Fuji Rock Festival '99

GIG REPORT

歌うサッカーの会さん的フジロック - 後編


歌うサッカーの会さんこと浜本高志さんの、「Tシャツでつづる私のフジロック」続編。


2日目前半新堀ギターTシャツ@勿論汗臭い


とりあえずダンステントで夜更かしせず、一番気合の入っていた2日目。

昨日アンダーワールドで汗だくになった「新堀ギター」Tシャツを着てテントサイトから会場にいく途中、本物の新堀ギターの専門学校に通っているモヒカン君と遭遇。(編者注:歌サッカーさんは新堀ギターの教室に通っておられる。)あの専門学校に大概2、3人いるタイプの子(彼等は専門学校の定演のクラッシックギターのコンサートに似合わない茶髪やモヒカンでステージに立っている)で話をするとやっぱり面白かったです。あそこの裏話に花が咲いたのは言うまでもありません(爆)。

▼ DMBQ

ちょっと前の彼等のライブで「自分達の出番が終わってから走っていけばボアに間に合うよ」とベースの人に笑顔で言われた以上行かないわけにはいかないでしょう、というわけでホワイトまで直行。

ブライアン(バートン・ルイス)もすぐ近くにいたので、おやつボーイズ「ダッシュ」になるべく馬のかぶりものを急いでかぶって涼しい顔(といっても見えないが)してても、彼は無視状態。「わかったよ。こうなったらこのまま「おやつボーイズ」でダイブしたるで!」とステージ前へ。

ライブが始まると昨日までは感じなかったが、砂埃でステージ前は目も開けていられない状態。コンタクト着用の身としてはあまりにも酷な状況が続きます。そんな中ダイブのタイミングをうかがっているものの、セキュリティーのリーダーみたいな人に双眼鏡でこっちをずっとマンツーマンでマークされていることに気付くのに時間はかからなかった。まるでべッカムにマークにつくシメオネのごとく・・・。これでダイブは断念しました。でもね、彼(セキュリティー)の仕事ぶりがまたカッコイイだわ(ハート)。

なんていってる間にライブの佳境というべき増井氏「チ〇コ丸出し」タイムへ突入。なぜか彼は赤いパンツ(ブリーフなんてカッコイイ表現の似合わない)を着用していたことが発覚。まさか彼が「赤いパンツ健康法」をやっているとは。

なんていってる間にライブ終了。増子氏が「ばっちい」手で投げたピックは思いっきり「きれいな」カーブを描いて人波へ飛んでいきました。

それにしても最近時折見せる彼の「偽善者」的なさわやかな笑顔も板についてきたな(笑)。

▼ ボアダムス

ハイスタと同様に「最近ボアはねぇ?」なんて昔から彼等を知っているフリをして優越感に浸ってるふりをして、彼等に対して斜に構えていた自分にとってボアは何だろうか?なんて自問自答を繰り返しながら林の中を歩いているとボアが静かなインストから始まる。そして自分がステージにつくと同時に爆音タイムに突入。まわりは「ゴア」系の独特のノリで踊る「イッちゃった」人たちで一杯。勿論自分も負けずクスリに頼らず音楽の力のみで「イッちゃう」もんねとばかりに暴れ倒す。そんななかでもスポーティな山塚なんかどうでもいい人なので、山本精一氏のギターに見入る。昔はストラトしか弾かない人だったのに今はギターをギブソンのエクスプローラーなどととっかえひっかえしてる姿は「へぇー」って感じ。そして、自虐的ともいうべき直線的な人力ゴアはやる側からすれば、そりゃ音楽活動がボアのみだったらみんな破綻するだろうなという思いと彼等の積極的な課外活動に勤しむのは無理ないな(山塚氏と山本氏は100個バンドをやるとか昔言ってた)という思いの中、「強制終了」のごとくあっけなくライブ終了。


2日目中盤バッファロードーターTシャツ


その後、バッファロードーターTシャツ(ただの持ち合わせ)を着て夕方までフラフラ。そんな中「極真」マークのTシャツを着た女の子と居合わせ、「極真やっててんですか?」なんて話から空手の話になり自分が正道会館に3ヶ月だけ通って止めた話になって、「やっぱり空手やった方がいいですよ」という話になり最近マジでどっかに通うことを画策中です。「ハードコアジャンプ」ができるために痩せるのもあるけど・・・。

「リンプのときモッシュピットの真ん中で(空手の)型をやってよ?」と聞いたら、「アタリに行くからダメ」という解答。

やっぱり自分はナンパ師にはなれないみたいっす。


2日目後半(前)ガンズ&ローゼズTシャツ


去年のコーンからヘビーロックはこれ、ガンズTシャツ。来年はTOOLで満願か?

