■ 渋谷オンエアウェスト - 4/10/99
スカ。 スカとはなんぞや? 最近ダブと呼ばれる音が気持ち良くって、雑誌なんかを注意して見てたんですが(回りに詳しい人なんて居ないんで、地味に勉強してます。)ダブはレゲエが元にあったって事がわかりました。さらにそのレゲエの中にダンスホールなんて言葉をみかける事が・・・。スカのバンドでDANCEHOLE CRASHERSってのがいるんですけど、もしかして、スカとレゲエはなんか関係あるのか? これから書く、お題のREEL BIG FISHにもレゲエな曲は十分に入ってる。この共通点はただの偶然か? いや、何かありそうな気がする。レゲエとスカを繋ぐもの?ダンスホールと呼ばれるものとはいったい何なのか? そんな謎を胸に抱きつつ、僕はREEL BIG FISHのライヴへと向かったのです・・・・・・・・・・・・・・・・・・嘘。 「えへへへ、僕、今日ライヴ」ってあほヅラ下げてSPEED聴きながら 渋谷までガタンゴトンと電車に揺られて行きました。実際なんか繋がりはあるみたいなんですけども、決め手といえるほどの記事や誰かの発言ってのを見た事が無いんで、今一つすっきりしないってとこでしょうか。早い話しが、知ってる方いらっしゃったら教えてやって下さいって事です(笑)。これで関係無かったら大笑い。っつていうか笑ってもらわないとツライ。 さて、俺の七不思議話しは置いておいて(あとの六つはこれから考えましょう。)REEL BIG FISH!!言葉の意味は知りません(苦笑)。ただ、最高にバカなバンドです。(注:俺はよく、大好きな明るくて楽しいバンドを「バカバンド」と喩える事があるんですが、これは最大限のLOVE&RESPECTを込めて全てを忘れさせてバカ楽しくしてくれるという意味でこう呼んでいます。)前回のWARPEDツアーで来日した時のライヴ映像、その時に流れたクリップを見て、そのバカさ加減に「しまったあ!」と大後悔するも時すでに遅し。(そのWARPED TOURで一緒に来てた311、MIGHTY MIGHTY BOSSTONESも「今は」大好き・・・・。) あれからどれくらいでしょうか、すっかり忘れてた頃に(苦笑)突然MTVで流れたTAKE ON MEのクリップ。あぁ、こいつぁちゃんと聴こうと心に決め、さっさとCDを買う。そうか、TAKE ON MEが入ってるのは今度出るアルバムか。買ったのは1st(苦笑)。(・・・日本でのデビュー盤ですが、正確にはこれが2nd。向こうではこの前に一枚、正式な1stがあります。)それでも、十二分に良い!初めて見て、好きになったクリップのSELL OUTも入ってるし。このクリップがまた最高にバカです。ベースはフライドポテトの着ぐるみで走りまくってる。Katsさんが、ルックスがいかがなものか?と言ってらっしゃいましたが、おっしゃるとおりで(笑)。しかし!彼らはこれで良いんです!と俺は思ってます(俺だけ?)。たしかにデーモンさんや、ポール君、クリスピアン皇太子がリーゼントにアロハを着る。これはいただけない!UKのみなさんのようにキレのあるルックスならば。でも彼らは違うんです、キレない刃物なら、それでブッ叩きゃ良いんだ。行け行け色物! そういうへ理屈、っていうか開き直りか(笑)。 長い前振りでしたが、見事にブッ叩かれてまいりました。 4/10(土)ON AIR WEST REEL BIG FISH 開演18:00 前売り\5000 ドリンク\500(飲むの忘れた・・・) 開演丁度ぐらいに会場に着いたんですが、雨がふっているのに外に結構な数の人がいて、「当日売り切れ!」と携帯で電話してたり、「すいません、チケット余ってません?」と声を掛けられたりと、かなりの人気でした(あぁ、チケット買って良かったと悦に浸る。)最近のスカコアブームのためか、もしかしてTAKE ON MEによるa-ha人気か!? 実は俺、この曲がカヴァーだと知ったのは「最近、TAKE ON MEをやってるのがいる」「しかも今度はスカコアのバンドらしい」って知り合いが言ってるのを聞いてです(苦笑)まぁ、確かにこれ聴いてファンになった人はたくさんいることでしょう・・・なぁ俺。 会場は初めてのON AIR WEST。苦手なクアトロほどでは無いものの中々の小さっぷり。しかもギリギリで入ったんで、まさにギュウギュウ。当日券まで売り切れってのはさすがだ。 なんて考えてたら、もう始った!オープニングアクト無しは最近無かったんでちょっと心の準備が・・・。しかし、そんな事も一瞬で消し飛ぶ!いきなり『SELL OUT』!!く〜ぅ、こりゃあたまるかあ。俺の記念すべき出会いの曲でライヴは幕を明けました(ON AIRに幕は無いです。