thee michelle gun elephant これぞクラブ感覚

夢メッセ宮城 - 1/19/99


もう今更いうまでもなく、今夜は途中で中断、延期となった12/19の振替公演。場所は遠く変わってなんと仙台市のお隣、多賀城市にある夢メッセ宮城。知らんねー。一応仙台港の近くにあるらしい。しかしこの振替公演の詳細が正式発表されたのが、公演のたった一週間前の1月11日(Web上では1/6、ファンクラブでは1/2,3あたりに知らされてはいたが)。それもモロに平日公演ということで、学生はテストだったり、入試だったり・・・・。自分もかなり厳しかったがやはりあのリベンジは果たさねばならぬ。そしてその夢メッセとやらに車で行ってみる。

訳あって当日券売場に並んだのだが、いとも簡単にチケットをゲット。そして会場入り。ひやー! 広いなあ。でもこないだの仙台ワッセよりも若干横幅がある感じだけど、まあだいたい同じぐらいかな? しかしこの客の入りはなんだ・・・・・・・・・。一応ブロック分けされているのだけれど、後ろ半分のブロックは見事にガラガラ。自分は前回と同じような位置に陣取ったのだけれど、周りの客の密度が全然違う。本当に誰もいないよ。まあキャパがこっちの方が大きいのかもしれないし、急なことだったんで来られなくなっちゃった人はたくさんいるだろうね。でもちょっと複雑な気分。そもそもやっぱりミッシェルを当日券で観られるっていうのは・・・・・。

さてさて、予定開始時刻を15分ぐらい回ったところで「でんでけでんでけでーん!」と例のオープニングSEが流れ始める。そしてまずはドラムのクハラがステージ左側から右手を振って登場。お、キュウちゃん、髪型がオールバックなくて、真ん中分けでちょっとさわやかじゃないか! 続いてギターのアベ、ベースのウエノがやっぱり手を挙げて登場。最後は(歯医者帰りの(爆))新婚でずいぶんと髪の伸びたボーカリスト、チバ。 お! チバのギターはなんと赤のES-335みたいなやつじゃないか! 黒のスーツにすげえ似合ってる!

出だしはやはり「West Cabaret Drive」。音は天井の高さもあってちょっと拡散気味だけどまあ悪くはない。さすがにここは地上一階のとこなので揺れもなしで今回は安心安心。アベのギターもばっちり聞こえるし。ピッキングハーモニックスを使ってのソロ。そしてすかちゃかカッティング。はっきり言って自分は、アベ7割、チバ2.5割、ウエノ0.5割ぐらいの感じで観ていた。ごめん、クハラはボーカル執った時しか観てなかった。

さあ2曲目はカルチャ・・・・・・・・・・と思っていたらアベがハイノートあたりをまさぐり始めたので「あれ?」と観ていたら、「Candy House」じゃないか! テキサス・スタイル! かなり嬉しい。こういうサプライズは大歓迎だ。周りにあんまり客もいないのでうれしさ余って徘徊させてもらう。

次は鬼門の「Dog Way」。なんと言っても前回はこの曲でライヴが中断してしまったんだからなあ。でも今日のバージョンは前回よりもさらにテンポがアップしている! もう当てつけのような感じで、ミッシェルのメンバーもこの曲は気合いが入っていたんだろうな。前回の中断が起こった2コーラス目の終わりも無事通過。あとは行くしかないでしょう。

さてここからは未知の世界である。そして「Smokin' Billy」である。「この日がくるのを待ってたぜ! 借りを返しに来た!」ってなことを言って「Hi! China!」である。自分は「Hi! China!」の方が圧倒的に好きだが、会場は「Smokin' Billy」の方が何倍も盛り上がっている。ちょっと複雑な心境。あとそれにこの「Hi! China!」は以前あったチバのハープのイントロはなくて、オリジナルと同じ感じだった。そして例のベースのみのリフプレイのところでは、半身になって「うりゃあ!」って顔をしていたよ、ウエノは。

そしてそして、アルバム「Gear Blues」の中では最も好きな「Boiled Oil」。この曲に込められたものすごいファンク魂で自分はすぐにイってしまう。でもライヴでは絶対にチバのギターも入ると思っていたんだけどなー。音が薄くなっていた感じでちょっと残念。でも思い切って目をつぶってグルーヴに身を委ねてしまう。

「おらあ! かかってこいやー!」みたいなポーズで「Out Blues」ではアベの超絶ロングソロ。そして「Satanic Boom Boom Head」で爆発的に盛り上がった後、「今日は好きにやってくれ!」と言って「Give The Gallon」へ行ったかと思うと、ベースのウエノが「うぎゃーーー!!」と叫んで「G.W.D」へ突入。ここではアベが激シブのソロを披露。オリジナルとは全然違うヴァージョンに生まれ変わっていた。そしてこの曲ではチバもギター弾いてるんですよみなさん! 昔はこの曲でのギターはアベだけだったんっす。わけも分からずただただ感動。

そこからアルバム「ギヤ・ブルーズ」の曲順そのままの構成が続いて、「Soul Warp」へ。「あー、あれはローコードでやってたのかあー!」とひとしきり感嘆させられ(・・・・って言うかこのライヴ全般にわたってそんな見方ばっかりしていたが・・・・)、「さのば・びっち!」と紹介して始まったのは言うわずもがなの「Hotel Bronco」。チバがギターでコードを刻んでいることもあって、後半部分ではオリジナルにないハードなパートも含まれていた。むちゃくちゃこっちの方がかっこいい。それに加えてチバとアベの並びがとにかく美しい。

