H2O ハードコアで撃沈

新宿リキッドルーム - 1/18/98


やって来ました東京へ。今回の上京は別件でのものだったが、すぐに開きました雑誌「ぴあ」。おお! Radioheadが赤坂ブリッツでライヴだ! 迷わず直行。しかし早すぎたのか誰もいない。チケットもソールドアウト。また「ぴあ」をみる。じっとみる。Jonathan Fire Eaterのライヴがあるとのこと。しかし当日券は発売しないと書いてある。信用する。またよくみる。他には何もない。しょうがない、無視し続けた一つのバンドに賭けてみるか。それがH2O、予備知識無し。なんと4時からの開演だ。すたこらと新宿へ向かう。

これは学園祭か。はたまたオーディションか。客がいない。10分の1もいない。しかしバンドはステージにいる。日本人だ。でかい音でハードコアを演奏している。どうやら前座らしい。なんかしゃべるのだが誰も反応しない。終わる。女の子バンドが出てくる。ベースはうまい。ギターはうるさい。ボーカル聞こえない。出てくるや否や次のライヴ告知をする。むかつく。ピンク・フロイドちょっとやって終わる。またバンドが出てくる。北海道の出身らしい。フライングVだ。ハードコアらしく飛んで跳ねて終わる。客がやっと5分の1ぐらいになる。また新しいバンドが出てくる。ちょっとうまい。客もモッシュする。ボーカルのキックが高い。終わる...。ってなわけで結局7つも前座が出た。どおりで開演時間が早いわけだ。どうでもいいが疲れた。早く帰りたい。なおかつ眼鏡をロッカーの中に忘れてきてしまったのでよく見えないから困ってしまう。

おお、やっと出てきたH20。中学生、高校生と思しき輩達のお陰でやっとフロアは埋まってきた。すげえ恐そう。ボーカルの刺青が誇らしげだ。なにを歌っているのかよく分からない所は相変わらずであったが、やっぱり演奏は今日の出演者の中でピカ一にうまい。音も格段にいいような気がする。ギタリストはロゴや落書きだらけのギターを持って弾けまくっている。私は客の盛り上がりに圧倒されて後ずさりすること一歩二歩。気がつくと出口のドア付近にいた。ステージはよく見えないので、観客のモッシュ、ダイヴばかりに関心が行ってしまう。そこから弾けだされてきた人が、汗でヌメヌメしていて気持ち悪い。電車の時間が迫っていたことと、ここまで待つ時間が長すぎたせいでもはや疲労困ぱいしていたこともあって、最後までは観れなかったが、やはりもう少し若い者に負けないだけの体力と、せめて多少なりの予習は必要だなあ、と痛感した。うん、日本でもロックし続けてやるのだ。

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Last updated: 2/ 13/ 98