ってのは余計でしょうか)。 いやぁ、狭い会場ながら仕切りも邪魔するものも無く、キレイなモッシュピットが簡単に出来上がりもうご機嫌。みんなで仲良くグルグルと踊りまくりながら回りまくりました。 2曲目は新譜の1曲め『SOMEBODY HATES ME』!おぉ、まだまだ回っとかんとって事で続行。 3曲目は「お、イントロはちょっとゆるめだ・・・・いや、違う!」『ALL I WANT IS MORE』だ。このスッチャッ、スッチャッ♪ってレゲエなギターの後は・・・・来たぁ!速ぇぇぇぇぇぇぇ! みんな走り出して高速回転。うわぁすげぇ楽しい。こんなのフジロック以来かも。 ここで、ふと気付く。ずっと歌いながらなんでスゴクしんどい(当たり前です.。)自分で、ここまで歌える程に歌詞を覚えてるとは思わなかった。まぁ、それだけメロディがわかりやすいって事でしょう・・・・・・あ、もうギヴ。 お気に入りの『BRAND NEW SONG』の4曲目が始るもここは一旦、抜け出す事にしましょう。(踊る、踊る、踊る、ひたすら踊る)うーん、これはピットにいなくても踊ってるだけで十分に楽しい。よし、これでいこう・・・・お次はEVERYTHING IS COOLと・・・・ここで、また気づいてしまう。 「休むとこって無いんじゃないの?」さっきっから全部、跳んで回って踊ってってこりゃ、自分でセーブしないと持たない。って事で、ひとしきりのフィーバーを堪能したとこでステージもみながらと少し落ち着いて楽しむ事にしましょう。曲も241ってインストなんで体を揺らしながらと、あまり無理をせずクールダウン。 そこで、改めてメンバーを見回すと、あれ?いつもはVo&Gのアーロンと一緒に ハイテンションのTpスコットが心なしか元気が無いような?と言っても普通なだけで特別に調子が悪いわけでは無さそうですが・・・・あ、Bのマットがすげぇ大人しい! あぁ、調子悪いんじゃなくていつも、こうなんだろうなって感じ。クリップでは、完全なお笑い担当だから意外だ。あ、全員お笑いか。 しかしそのクリップでは地味な、他のラッパ隊がすごい元気良い、Vo以上に客煽りまくる。やっぱたまには、こういうバカっ楽しいライヴってのは良いなぁ。 こうやって歌って踊り倒してると、このバンドはスカバンドだという事を忘れてしまう。っつうか、忘れてる。あまりジャンル云々言うのはなんだけど、やっぱりスカってのはあの独特のリズムのギター、そしてラッパってのが固定観念としてあるんでここまでの無条件な楽しさを提供されると、やはりこのバンドの魅力ってのはスカって事ではなく、スカってスタイルを最高に楽しい曲とパフォーマンスで飲み込んでしまってるとこじゃないかなぁと、ライヴを見てる時は思わずに書いてる今、思い付きました。あぁ、これ書かせてもらって良かったかな(笑) 最初このバンド好きになった時は「俺もスカの良さがわかるようになったのかぁ」なんて思いましたが、どうやらそれは違うようです。・・・・さて、ライヴに戻りましょう。 また一曲づつってのも何なんで全体的な感じをですね、って、いやぁ、特別書く事が無いんですよ(苦笑)。もう、あの曲やって「おお!」この曲やって「いやっほー!」待ってたぜそれ「あ゛ぁぁぁ!」 俺はこの曲が大好きで踊りまくったぜ!とか。バンドが何喋ってるかもわからないし(苦笑)。 ちなみにその間にやったのが、たぶん日本盤が出てない1stからが1曲(多分・・・)。それと、『DOWN IN FLAMES』、 『YOU DON'T NOW』、 『EVERYTHING SAX』、そして次が『THE KIDS DON'T LIKE IT』。これは始める前にサビの「THE KIDS DON'T LIKE IT♪NO NO NO!」のNO NO NO!」のとこを歌ってくれとのご要望。そして予行練習もあったので、さすがにこれは俺もわかりました。これはもう当然のように大盛り上がり!・・・・別にさっきから変わってないんですけどね(笑)。 続いては『SHE HAS A GIRLFRIEND NOW』、この曲はみなさんお好きなんでしょうか。この曲をコールした時のリアクションが大変良かったんですが。いや、俺も好きですが。やっぱ前のアルバムの曲の方がみんな覚えてるからかな?前の曲でテンション高かったからとりあえず?(笑) ここで、数少ない休める曲(苦笑)『I'M COOL』。しかしまあすぐに『THE SET UP[TOU NEED THIS]』で歌い踊り跳ねる。 さあ、ここからが今日の山場の一つ、Tpのスコットが歌うDURAN DURANのカヴァー『HUNGRY LIKE THE WOLF』。スコット君が前に出てきて、みなさんにご挨拶(最初から前にいましたけど)。