Kula Shaker 体が持ちません

Zepp Tokyo - 6/5/99

reported by しげやん


2日のサンプラザ公演にてすでに気持ちは大満足だったのに... クーラさんとやら,何故それ以上のライブをやってくれるのだ?!

5日の会場は ZEPP TOKYO.各方面から賛否両論,いや,不満タラタラ...のスタンディングの会場は2日とは雰囲気からして違く,異様な位にまでの熱気が漂っていた.開演前の BGM は詳しくは知らないが60年代後半風のチープな音.まあ確かにスタンディングにキング・クリムゾンは似合わない.

オープニングは2日と同じ "Hey Dude".しかし,自分の周りの皆(Eブロック)のはじけ具合は何なんだ!まるで暴動が起こったのかと思うくらいの荒れ具合.満員電車の混み具合を知らない人なら耐えられないに違いない.知っていても耐えられないが.しかも細かいブロック分けが災いしそれから逃げるすべもない.さらに,勝手に前のブロックへ入っていくアホどもがこちらの体を支えにして柵を登っていくから収拾がつかない.

まあ...そのような状態のもと,自分の周囲のみならず,観客全体のはじけ具合が2日とは別モノだったことは確かだろう.そのためなのか,メンバーたちの気合の入り具合も2日とは全く違う.赤いストラトキャスターを持ったクリスピアンはポーズを決めまくったり客を煽る.ポールのドラムはシャープさが一段と増している.ジェイは派手にオルガン(2日弾いていたハモンドではなく,最近のローランド社のオルガン)と戯れる.アロンザは... 直立不動...まあいいっか.そのような彼らから出される音のバランスは2日とは対照的にほぼ完璧で,全ての楽器がキレイにバランス良く聴こえる.この違いは何なんだ.かえってキレイに聴こえ過ぎてライブ感が低まるくらいだ.あー何ちゅうワガママ...

セットリストは一部曲の順序が変わったり,クリスピアン自ら「続けて観に来てくれる人のために新しい曲をやります」とマイクで語ったように,"Guitar Man" や "108 Battles" がセットに加わり,よりグルーヴを強調させる選曲へと変化していた."The Great Hosannah"〜"Mystical Machine Gun"〜"S.O.S." の新作3連発はライティングがまたまた素晴らしすぎて思わず「ウォーー」と叫んでしまう.思わずピンク・フロイドのライブよろしくブタでも登場するのかと思ったが,さすがにそれは実現するわけがなかった.当たり前か.

2日同様,1枚目の曲は "303" "Grateful When You're Dead" などをはじめとして,ややテンポが下げられていて,その分ドッシリとした重みが感じられた.また,2枚目の曲はライブ映えし,重み以外にも深みまでが高まっていた.おそろしい面々だ.2日のライブを見た後は「完璧なライブ」と思っていたのに...困った,今日のライブを表現する言葉が思いつかない!

個人的には改めてアロンザのスゴさに脱帽した.この人のベース,もっともっと評価されてもおかしくないだろう.低音弦の高いポジションを中心に太い音でせまる彼のベースプレイはこのバンドの核であるように思える.ベースのメロディ・ラインがこれまた絶妙で,ボーカルに次ぐ第2のメロディー・パートとして成り立っていて,さらに他のパートと微妙にからみ合うのがたまらない.もし仮にアロンザの代わりに軽いタッチのピック弾きプレイヤーでも入ったらどうなるか? バンドの魅力が半減すること必死だろう.あまりにもアロンザのベースがカッコ良すぎたため,ライブ終了後はクーラの CD に合わせてベースを弾きまくる毎日である.すげー難しい... マメが出来て痛い...



セットリストは翌日のライヴレポートと併せて!


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Last updated: 6/ 8/ 99