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東京国際フォーラム - 10/1/99 (reported by しげやん)
1983年9月,シアトルにて(しげ&エディ)
注: しげやんは当時シアトル在住・・・だと思ったが・・・
エディ 「デフ・レパードの新作「Pyromania」,すごいね!」しげ 「ネコも杓子も聴いてるよ!」 エディ 「いや,ネコは聴いていないと思うけど.何百万枚と売れてるんでしょ?」 しげ 「今度ハイスクールのダンス・パーティで「Rock Rock」がテーマソングになるらしいぜ.」 エディ 「巷では、まいこー・じゃーくそん、とか、ぽりーす が売れてるけど,やっぱデフレパしかないぜ!」 しげ 「 新しく出来た MTV ってものがあるんだけど,それではデフレパのビデオばっかり流してるらしいぜ.」 しげ 「今度シアトルでコンサートやるんだって.」 エディ 「え,絶対行かなくては.チケット取るために チケットマスターに並ばなきゃね.」 (注1) しげ 「みんな大合唱だろうな.」 エディ 「『ふ,ふ,ふ,Foolin...♪』」 しげ 「お,お前歌ムチャクチャうまいね.プロになれるんじゃない?」 エディ 「おう,絶対プロになるぜ.バンド名も決めてあるんだ.「ぱーるじゃむ」ってんだ.」 (注2) しげ 「あまりパッとしないバンド名だけど...」 エディ 「うるせえ.まいっか.コンサート終わったらみんなで学校へコンサートTシャツ着てこうぜ.」 しげ 「アメリカならではだ.日本という国ではユニフォームがあって,それを着て学校へ行かなきゃいけないんだよ,エディ.」 エディ 「その点お前はいいよな.今着てる ジャーニーの T シャツ,日本じゃ着られないな.やっぱデフレパだ.やっぱロックンロールだ.」 しげ 「....」 笑い所を押さえるために・・・ 注1: チケットマスター = 昔パールジャムがもめたアメリカの大手チケット会社。 注2: パール・ジャムのボーカル = エディ・ヴェダーという。 1999年6月,Burps恒例ノースオフ会へ向かう車中,関越自動車道にて(しげ&YK) しげ 「デフレパの新作,聴いた?」 YK 「いや,まだ.実は彼らのこと,ずっと昔から好きなんだけど.」 しげ 「80年代をリアルタイムで経験した人にとってデフレパは決して避けられないものね.」 YK 「大名作「Pyromania」とか「Hysteria」の頃はアルバムを何百万枚を売って無敵だったけど.」 しげ 「その後はちょっと寂しいっすよね.」 YK 「で,新作の感想は?」 しげ 「レコ会社のキャッチコピーは『「Pyromania」「Hysteria」を超えた!』のような感じだったからつい買ったけど.」 YK 「そんな簡単に超えられる訳ないでしょう.」 しげ 「うーん,個人的には今一つかも...」 YK 「"Promises" というシングル曲, "Photograph" のもろパクリでっせ.自分たちをパクってどうするの?」 しげ 「"Goodbye" というバラード曲も,なんかエアロの質の悪いバラードみたいだし.」 YK 「ちょっと寂しいな...なんか,自分たちの遺産を食いつぶしているようで.」 しげ 「ジャケの写真,みんな老けたんだ,これが.ジョーのボーカルも悲しいくらいに変化しているし.」 YK 「そういう自分たちも同じ位老けたわけだ.」 しげ 「もし来日したらどうしましょ?このアルバムを聴く限りではそんなに行く気持ちはないけど.」 YK 「うーん,事故で片腕をなくした Rick Allen のドラムだけでも見る価値はあるんでは?3年前の「Vault」のときの来日観に行ったけど,実際すっげえ感動したのよ.」 しげ 「そっか.じゃあ行くべきかな?」 1999年10月1日,銀座の居酒屋にて(しげ&同行者A&同行者B) しげ 「いや〜,デフレパ良かった良かった.」 A 「でも!ボーカルのジョーが3曲目位から声出なくなっていたのが可哀想.いくらなんでもあれは悲惨過ぎる.」 しげ 「アクションも相当トホホだったよね.まるでディナーショウの郷ひろみか羽賀研二という感じで.」 B 「曲のブレイクで片手を挙げてエビ反るのはやめてほしい.」 A 「Backstreet Boys が20年経ったらあういう姿になってるかもしれない.」 しげ 「あそこまでボーカルが弱いと,コーラスを多用している例のアレンジもボーカルの弱さを補うためにやってるんじゃない? と疑いたくなってしまいますな.」 