「ソロはあんな簡単なコードフォームでやってたのかいな!」とまたまたバカの一つ覚えのように感動していた「Killer Beach」。でもこの辺から何がなんだか分からなくなってきて、いまいちよく覚えていない。あ、とにかくアベが飛んだ。チバはアウトロで延々とAコードのカッティングをしていた。でも音はあまり聞こえなかった。

即座にkoheyさんを思い出した「ないんだよBrian Down」。前の曲が「Get Up Lucy」だったから、『Up』と『Down』で語呂がよかったか?! んな馬鹿な。でもそんなこと考えちゃった。そしてそんな自分にパンチをくらわす「Jab」。かなり嬉しい選曲。でもなんかみんなよく分かってないようで、「ジャンプ!」ってチバが叫んでいたように思った子もいるんだかなんだか、どうも飛びながら「ジャンプ!」って叫んでる人が結構いたなあ。笑ったけど。でもそれよりもチバが、「ここは『夢メッセ仙台』ってとこらしいな。でもどういう意味なんだ『メッセ』って。 誰か教えてくれ!」と言っていたのにはもっと笑えた。そしてウエノとチバが並んでギターウルフみたいなポーズを取っ て静止したのでさらに笑えた。

そして待ってました「Free Devil Jam」!! これもまたバカの一つ覚えのように「あのイントロはジミヘンの例のコードみたいにやるのかいな! それもローコードで!」と分かる人には分かる、分かんない人には全然分かんないことに頭を巡らせながら、いよいよこの曲でクハラのボーカルを聴いた(実はCool Campでも聴いた)。そして彼に後光が差し込む。会場大盛り上がり。

「バードメン」ではやっぱりやったあー! アベー! ソロのところでギターをジャラーン!と鳴らして口を大きく開けて両手でガッツポーズ! そしてそのままギターを抱えて頭の上に持っていって・・・・・。ほんと、どこでコーラスにまた入ったのか分かんなかった。そのぐらい無茶苦茶。

最後は絶対にこの曲に違いねえ!と思ってはいたが、やっぱりその通りに「Danny Go」。やっぱこれが最後だとすっきりする。そして「ギヤ・ブルーズ」から全曲を演奏完了。「さんきゅー!」と言ってメンバーはステージを去っていった。

その後は当然アンコールとなるわけだが、みんなどうしていいのか分からない。拍手か? それともジャンプか? 洋楽のライヴでは「バラバラに拍手+歓声+足踏み」。そして邦楽では「アンコール!」のかけ声、とまあ相場は決まっているのだが、ミッシェルクラスのどっちつかずのバンドになると、はてどっちをやっていいのかさすがに迷う。んで今日のオーディエンスが選択したのは後者。「アンコール!」の掛け声がちょっと恥ずかしげに会場にこだまする。でもそれも10秒と続かない。拍手もまばらだ。なんだか静かに時が流れる。

でも一応メンバーは再登場してくれた。そしてまるでマディー・ウォータースのブルースみたいなリフをアベが弾きはじめ、それに合わせてチバがハープを吹く。自分は思わず「I'm a Maaaaan !!! I'm a hoochie-coochie man !!!!」と叫びそうになったよ。(←バカ)

そしてここで登場と相成ったやはりスリーコードのブルース・スタイルの曲「カルチャー」。そして後は忘れちゃったけどたぶん「Russian Huskey」か「Bowling Machine」か「Jenny」か「深く潜れ」か・・・・どれだっけ?

んでまたメンバーが下がってアンコール。やっぱり静かに時が流れて、ひょっとしてもう出てこないんちゃう?とか思っていたんだけど、それでもやっぱりメンバーは再々登場してくれた。それもみんなTシャツ姿! いきなりカジュアルに風情が変わる。ウエノは頭に白いタオルだかなんだかを巻いてるし。アベのギターは「チキン・ゾンビーズ・ツアー」あたりまで使っていた例の木目入りテレキャスターに変わった。でもなんだかクハラの「またやらしてもらいまーす」って言葉がちょっとひっかっかったなー。

そして心の中では「Please DON'T go home !」と叫んでいた「Baby, Please Go Home」。アベのソロのところでは思わずダック・ウォークをやりたくなった。そんで最後の最後は「Cisco」。Tシャツ投げてみんな帰っていった。そして完全におしまい。ごちそうさま。全27曲ご苦労様。すげえほんと腹一杯になった感じ。いやあでも周りにお客が少なかったこともあって、なんだかすごく楽しかったなあ。周りのことを気にせずに気ままに楽しめた。「仙台リベンジ!」なんていう殺気だった感じは全然なかったし。前の方はどうだったんだろう? ちょっと知りたいな。


でもほんとは『楽しい』以上のことを期待してたんだけどね・・・・。


そしてセットリストだが、前半はまあ合ってると確信しているけれど、後半はあまりよく覚えていないので、やった曲やらなかった曲あると思う。恥ずかしながら自分の知らない曲もあったりして、その辺よろしく指摘してー。絶対あると思うんで。 と言うことで一応曲ナンバーは振らずにおいた。まあ参考程度ということで。(後記:ミッシェルファンサイトでセットリストを確認)


  1. West Cabaret Drive
  2. Candy House
  3. Dog Way
  4. Smokin' Billy
  5. Hi! China!
  6. Boiled Oil
  7. Out Blues
  8. Satanic Boom Boom Head
  9. Give The Gallon
  10. G.W.D
  11. Ash
  12. Soul Warp
  13. Hotel Bronco
  14. Killer Beach
  1. Get Up Lucy
  2. Brian Down
  3. 深く潜れ
  4. Jab
  5. Free Devil Jam
  6. The Birdmen
  7. Danny Go

  8. Culture
  9. Jenny
  10. 世界の終わり

  11. Baby, Please Go Home
  12. Cisco


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Last updated: 1/ 20/ 99