そしてみんなも「ハーイ スコット!!」と元気良くご挨拶。最初はちょっと大人しいかな、なんて思ってたもののよく考えたら、途中からはクリップで見てた通りのハイテンションな動きだった。 一応は、このバンドで一番華があるんじゃないかと思うスコット、やっぱ歓声も大きい。トランペットをマイクに持ち代えて、歩き回りながら歌う。そして途中に突然意味も無くドラムソロ。いや、特別すごくないぞ、それ。しかもすぐ終わる。でも盛り上がる。うん、良いね、好きだ(笑)。 そしてスコットの見せ場。まずお客さんとの掛け合い、スコットが「エーオ」すかさずみんなも「エーオ」。 以降・・・・ S = スコット 客 = 俺含むお客さんみんな S:「バップーワァー↓」客:「バップーワァー↓」 S:「バップーワァー↑」客:「バップーワァー↑」 S:「バウーワァー↑」客:「バウーワァー↑」 S:「ウワ゛ァー↓」客:「ウワ゛ァー↓」 S:「ダンデランデランデランデラ」客:「ダンデランデランデランデラ」 S:「ビッバッダブドゥタブドゥエー」客:「ビッバッダブドゥタブドゥエー」 S:「バッブッダブルダンダブルダンダブルダブルダンエー」客:「バッブッダブルダンダブルダンダブルダンブルエー」 以下解析不能・・・・と、フレディー・マーキュリーを彷彿させるスキャットの応酬(笑)。 更に、最後は懐かしいスキャットマン・ジョンばりの高速スキャットで、客、盛り上がる盛り上がる。もう、お客の心はガッチリキャッチ!そして畳み掛けるようにハイテンポで曲再開、あ゛ぁ楽しいぃ゛ぃ゛!! しかしながら、これが本編最後の曲でした。もう一曲かまして終わってくれた方が良かった気がするなぁ。 でも、そのじれったさのせいかアンコールの拍手は凄い。うん、ある意味上手い流れかもしれない。 盛大な拍手の中、メンバー再登場。Voは頭に「バスタオル」を巻いてエリカ・バドゥ状態(笑)。 すかさず、そのテンションを落とさない内にスタート。待ってました!ハイテンポの『SHE'S FAMOUS NOW!』。もう、後ろの方にいた人も前に流れ込んで来て、みんなぐちゃぐちゃ。でも、殺伐とした雰囲気は無くえらい楽しい。速い曲なんで当然終わるのも早い。まだまだイケんぜえええ!もっとお、もっと早い曲をを!と理性が飛びつつも思いっきり幸せな時間を噛み締めてたにもかかわらず、もう次が最後の曲だそうな。そう長い時間は無いと思ってたし、こっちも持たないけど、もう1、2曲は欲しいなあ・・・・。 と思いつつも「最後の曲というと、あれですね!」と、頭はすでにそれを考えている。そうあれです。 遂に抜かれる伝家の宝刀!「WE LOVE TOKYO!TOKYO!!ONE MORE SONG!!」そして始るイントロのスネア、バスドラ、ハイハット。歓声というより奇声、怒号「1、2、1、2、3、4!!」それはそれはスゴイ光景でございました。いくら小さい会場とはいえ、前横後ろを見渡しても全ての人が飛んでいるというのはインパクトあります。それを見てるだけでこっちも興奮してきます、バイアグラなんていりませんね(意味が違います)。大合唱に継ぐ大合唱。みんなちゃんと歌ってるつもりなんだろうけど声大きすぎて、ただ叫んでるだけ(苦笑)。こんだけ盛り上がる曲をライヴで見たのは、横浜で見たBEASTIESのSAVOTAGEぐらい。正にラストに相応しい曲。昔はやっぱオリジナルじゃなきゃなぁ、なんて思う事もありましたが、んな事は関係ありません、カッコイイから良いんです、それにあのアレンジは十分にオリジナルでしょう。 あっという間でしたが、最高に楽しい3分間。心からの拍手をバンドに! ありがとうREEL BIG FISH! 僕らのREEL BIG FISH! ビバ REEL BIG FISH! 燃え尽きたよ、真っ白に。って感じでした。ハッキリ言って演奏が上手いか下手かなんて聴いてませんでした。良いんです、少なくとも俺は気づかなかったから(笑)。プログレのライヴでも行けば気にもするでしょうが踊ってなんぼ、歌ってなんぼのライヴ、終わった後に「あぁ、楽しかった」が言えればそれで100点。もう、虜です。でも、これに味を占めてスカバンドを漁ろうとはあんまり思ってません。やっぱりスカが好きってよりは、REEL BIG FISHだから好きってとこでしょうか。勿論、こんな楽しいバンドがいるなら是非とも聴いて、ライヴに行きたいんですが・・・・。 あぁ、早くまた帰ってきてくれないかなぁ。フジロックで観たい!ってお約束で〆ておきます(笑)。 next report: Zebrahead (4/12/99)
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