Fuji Rock Festival 99 in Naeba | GIG REPORT |
うぇぶますたー的ベスト10 |
---|
![]() ![]()
|
次にリンプ・ビズキットが控えていることもあり、ライヴが始まった時にはレジャーシートでまったりとしていたのだが、その音を聴いて居ても立ってもいられなくなり、「じゃあ2,3曲だけ」と言い残してステージ前方へ降り立った自分だったのだが、結局最後まで彼らのステージを観てしまった。 とにかく黒人女性ボーカリスト、スキン(名前のまんまスキンヘッド)がかっこよすぎ。 オレンジっぽい靴がかわいすぎ。 以前彼らのアルバムを試聴した時には「なんだかポップだなあ」と思って大して気にも留めなかったのだけれど、ライヴとなるとやはり違うんだなあ、ってことを実感。確かによくあるパターンのギターロック構成で、自分としてはそんなに目を引くようなところはないのだけれど、すべてはスキンのパフォーマンスと存在感で補っている、というかバンドの能力を120%以上魅力的なものに変えているといった感じがする。 1曲目からドラムセットに駆け上りそこからステージ上にジャンプ。 そしてステージ上から3メートルぐらいはありそうな下の段へジャンプ。 最後にはオーディエンスエリアとの境目で仁王立ち&ツイスト&シャウト。 エビのようにジャンプしまくって、吠えまくって、ペットボトル投げまくって、時にエロエロ光線放射しまくり。スクリーンで見ちゃうと彼女の怖い顔がどアップになって引いてしまうので極力ステージ上の彼女を見たほうがいい。 他のメンバーがどんなだったか全然思い出せないところがスカンク・アナンシーの魅力なのかもしれないな。 [ Return ]
「Good evening. We're Rage Against The Machine from Los Angeles, California!!」 とボーカルのザックが言ったとき思わずにやけてしまった自分は不謹慎かもしれないが、どうにもこうにもあのナンバーガールの「こんにちは。福岡県博多から参りましたナンバーガールでございます。」というMCを思い出してしまうんだからしょうがない。 1曲目でいきなり「Bulls On Parade」。でもなんだかピンクのシャツに黒っぽい帽子をかぶったトム・モレロのギターの音がクリアじゃないなあ。ちょっとモタモタしている感じ。でもどうにもいたたまれなくなって一旦オーディエンスエリアの横に出て、前方への突進を試みる。「Bullet In The Head」の中間部分のダイヴ&モッシュ局面に乗じてぴょんぴょんと中央へと飛びはねながら移動。トム・モレロがニコニコしながらギターと戯れている姿が見えるよー。 ベースもドラムも髪が長くなってなんだかそこいらにいる兄ちゃんぶりに拍車がかかっている。「Vietnow」では「Cut it off!! Turn it off!!」の大合唱。 しかしレイジってアルバムの曲がすべて有名代表曲みたいなもんだからもう全部が全部盛り上がっちゃう。 トムモレロがギターをダブルネックに変えた瞬間、「あー、あれかあ」と思ったらやっぱり「The Ghost Of Tom Joad」。 体をかがめながらツイスト&シャウトなボーカル、ザック・デ・ラ・ロッチャ。ハリウッドゴジラのサントラ収録曲もやって、待ってました苗場でギコギコ「People Of The Sun」。モッシュピットがえらいことになっていたけど、何を思ったかぽっかり空いた空間でジャンプしていたら空中で思いっきり体当たりされて5メートルぐらい吹っ飛んで危うく転びそうになった。「ぽっかり空間が空いたら、そこは危険エリア」・・・というこの鉄則を思い知った瞬間であった。 新曲もいくつか披露していたが、そこでトム・モレロが手にしていたのはちょっとセンスわりいなあ、って感じさせた3色縞模様柄のギター。 でも相変わらずまともにギターを弾かないねこの人は。 汗でびっしょりになった彼の背中もなんだかいい感じ。 「Freedom」を演奏して、「終わりぃ? あの曲は?」と思っていたらやっと出ました「Killing In The Name」。「きりぎんざねーむお!」とシャウトしたはいいものの、歌詞を忘れちゃって口でモゴモゴと適当な英語を並べ立ててしまった自分。 しかしあのフレーズを飛びながら、エビになりながら、クルクル回転しながら演奏しちゃうトム・モレロはやっぱりえらい。 [ Return ]
