Fuji Rock Festival '99 | GIG REPORT |
Kowalskiくん的フジロック - part 2 |
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そんなKowalskiさんこと幾田くんのフジロック'99第2幕。
思いっきり寝坊しました。 3本立ての超大作の夢を見終わったのか途中だったのか分からないけど、 同じ宿でお世話になったMitzさんに優しく起こされる。 初日は遠足時のガキ並みにバッチシ目が覚めたのに、 3日目ともなるとフェスに慣れちゃって全く起きられない。 っていうか2日目も寝坊したし。おまけに帰る日も。 完全に我が家状態。 そんな僕を毎回起こして会場まで送る羽目になったMitsさん。 本当に感謝してます。 と言う事でこの日の会場入りは11時頃。初日以外全く場所取りに貢献しなかったBurps Areaで一息ついてダンステントに直行。 だってこの日はマニメイン。 でもVirgin Tentは12時からなので当然入れず、待ってる人もいないので クィーンなんとかっていうとこで朝飯買って戻る。 ちなみにここの牛丼おいしくて1日1回は食べてた。 お腹が膨れてもなんだか落ち着かないのでまたダンステントへ。 今度は待ってる人もいたので座って待つ事20分。 正午になると共に最前列ど真ん中超アリーナ席へ。 ミーハー魂全開です。
Virgin Tentの1発目はDry&Heavy。いや全く知らないんですけど。 バンド編成で男の子と女の子のVocalが交代交代で歌う。 レゲエチックでダビーな音が眠気が取れてない身体に気持ち良い。 男Voはやけに太陽が似合いそうなおっさん(ひげ付き)でやけに歌が上手い。上手いっていうかソウルフル。 そして女の子Voがこれまた超かわいいのだ。 ガービッジのシャーリーを10倍かわいくした感じで、さりげない仕草とかも胸キュンだ。 彼氏いるのかなと思いつつ、とりあえず1点集中攻撃な視線を送る。交代して舞台の袖にいる時も攻撃を続行していると、気になりだしたのか目が合い始める。 フジロックサイコー。 で、ダビーなベースに身を任せつつ幸せ気分でセクハラしてると、 なんとマニが目の前を歩いて来てDJブースでなんかいろいろ調節し始める。
っていうか目の前。 おおアロハシャツ着てるよ。しかもなんでドラゴン柄なの。 マニが目の前で胸ポケからラークマイルド出して、 あのマニが灰皿を良い感じの位置に置いてるよー。 とか思いつつ一挙手一投足を見守ってると、いつのまにかDry & Heavy終了。 でマニのDJプレイスタート。 聴いた事ないけどなんかファンクな曲をかける。 それはもうプラモデル作ってるみたいに慎重に慎重に針を落とすマニ。密かに爆笑。 そんでレコードが入った箱から「これも良いなぁ。ん?こっちも良いなぁ」って感じでいろいろ物色してる。 「Vanishing Point」や「Screamadelica」とか「Elektrobank」などがチラホラ。 お客さんの「That's What I Want!」とか声援が飛ぶがファンキーはまだまだ続く。 で、ファンクな曲はベースが最高なので、聴いてると「おっ!」てな感じのベースラインが沢山ある。キメのところはマニもベース弾いてるポーズでキメるし。 最初はやけに神妙な顔つきだったマニの顔も次第に笑みがこぼれてくる。 あのくしゃくしゃなマニスマイルに隣の女の子もうっとり。 途中で訳の分からないテンガロンハットをかぶった親父(Gazさんと言うらしい)や記者の人が挨拶にきてマニも楽しげ。 そのGazさんの垂れ幕を張ってるおっさんも陽気に踊ってる。 そして後ろにMitzさん登場。 う〜ん、フジロックってなんだかハッピー。 そして何を血迷ったのか突然「Burning Wheel」(確か)をかけるマニ。 お客さんも当然前に押し寄せて来て普通のライブ状態に。 その後ADF「Free Satpal Ram」やケミカル「Block Rockin' Beats」など反則ナンバーへ突入。 「Rocks」で客を煽るマニ。 2年連続で「Kowalski」In FRF。うん、これは3年連続しかないでしょ。 そしてGazさんがレコードを配り出しマニ終了。 無事レコードもゲットし汗だくになってテントを出る。 この時間だけダンステントじゃなくてライブハウスだった。 ミーハーも疲れるっす。
メインディッシュが終わってからはのんびりモードに。 Fun Lovin' Criminalsを見に行ったり、FOHでナタデココかき氷食べたりトイレの中でバーナードさんの「Stay」聴いたり。 雨が降ってきたので車に荷物を置きに行くが、実はこの時ドキドキしてた。 だってもうすぐJoe Strummer。 なんせ初めて買った洋楽のCDがThe Clashなんだもの。 高校の頃、The Blue Heartsの影響でちょっくらルーツを遡ってみるべって感じで買ったのだ。だけどもあまり聴いた記憶が無い。 古臭い音だなとか思いながらあまりふたを開けなかった。 でもなんかこの時異様にドキドキしてた。 「待てよ、ClashってあのClashだよな(あまり分かってない)」とか思いながら。 で、案の定帰り道にはあの声が聞こえてきた。 暗いのとトイレのビチョビチョで慎重に早歩きしてると、 チャッチャッチャッチャ。 London Callingじゃないですか! あっ、どうしようとか思いながらダッシュでステージ前に。 あっ、本物のジョーだ。なんか知らないが混乱状態に陥る。 えっ、俺は今「生London Calling」を聴いてるんだとか思うと何故か涙腺が緩む。 その後も知らない曲や聞いた事のある曲が続く中、3日目にいて良かったとしみじみ思った。