B 「明日もライヴあるんでしょ?大丈夫かな.」 A 「飲み過ぎには注意しましょう.」 しげ 「お互いに.」 A 「MC も殆ど伝統芸ですな.」 しげ 「「ヘロー,トーキヨォー」「カンパーイ」「ドーモォ」とか.」 B 「恥ずかしいったらありゃしない.」 A 「アンコールのときの MC は一生忘れられないかも.」 しげ 「「I have a question, Tokyo... Do you wanna get rocked?」と言った後 "Let's get rocked" が始まる,という.恥ずかしくて顔から火が出そうになりますな.」 A 「その割に狂喜していたのは誰?」 しげ 「...」 A 「そういえばオープニング,なかなか狙ってたような.」 しげ 「Queen の "We Will Rock You",そして Gary Glitter の "Rock and Roll, Part 2" をかけるところは確信犯ですな.」 B 「ニューアルバムでそっくりな曲があったけどね.一瞬そっちかと思っちゃった.」 A 「でも,その割にみんなシーンとしてたように思えたけど.」 しげ 「ギターの Phil Collen は相変わらずカッコイイっすな.」 B 「完全無欠のロックンローラー,ギター職人.」 しげ 「歌もジョーより上手いかも.」 A 「途中ボーカル取らせてもらってたけどレベルが違う.」 しげ 「ベースの Rick Savage なんか昔よりカッコ良かったね.」 B 「伝統的なアクションと言われればそれまでだけど.」 しげ 「しかし,Vivian Campbell は.」 A 「うーん,コーラスはすごく上手い.だけど.」 B 「ギターはどうしても好きになれない.」 しげ 「ギター・ソロ,正直言って退屈っす."Love Bites" の後半でも抑揚のないギターソロが延々と続いていたから眠くなってしまった...」 B 「Rick Allen はただただスゴいね.」 A 「ドラムがシンセドラムだったから,どうしても音の強弱がつきづらいのでは?」 B 「あの体で叩いているだけで人間国宝なんだから,文句を言ってはいけません.」 しげ 「イギリス人でも人間国宝になれるの?」 A&B「.....」 A 「左足でスネア・ドラムの音を出しているんだね.すごい!」 B 「そして右手でシンバルをこまめに変えて音のバリエーションを加えていたよね.」 しげ 「ドラムのオカズになると足がスゴイ勢いで動いてもう大変そう!」 B 「ついでに出る音をこまめに色々と切り替えてる,という神業.」 A 「本当に大感動!」 B 「PA の音の悪さはツライものがあったよね.やたらとギターがでかくて,ボーカルが聴こえなくて.」 A 「ボーカルの声量の問題,というハナシは?」 しげ 「それもあるかもしれない.」 A 「でもコーラスも聴きづらかったのも残念.」 しげ 「あんなに美しく決まっているハーモニーなのに.」 A 「PA の腕が良くないんじゃない?」 しげ 「そんな PA に向かって「Great sound!」 とか言ってセットリストをもらったのは誰?」 A 「は,は,は,はい...」 しげ 「(セットリスト見ながら)しかし,すごい選曲だこと.」 A 「中盤はけっこうダレたけどね.ジョーの声が悲惨だったし.」 しげ 「でも,新作の "Promises" にしろ "Goodbye" にしろ,意外にライヴ映えしていたし,けっこうみんな楽しめたんじゃない?」 B 「うんうん.」 しげ 「"Promises" が始まった瞬間 "Photograph" だと勘違いした人が 37% くらいはいたと思うけど.」 A 「そして後半の "Armageddon" からのヒット曲5連発はただただ強力ですな.」 B 「「Pyromania」「Hysteria」の曲はレベル高過ぎ.」 しげ 「ついでに "Foolin'" "Bringin' On The Heartbreak" も演って欲しかった.」 A 「そういうレトロなことを言っているからオヤジなんだよ〜.」 しげ 「デフレパを見に行く段階でもう開き直ってるんだよ〜.」 B 「何はともあれ.」 A&B&しげ 「オヤジ達の熱い一夜にカンパイ!」
![]() ![]() (しげやん注) このハナシには一部フィクションが含まれています.
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Last updated: 10/ 5/ 99 |