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東京ベイNKホール - 1/8/00
(reported by しげやん)
整理番号はAブロック11番.スマッシュさんありがとう.さて,踊りまくるか,なんてノーテンキなことを考えていた自分には後々ヒドい境遇が待っていたのだ. 開場後最前列をキープした直後より前座のテクノ兄ちゃんが延々と1時間30分,皿を廻し続ける.しかし.これがまた退屈極まりない.こういう場合に備えてせっかく雑誌を持ちこんでいたのに,それもすでに暗くなった照明の前では何も見えない. 何とかその時間に耐え,ビートルズの「Tomorrow Never Knows」をコラージュしたオープニングからメンバー2人が出てくると大歓声!しかし.宇宙飛行士もビックリするくらいの重力が全身にかかる.フジロックのときと同様に「Hey Boy Hey Girl」〜「Music: Response」〜「Block Rockin' Beats」の3連発が披露されるが,これはやはりスゴい.皆がヴォーカル部分に合わせて叫ぶのもこれまたスゴい. しかし,重力のかかり具合はひたすら続く.こちらは宇宙飛行士のような重力の訓練を受けていないものだから早々に体力を消耗し,ライブを楽しむどころではない.それに追いうちをかけるように,3連発の後はどうしても曲の単調さが鼻につき,かなり飽き始める. そういう自分を盛り上げるに良いタイミングで「Out Of Control」が始まる.しかし,ヴォーカルがブッタ切りにされ,アルバム『Surrender』のハイライトとも言っていい後半部の情緒的な展開がカットされていたのではこの曲の価値が全くと言っていいほど感じられない.同じフレーズが徐々に繰り返され,それと共に情感が指数関数的に加わっていく「The Sunshine Underground」が始まった頃にも「もう帰りたい」「つまんない」という気持ちが最大限に達し,メンバー達が一旦ステージ袖に引きこんだところで迷うことなく外へ出た. 最初の3曲のみでこのライブのクライマックスは終わってしまったような印象を持つほど,ライブ後半は曲の単調さが気になってしまった.押されてばかりで体中が痛くなり,気分を買えるべく隣の某ホテルでイタ飯屋へ入ったが,東京ディズニーランド帰りのノホホンとした家族連れの皆さんと先程の空間とのあまりのギャップの大きさに,ワインを飲む前から酔っぱらってしまった気がする.
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Last updated: 1/ 13/ 99 |