Lenny Kravitz 音楽人生の岐路だね

東京Bay NKホール - 11/18/95

--- 詳しくはMusic Life誌96年1月号に私の投稿が載っています。


初めてのNKホールである。車で行ったのだが、遠い遠い。あまりにも早く着きすぎてしまったので時間を潰すのに一苦労。やっと入場したものの、客席はガラガラ。私がいた前方のモッシュ・ピットですら満員とは言い難い。武道館7日を売り切った後の追加公演だからだろうか。客の入りはまったく持って寂しい限りだ。

ニューアルバムに収録されているファンク・チューンで、個人的に最も気に入っている「Tunnel Vision」でコンサートはスタート。モッシュピット内の激しいウェーブにもまれた末、気がついてみると私の体は最前列に押し出されていた。目の前で見るレニーははっきり言って「でかい」。想像以上に筋肉質な男がステージに仁王立ちしていた。

「Fields Of Joy」「Stop Draggin' Around」など過去の人気ナンバーが数曲続く。途中ベースやドラムを弾くなど、レニーも器用なところを見せつけた。ステージ向かって右側に歩み寄り、ギブソンのレスポールからあのリフが弾き出される。「Always on the Run」だ。やっぱ昔の曲は盛り上る。

この日はちょうどドラムのCindy Blackmanの誕生日ということで、バースディケーキがステージ上に運ばれてきた。「この中で一番かっこいいは誰だろうなあ」とステージ上から言うレニー。そして我々の中から1人、とても不細工なやつがステージ上に引っ張りあげられた。そして彼の手からCindyへバースディケーキが手渡される。まあ、楽しいサプライズ・コーナーではあった。

ニューアルバムからの曲を挟みながら、「Mr.Cab Driver」「Let Love Rule」「Are You Gonna Go My Way」「It Ain't Over Till It's Over」などをやってとりあえずコンサート終了。アンコールで呼び戻されて「Rock N' Roll Is Dead」をプレイ。そして最後の最後は涙もののバラード「Believe」である。アコギを一本持って、ステージの先端に腰をかけるレニー。目の前にマイクがセットされて、弾き語りのスタートである。ううん、これは良かった。この時初めて会場がひとつになれたような、そんな感じであった。目を閉じて歌うレニーの姿がいまだに脳裏に焼き付いて離れない。


- Set List - 11/18/95

  1. Tunnel Vision
  2. Stop Draggin' Around
  3. Freedom Train
  4. Always On The Run
  5. Beyond The 7th Sky
  6. Come On And Love Me
  7. Circus
  8. Be
  9. Can't Get You Off My Mind
  1. Fields Of Joy
  2. Mr.Cab Driver
  3. Let Love Rule
  4. It Ain't Over Till It's Over
  5. Are You Gonna Go My Way

  6. The Resurrection
  7. Rock And Roll Is Dead

  8. Believe


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Last updated: 12/ 31/ 97