![]() ファッションセンスがかなりイケているボーカル=クリスを含めて、ブラック・クロウズは外見上かなり変わった。 バンドのソロ演奏の最中にも踊りながら色々ポーズを決めちゃうにその姿はなんだかまるでスティーヴン・タイラーみたいに愛くるしい。 リッチ・ロビンソンのギターはなんとなくガンズ&ローゼズにいたギルビー・クラークやイジー・ストラドリンを思わせたりするんだけれど、やっぱりテクニックは完全に上。 でもなんとなくミスタッチが多かったように感じたのは自分だけ? でもそんなことを気にさせないほど、後ろの一段高いところにいた2人の黒人女性ボーカルの踊りは激しかった。目が釘付けになった。目が点になった。 某しげやんから「Remedyは3カポで弾いている」と聞いていたので、「Hard To Handle」から「Jealous Again」というゴールデンな流れの後、カポ付きのES-335をリッチが持ったときには、やったーと思った。なぜならこの黒人女性ボーカルのコーラスで「Remedy」を絶対に聴きたいと思っていたから。そしてその期待通り、「Remedy」は素晴らしかったー。思い残すことは何もないっす。 レイジがなくてもこ、の1曲だけでも、フジフェス初日はお腹一杯でした。 [ Return ]
グリーンステージのブラーと被っていて、途中から露骨に客が減り始めたジョンスペのステージ。 なおかつこのフジフェス直前にバンドの機材が盗まれてしまい、借り物のギター、ドラムで臨まなければならなかったそんな悪条件も重なった。 なにせギター=ジュダのギターも借り物、ラッセルが長年親しんだドラムセットも盗まれて借り物、ジョンスペのギターも本物っぽいけど実は借り物、大事な大事なテルミンも借り物・・・・・とまあ最悪である。 でもそんな状況でも頑張ったぞジョンスペは! 俺は最後までジョンスペを見届けたぞ! 「2月に観たから今回はパス」・・・・そんなのはジョンスペのファンとは言えないでしょ? まずアルバム「Orange」から「Bellbottoms」・・・・・かっこいい。 ジョンスペはラメラメっている。 ジュダはなんだかカントリーっぽいちょっと派手な衣装でコーラスを入れる。 そしていきなり「2 Kindsa Love」〜「Attack」のゴールデンメドレー。 でも「Attack」はちょっとオリジナルほどのパンチ(死語)がないかなあ。 ジュダは軽く欽ちゃんジャンプをしたりするが、ジョンスペンサーはまだノリきれていない。 でもほとんどの曲をメドレーのようにして繋いじゃうところはさすがだ。客に「ろっけんろ−!」と叫ばせて自分を高揚させようとしていたみたいだ。 ブラーを観るために客がぞろぞろとホワイトステージを後にし始めたころ、「Talk About The Blues」「Do You Wanna Get Heavy?」などのアクメナンバーが続く。でもなんだか知らない曲もあったなあ。 それに「Extra-Acme」からの曲を期待していたのにほとんど演奏しなかったのが残念、心残り。 50分程度でステージが一旦終わり、ここから怒涛のアンコールが30分以上。「Magical Colors」でまったりして、来ました「Wail」!!・・・・ジョンスペがギターを弾かなかったせいかなんだか薄い音だったなあ。「Afro」も良かったが、やっぱり最後の曲(・・・「Orange」からのだったと思うが、どの曲か忘れた。)でのジョンの弾けっぷり! 半ばヤケだ絶対に。 シャツを脱ぎ捨て、ギターを脱ぎ捨て、半ケツ状態になって、マイクをステージにぼこぼこぶつけまくって、テルミンぐるぐるいじくり倒してのた打ち回るジョン。 マイクのコードがこれ以上伸びない!ってところまで引っ張っていって、逆にコードに引っ張られオットット状態のジョン。 ステージ上からオーディエンスの側に飛び降りて子供のように走り回って、その間中ラッセルはドラムをボコボコ叩きまくり。 きっちり予定の演奏を10分オーバーして合計1時間半。 やってくれましたジョンスペは。 もう2度とないと思うが、年に2回、新潟でジョンスペを観た。 新潟、と言えばジョンスペでしょ、やっぱ。 [ Return ]