▼ リンプ・ビズキット

例のごとく楽しいことになりそうなグリーンステージ上手はやっぱり楽しかったです。セッテイングが思惑通りに小動物系のギターが目の前。「これは」と思ってたら」隣にいかにも「リンプなんか知らなそうな」女の子4人組が。

「もしかしてブラー待ち?」
「違うけど、リンプってどんなバンド?」
「・・・(しばらく考えてから)ヘビーロックだけど、この辺にいると大変なことになるよ。一人じゃ助けられないし。」

という会話をしながら始まるのを待つ。軽く密かな期待をして・・・。

し・か・し、ライブが始まったとたんにもみくちゃになり「その後の展開」は人波の藻屑と消えました(泣)。

まず一発目にダイブ野郎のジャンピングの流れでハイキックを顔に直撃。これでこっちはキレた状態に。モッシュピットを捜したらありました。勿論モッシュピットの軸になるべくモッシュの真ん中へ。それにしても去年のコーンと比べて客が怖くないし、楽しいです。こんなに楽しいモッシュは初めてです。

そして目ざとくガンズTシャツをみて突っ込んでくる奴が数名。

「ガンズ好きなんですか?」
「こんなん半ギャグ(半分ギャグ)に決まってるじゃん。」

そのあとの反応はなかったです(笑)。

このあと「お寒いメドレー集」の流れででガンズをリクエストするもののその場はちょっと寒い雰囲気に。フレッドが客ともみくちゃになってる流れで、アメリカの旗を振ってる人がいたので「USAコール」を煽ったらすぐにレスポンスが返りこっちとしては御満悦な感じ。

Nookie、Faithの流れで「命っきり」のモッシュをしてライブ終了。昨日のハイスタと同じく周りではハイタッチの応酬となりました。


2日目後半(後)チェルシーのレプリカ


ブラーに向けてチェルシーのレプリカを着用。でもブラーのライブ後に大変なことが・・・。

▼ ケミカル・ブラザーズ

ライブは良かったけど、ケミカルのこと良く知らないからパス。パンチパーマの人がそこら辺でフラフラしてたらしいので会いたかったです。1月の来日に期待。

▼ ブラー

ステージが暗い。この時点でcoffee&TVの時に「牛乳パック」でダイブはダメだと思ったら案の定でした。せっかくおかんに無理言って布縫ってもらったのに結局なにも出来ずに凹みっぱなし。(編注:歌サッカーさんは名古屋のクラブKのスタッフの子と布(当初は布団カバー)で「牛乳パック君」を作ってくることを不用意に約束してしまった。後日その写真を見せて「似てねぇ!」と言われてさらに凹んだ模様。・・・・・・との話を歌サッカーさんから聞いている(笑)。)

でもライブは良かったよ。メンバーのお疲れさん具合もクール。はっきり言ってリンプより客がわがままに見えました。これが普通だけどね。デーモンのはっちゃけた雄叫びが聴けたのでまぁいいか?ブラー初体験が野外というのもいいことだし。単独じゃイスが邪魔で、今後見たいとも思わないだろうな。

▼ 番外編

2日目のライブも終わり、ブラーの流れで凹んだままダンステントブースの前で1時間くらいボーとしてると、右手に持ち込み禁止のはずのヘビーリカーの瓶を持った瞳孔開きっぱなしのオヤジが「おぉー、ちぇーるすぃー!!!」と叫びながらこっちへ。我が身の安全を気にしつつもよく見たら(ハピマンの)べズでした。「明日はマンU着用するから勘弁してくれぇ!」というと(というより通じてるかわからないが)許してもらえました。そしてその場たかった5、6人とワインを回し飲み。あぁ、これが本物のフーリガン(といっても本物だったら殺されてるが)なのかと感慨にふけってました。


3日目前半 ブッチャーズTシャツ


ハピマンまで「流す」のを決めていた3日目。ホワイトに行く途中でkatsさん と遭遇。着ていたのは来年出てねという思いを込めて「ブラッドサースティブッチャーズTシャツ」で過ごしたけど誰にも突っ込まれず(泣)。