「I Fought The Law」の後、このサイコーな3日間のトリを誰にしようか考え始める。 3日目は全く予定を決めて無かったので真剣に悩む。 考えた結果Phishに行く事にする。 Field Of Heavenは初日に行って友達が10人程できてしまいそいつらにお別れでも言おうかなとか、RATMを見逃すほど凄かったPhishももう1回見たいし、とか思ってるとある事に気付く。 White Stageのハピマンだ。 Black Grapeはアルバム2枚持ってるけどハピマンについては全く知らない。 でも歌サッカーさんの言ってた「フーリガンのノリ」というのが気になった。 ちょっと話を脱線させると、僕はサッカーファンで、ドイツに住んでた頃地元のチームEintracht Frankfurtを応援に行ったりしてた。 本場のブンデスリーガは高校生にはカルチャーショックで、応援歌を憶えたりユニフォーム買ったりすっかりそこらへんのアホアホドイツ人と化してた。 肩組んで応援したり、試合のあった日はそこらへんの奴に「どうだった?」、 「勝ったの?アイントラフト!オーイェー!」とか言いながら街中で騒ぐアホだった。 そんでHappy Mondaysはマンチェスターから来るのだ。 サッカー発祥の地イギリス。 World Cupでも毎回イングランドサポーターのフーリガンが開催国を恐怖させる。 そんな国の1番強いチーム「Manchester United」。 今年のChampions Leagueでロスタイムに2点取って逆転し、マテウスを呆然とさせ、 ヨーロッパナンバー1に輝いた奇跡のチームマンチェスターユナイテッド。 そんなところの不良集団(らしい)が来るのだ。 そんな事を考えてると気分はもうレッドデビルズ。 シュマイケルがダイブしてたらどうするよ。 誰がキャッチするのよ。 しかしWhite Stageに着くとそこにフーリガンはいなかった。 いたかもしれないけど数えるほどだろう。 そしてなかなか出てこない。何回手拍子が発生したんだろう。手痛いよ。 ふとPhishに行こうかと思ったが何かを期待して待つ。 だって奇跡のチームManchester United。 カンプノウの奇跡に号泣し、明け方なのに友達に電話しまくってしまった自分としては臭いけど何かが起こると信じてた。 で充分じらされた後やつらが出てきた。 歓声があがる中、雰囲気はピッチに出てきた地元の誇れるやつらを暖かく迎えてるような、そんな気がした(少なくとも僕は)。 フェスの最後ってのもあって想像以上に盛り上がる。 しかしメンバーで知ってるのはショーンライダーのみ。当然あいつがあの有名な番長なのかとか思うのだけど、イントロがなってビートが入った瞬間、そこに不思議な生き物を発見した。 その生き物は今まで見た事の無い動きをして、飛んだりこっちを煽ったりコーラスのお姉ちゃんに絡んだりステージにのさばりまくる。 「凄ぇ、凄ぇよ!見たことないよ、こんなの!マジで」 気がつくともうその生き物しか見てない。踊りながらそいつと同じ動きをしてる。 後でパンフレット見たら、フワリフワリと宙を踏む独特のステップって書いてあったけどそんな感じ。 本当に空中に浮いてるような動きで、ステージとは関係なしにそいつは動いてた。 こいつはハピマンのペットなんだなと思った。ステージで放し飼いの。 そして歌が終わってまたビートが入る瞬間の動きがもうなんとも言えない。 凄ぇ、マンチェスターサイコーだよ。 もう雄叫びを上げつつ踊りまくるオレ。そんでオレを煽るそいつ。 気がつくと終わってた。アンコール無し。 1曲も知らなかったけど死ぬほど楽しかった。 たぶんここに書いたのは100分の1しか伝わってないでしょう。 でもちょっとでも伝わってくれれば嬉しいです。 あとでその生き物の名前はBezと言う事が分かった。なんか聞いた事があった。 奇跡じゃないけど何かがあったハピマンでした。
疲れた身体で某Burps Areaに戻りぐったりしつつ大将のメッセージを聴く。 なんでも地球の反対側から来たこのバンドを暖かく迎えて欲しいとの事。 でもあまりにも疲れてて動けません。 演奏が始まってもずーっとぐったり。隣ではZZ TOPで燃え尽きたれいくさんの姿が。 しかし判官びいきかもしれないし、偽善かもしれないけどなんとなく盛り上げてやりたくなる。っていうか俺が行かないで誰が行くのよ! って感じで半ばダッシュでステージ前に。 そしてそこには思ってたより人がたくさんいた。スカスカだけども。 そんでみんなフェスに終わって欲しくないような顔、だけど笑顔で踊ってた。 そんでTodos Tus Muertos。 最初はリズムに合わせてなんとなく踊ってたけど、どんどんリズムが早くなっていく。 レゲエからスラッシュメタル並みに速くなってくリズムにつられて踊る踊る。 アホみたいに踊ってると疲れもどこかへ吹き飛んで気分爽快。 そんな僕らを見てひげモジャのおっさんも楽しそうにしてる。 めちゃくちゃ楽しいんだけど、これで終わりかと思うとちょっと寂しい。 これがフェスティバルの最後ってものなんだなと思った。 3日間で良かった。こりゃ東京じゃ絶対無理だなと思った。 去年のはフェスティバルじゃなかった。 だって全然違うんだもの。 来年も絶対来よう。 いや毎年。 チケット価格の問題もあった。 某HPにメールまで出して抗議してしまった。 来年はもっと安くなって欲しいし、もっと楽しくなると思う。 だって今年こんなに楽しかったのだから。 永遠に成長してくフェスであって欲しい。 そんな事は後から思ったのだけど、彼等のカポエラダンスで今年は終わった。 そこにいた人達、来年のラストにまた会いましょう。 Kowalskiレポート第1弾へ --- リンプ、ケミカル、ジョンスペ、ブラー
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