昔は全然好きじゃなかったどころか、ほとんど生理的レベルで嫌いだったアッシュ。 でもどういうわけだかちょっとづつ好きになっていったアッシュ。 そんなわけでちょっとだけ期待していたアッシュ。 そんでもってやっぱりまったりして観ちゃおうかなあと思っていたこのアッシュだったのだけれど、いきなり「Lose Control」ってことでやっぱこりゃダメだわー、と思い、買ったばかりのビールを右手に持ちながら、日本に来て買ったとしか思えないおしゃれっこTシャツを着たボーカル&ギター=ティムの真正面まで歩を進めてしまった。 なにせマーシャルアンプとティムのフライングVギターの鳴りが良くてビックリしたが、やっぱりお目当てはもう1人のギタリスト=シャーロットさん。 ピンクのお洋服がなかなかかわいいが、彼女のギブソンSGもなかなかどうして。 惚れるねやっぱり。 何せ信じられないほどに客が少ないってこともあって、踊るには好都合。 恐らくイギリスのフェスだったら、アッシュの出番のこの会場のこの位置で、こんなビール片手にふらふら踊ることなど不可能だろうに。 これって最高の贅沢だなあ。 「Girl From Mars」も聴けたし、「これは『普通じゃない』って映画からの曲」と言って始まった「A Life Less Ordinary」は若干テンポが速くてかっこよかったし、「Goldfinger」「I'd Give You Anything」なんかも聴けたし(・・・って自分がファーストしか持ってないことがバレバレ。)、「今夜はハッピー・マンデーズを見に行くよ」と言って始まったラストはやっぱり「Kung Fu」! あー気持ち良かった、という疾走感を残してアッシュは去って行きました。
[ Return ]
なにせ期待度ナンバーワンだったこのバンド。 そして実際に観る彼らはすでに超大物の風格たっぷり。 ニューアルバム「Significant Other」の1曲目、その名も「Intro」が流れ、予想通りの「Just Like This」へと続いていく。そしてボーカルのフレッドがのそのそと登場。 でも帽子がお馴染みの赤じゃなくて黒だったことがちょっと残念。 しかし自分のいた場所がアスファルトのエリアからちょっと下がった裸地のところだったため砂ぼこりの舞う量が半端じゃなく、「I like this!! Just like this!!」と叫ぶたびに口の中がイガイガになってもう大変。 そんなもんでモニターの返りが悪くてご立腹なフレッドさんを尻目に敢え無く脱落。 よって再び前方のアスファルトエリアを目指す(笑)。 気が付いた頃には3曲目の「Counterfeit」で、やっぱりみんな跳んでいる。 でもこの曲はジャンプするよりも地を這い回る方が似合っているような気がする。「9 teen 90 nine」「Break Stuff」などのヘヴィメタルな曲も次々と演奏。 しっかし、ギターのウェス! その歌舞伎メイクと黒々コンタクトはすごいけど、この人のギターテクニックもほんとすごいなあ。 「Faith」での荒っぽいカッティングばっかりイメージしているとちょっとやられるね。 弾けるくせにソロは取らない、なにげにリフの中にライトハンドでタッピング、そのくせ適材適所でエフェクト類を素早く切りかえる。 ギターの位置の低さもなかなか尊敬に値する。 「Are you ready for Chemical Brothers?(ケミカルブラザーズを観る準備はいいかい?)」とちょっと皮肉を言われたが、もちろんケミカルは観たいので一応どっちつかずの反応をしておく。「Do you like Tool? Tool? (トゥールは好きかい?トゥールは?)」と言われて反応が異常に薄かったのはやっぱりToolの知名度のせいかとは思うが、「I don't think they like it.」という意味不明の言葉も。 そして「Do you like Metallica?」という誰にでも分かる質問には「いえーーぃ!!」 「Do you like Korn?」という質問には当然「いえーーーぃ!!!」・・・・・するとギターのウェスがコーンの「Blind」のイントロを弾き始める。