだろう彼らは。正直「Lord Of The Thighs」などは曲名がなかなか出てこなかった。しかし「Rats In The Cellar」のイントロが始まったときは悲鳴にも似た歓声をあげてしまった...。でも回りの人は曲を知らなかったようで盛り上っているのは私だけ。やっぱり「Get a Grip」や最新アルバム「Nine Lives」で好きになったファンが多いのだろうか。でもその後のノリは十分。Steven、Joe、Tomも動き回ってサービスしてくれた(もっと動こうよ、Brad...)。

「Pink」では、いつもならばStevenの衣装をスタッフが着けに来るのだが、この日はStevenが「アミチャーン」と言って誰かを呼んでいる。エアロモード 全開だった観客は「は?アミチャンって?」と一瞬ポカンとしていた。「アミチャン、フロム パフィー」とそばによってきた女の子を紹介してやっと すべてが飲み込た。いや、しかしこういう企画ってTV的にはおいしいかもしれ ないけど、Stevenファンからは冷たい視線をあびたりしていたようだ。Joeに絡んだら私もただごとじゃなかったかも...(私情丸出し)。

そのJoeのコーナーが始まると、この日は「Falling Off」ではなくJimi Hendrixの「Red House」が始まった。うーん、すごくJoeに合ってる曲だー。すでに目はハート状態。しかしこの曲で圧巻だったのがJoeとBradのギターソロ合戦だったのだ!2人お互い向き合って、誰も立ち入れない空間がつくられ、タメのあるギターソロがこれでもかー、というくらい響きわたっていた。ああ、これだけでも来た甲斐があった…。「Stop Messin' Around」ではJoeの 後ろでStevenとJoeがステップを踏んだりしていて、Stevenはその後、曲の間に 時間が空くと、Joeと抱き合ってダンスを踊ったりしていた。今日はステージが 狭いから動きたくてうずうずしていたのかもしれない。

はー、でも私のドキドキの最高潮は「Cryin'」のときだった。その曲のギターソロをJoeは客席の前の通路を通り、私達のいるブロックの前でやってくれたのだー!!! もう6、7メートルのところにJoeがー!!! 目をうるませて見てしまった...。嬉しすぎる...。Joeのギターは9日で使っていた以外で気がついたものはファイアーバードとストラトキャスター。加えてこの日のJoeは「Sick As A Dog」でベースも弾いていた。途中でそのベースをStevenに渡していたが、ああ、大満足...。

アンコールの「Sweet Emotion」ではこのツアーではLed Zeppelinの「Dazed and Confused」をちらっと演奏したりしてましたが、その後クリスマスソングらしきメロディーをJoeが演奏。9日の東京ドームでもやっていて、え?まさか?と思ったのだけれど、これはやっぱり「Blue Christmas」であった。え?なぜこの時期に?教えて、Joe。

「Walk This Way」では最後のサービス!とばかりに、Stevenが両サイドに突進して、通路を通って大勢の人に投げキッスしていた。そして大歓声の中「We'll See You In Saturday Night!」と叫んでくれたのだが、私は心の中で「行けないんだよぉぉぉぉ!」と叫んでいた。ああ、14日の土曜日に観るRolling Stonesを別の日にすればよかったー、とちと後悔。14日のライヴに行くKatsさん、私の分も見てきて下さいね!...とKatsさんのレポートに期待する私であった。

あと、このツアー全体の感想として、やっぱり「Nine Lives」からもっとやってもよかったのではないか、と思った。追加公演ぐらいはこういう意表をつく 選曲も楽しいが、アメリカでは受けなかった「The Farm」や「Something Gotta Give」なども日本のファンだったらきっと反応してくれたのではなかろうか...。とにかく、私の誕生日を最高のものにしてくれたエアロスミスのメンバー達、どうもありがとう! 特に心の中でずっと抱きしめていた私のJoe Perry! あんたほんとに最高! また来てね。


  1. Nine Lives
  2. Love In an Elevator
  3. Falling In Love
  4. Same Old Song And Dance
  5. Livin' On The Edge
  6. Taste Of India
  7. Janie's Got A Gun
  8. Chip Away the Stone
  9. Pink
  10. Last Child
  11. Rats In The Cellar
  12. Red House (v: Joe)
  1. Stop Messin' Around (v: Joe)
  2. Kiss Your Past Goodbye
  3. Sick As A Dog (b: JoeSteven)
  4. Lord Of The Thighs
  5. Nobody's Fault
  6. Dream On
  7. Cryin'
  8. Dude

  9. What It Takes
  10. Sweet Emotion
  11. Walk This Way


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Special thanks to: Tomoko

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Last updated: 3/ 13/ 98