Huey Lewis & the News 曲の違いがわかんない

東京ドーム - 1/1/90

with Bryan Adams + Don Henley +
Michael Monroe + Loudness


激動の90年代、その正月を私はロックコンサートで幕を開けることになった。この当時東京ドームでの年越しコンサートというのが恒例になっていて、Bon Jovi、Metallica、そして日本のエックスあたりがメインアクトを務めていた。この年のトリは我らがHuey Lewis & the News。しかし私が観に行ったのは大晦日の年越しライヴではなく、引き続いてその翌日の元旦に行われた同じメンツでのライヴの方に参加したのである。

まだ日の光がさんさんとさし込む午後の1時ごろ、最初のバンド、日本が誇るメタルバンド、ラウドネスの登場である。彼らの人気はアメリカでもかなりなもので、私がテキサスにいた時も「ラウドネスはライヴで見たことあるよ」っていう人が結構いたものである。しかし私にはボーカルが外国人に変わっていたとか、そのぐらいしかわからなかったなあ。音の方は無茶苦茶悪い。

次はマイケル・モンロー。彼を目当てに来ていた客も多いようだ。あっちゃこっちゃ動いてなかなか激しいステージで、サックスを吹きまくったり、ロックンロールメドレーを聞かせたり、なかなかの奮闘ぶりだった。しかし「Not Fakin' It」以外はよく分からないので座って観戦。音はますます悪くなる。ハードロック、ヘヴィメタル系の音には東京ドームは弱いようである。

マイケルモンローの一時間ばかりのステージが終わると、続いては元イーグルスのメンバー、ドン・ヘンリーである。イーグルスではドラマーだった彼であるが、なんとここではフェンダーのテレキャスターを持って登場。しかしカッコだけでほとんど弾いていない。「Don't Stop the Dance」などソロでのヒットシングルも演奏するが、客の期待している曲はこれである。「Hotel California」。やってくれました期待に違わず。ギターを手から離してドラムセットの前に座ると、例の12弦ギターのイントロが...。最後のソロもツインのギタリストがしっかり決めてくれた。そして間をおかずして「Life in the Fast Lane」。最後には「Desperado」。はっきりいってこのエンディングにはグッときてしまった。

続いての登場はブライアン・アダムス。いつものようにまっさらなTシャツにジーンズ姿。客席は大騒ぎになる。曲順は忘れてしまったが「Summer of 69」「Heat of the Night」「One Night Love Affair」などなど代表曲のオンパレード。イントロを間違ってやり直したりしたこともあったが、まあまあの出来だったように思う。この頃のブライアン・アダムスは良かった。うん。

さてトリはお待ちかねのヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース。セットチェンジに少し時間がかかっている。前のヘビメタ系の2人組は「ヒューイ・ルイスっていいよな」って3時間前に言ったっきり熟睡中。一体この人達何しに来たんだろう。

「The Heart of Rock N' Roll」でショーはスタート。相変わらずの音の悪さに少しがっかりする。「Heart and Soul」「Perfect World」「The Power of Love」などのヒット曲を連発する。「Whole Lotta Lovin'」から「Boys Are Back In Town」のメドレーも上手く行った。でも客にサビを歌わせようとしたものの、あまりの反応の鈍さにヒューイは少しおかんむりのよう。「I Want a New Drug」から「I Know What I like」へとつながって、ヒューイのハーモニカのソロから「Workin' for a Livin'」。そして最後は「Back In Time」。まあ席が遠かったので何がステージ上で起こっているのかいまいち判読不能であったが、まあまあのライヴではあった。でも彼らのライヴはライヴハウスかなんかで観たいな。本人達もその方が好きなはずだし。

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Last updated: 12/31/97