しかしコーンの曲を演奏しているってことよりも、ダブルギターでプレイされているこの曲のイントロをエフェクトを微妙に変えながらシングルギターでプレイしているウェスの姿に感動した。 そんでギターだけかなあ、と思ったらドラムも入ってきて、うりゃーー、跳ぶぞーーー、となったところで演奏終了。 みんな跳んだ瞬間ストップモーションがかかったようになって笑えた。 すると「Do you like Rage Against The Machine?」と聞くから当然「いえーーーーぃ!!」。・・・すると「Bombtrack」のイントロ(・・・でもやっぱり本家トム・モレロのほうがうまい)。今度は歌入り。 笑かす。 そんで最後はウェスのギターでメタリカの「Master Of Puppets」。この難しいリフを弾きながらウェスは歌まで歌っちゃう。知っている人は「ますたー! ますたー!」のところでこぶしを握る。 以上、余興の時間はおしまい。 このライヴのハイライトは、というか恐らくこのフジロックフェスティバルのハイライトは、ボーカルのフレッドがセキュリティ(or ローディー)に担ぎ上げられて、オーディエンスエリアのど真ん中で歌った場面。 ちょっと辺りが暗くなり始めていた頃で、熱狂するモッシュピットのど真ん中にフレッドがぬくっと浮かび上がる光景はものすごくカッコ良かった。 自分自身に相当な自信がないと出来ない芸当だと思うが、、とことん楽しませたるぜー、といった西海岸根性は非常に気に入った。 タオルやペットボトルなんかも彼の顔面にガンガン当たっていたし。 まったりナンバーが少し続いた後「Nookie」、そして「女の子が叫ぶ声を聞きてえなあ」と言った後「Faith」で締め。 モッシュがクルクル気持良さそうだったので、自分も中に入っていってしまった。 そしてまた周りにぽっかりスペースが空いたところで中指付きたてて、「Get the fuck off!!!!」。 あーー、すっきりした。 [ Return ]
![]()
[ Return ]
背後に3台の大型スクリーン。その前でケミカル・ブラザーズは乱舞しながら色々と機械をいじくって遊んでいる。 しかし頭から「Hey Boy Hey Girl」〜「Music:Response」〜「Block Rockin' Beats」は大反則である。 本当はレジャーシートのところでまったりゆらゆらするつもりだったのに、思わず前の方に行ってしまったではないか。 それに「Setting Sun」は「おおお!!」と思わせつつビートを切り刻み、それとはまったく違うものに変えてしまっている。 ジョンスペを観るために途中で離れなければならなかったステージだが、出来れば最後まで観たかった、かな。 [ Return ]
女性ドラムに尽きる。フェロモンだ。白くてエロい。でもドラムは激ウマ。 裏のリズムで入ったと思ったらいきなり表のリズムで刻み始め、いつのまにかまた裏に戻る。オカズは3秒に1回ぐらいぶちかまし、それが全部パワフルで確実。 いやあ、あんな野獣のような男どものボトムを握っているのだから大したタマに決まっているよなあ。 キャラ的にはフェスを通じて日本人ナンバーワン。 [ Return ]
グリーンステージの進行が押してくれたお陰で、ZZ TOPの前に観られたこのハッピー・マンデーズ。 かなりの期待度がピット内を埋め尽くし、まったりながらもなんだか緊張感に溢れている。 そしてバンドのメンバーに少し遅れること1,2分ぐらいして、メインのボーカル=ショーン、とダンサー=ベズが登場。 短パン&タンクトップのベズは完全に檻から解き放たれた野獣である。ショーンはやる気なさげにボーカルを取っているが、彼の代わりにベズが手となり足となり動き回って客を煽りまくっている感じだ。 スライドギターがぴゅんぴゅんと天空舞う中、ベズはガニ股でガーガー唸っている。 観られたのは4曲目ぐらいまでだったが、強烈な名残惜しさを感じながら、ホワイトステージを後にしたのは言うまでもない。 [ Return ]
他にも奥田民生、Femi Kuti、Stevie Salas Colorcode、UAなども観たのですが、その辺は割愛させてもらいます。m(_ _)m
Last updated: 8/ 6/ 99 |