▼ ポリシックス

ライブが始まると彼等の軽い音楽と同様に、軽いダイブの応酬。そんな中「引越しのサカイ」のツナギをきてダイブをしまくる子を見て、「ツナギは俺の方が先だ」とココロの中で自慢してました。それにしてもベースとキーボードのおねえさんがキャラを決めすぎなので、ステージを降りたらどんな人なのかとっても気になりました。

▼ カタトニア

ライブはあんまり見てなかったのですが、ケリスの写真とインタヴューをみて後悔。単独公演に行こうか考え中です。

▼ アッシュ

「あの」ジャンプをするためだけに前へ。でもドラムのリズムの貧弱さに「ちょっとねぇ?」という感が拭えないです。でもノーブラのシャーロット嬢が見れたから良しとするか?

フラフラしてるとナワンさんと会う。日本の宗教法人の「経営者」ではまずお目にかかれない本当の「宗教」を理解している人のオーラが出てました。ちょっと感動しました。

▼ オーシャン・カラー・シーン

パス。

▼ 忌野清志郎

後ろの方で「ボー」としてるつもりだったけど、メンバー紹介で「元・村八分の・・ ・」でなぜか前へ。 こんなネタで反応するのは自分ぐらいでしょう。そして「君が代」へ。「20年後俺もあんなカッコイイおっさんになってたらなぁ?」と思いつつ、「お前、ちょっとキャラ作りすぎやろ?」と思いつつライブを見てました。

▼ バーナード・バトラー

ともりんさんとの「お約束」で前に行ったものの、なぜか野郎ばっかなのですぐ後へ。彼の「耕し農法」奏法を見届けてホワイトへ。

▼ トリッキー

隣にブラーのアレックスみたいな人が。本物かどうか確認するかしないか考えてるうちにライブ終了。


3日目最後 マンUのユニフォーム


▼ ハッピー・マンデーズ

勿論ここでは「カントナ仕様」マンチェスター・ユナイテッドもの。昨日のブラーでの教訓を生かし、セッテイングのときの明るいときに「ギッグス布団 カバー」(自前じゃなくて既製品。本当はリバープール好きのI君から借用)をかぶって軽くアピールすると結構良い反応。ちょっとわかってないだろうという奴の「マンチェスター」コールに負けじと「ユナイテッド」コールで応酬合戦をしてると暗転、ライブのスタート。

べズは良く動くわ。というわけで彼に合わせてひたすらおやつボーイズで「べズ踊り」。そして、ショーン・ライダーの「ほれ、見たことか!」とばかりのマンUのユニを着て「はい、おしまい。」って感じであっけなく終わったのが不満でした。

「おいおい、そこまでしてZZ TOP見せたいか?」と叫んだのは言うまでもありません。カッコ良かったけどね。


4日目以降 Tシャツを脱ぎ捨てて


+++++ 「見れなくてごめん」懺悔コーナー +++++


▼ レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン

「なに、毎年来たいって?」

単独公演はいいから毎年フジに来て、チケットの値段のディスカウントに貢献してください。(この表現はダブルミーニングです)

▼ アタリ・ティーンエイジ・ライオット

アタリ食アタリで絶不調だったなら、10月に期待するしかないでしょう。まぁ、フジに来れなかった友人のためにあえて外しました。

▼ イースタン・ユース

「騒ぎたい人はリンプで騒いでください」吉野さんのこんな発言を聴けなかったのはかなり後悔と反省しきり。でも本音からいうとホワイトでやるべきバンドじゃないよ。できれば彼等と3万人との対峙が見たかったです。

▼ トドス・トゥス・ムエルトス

これは本当に後悔してます。アルゼンチン国旗を持参しといて見ないなんてねぇ。「ディエゴ(マラドーナ)」コールも心の中で準備してたのに・・・。


+++++++++ 来年への布石 +++++++++


来年は絶対にブッチャーズに出てもらわんと、日本のロックに関わる人間全部疑っちゃうよ。勿論グリーンステージじゃないと納得しないよ。

あと、いろいろな掲示板でチケットの値段が「冗談の」値段っていうなら、イギリス国会の「シャドーキャビネット」のような形で叩き台をこっちからスマッシュへ提示することが必要だろうね。

とりあえずはこのまま続けていくことでしか解決できない問題ではあるけど・・・。





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Last updated: 9/ 4/ 99