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赤坂ブリッツ - 6/12/99
なんかケリー側がやたらと混んでいる。 ケリー側、つまり左側だ。 開演10分ぐらい前からブリッツの左側入り口はゲロ混みで、仕方なく(・・・・つまり自分もケリー側で観たかった、ってことなんだけれど。)右側入り口からフロアに足を踏み入れてみた。 でもここもなかなか混んでいる。 しかし辺りを見回して思った。 やっぱZEPP TOKYOの方が何倍も大きいわ(笑)。 クーラシェイカーZEPP TOKYO 2 DAYSのせいでこの辺の感覚がおかしくなっている。 (かつては)世界最大級だった赤坂ブリッツが今日は小さく感じられてしまうのだから。
「Roll Up And Shine」でライヴはスタートしたのだけれど、自分のいたところはそんなに前の方じゃなかったにも関わらずなんだか窮屈だ。 というか久しぶりにかけたメガネが気になって仕方がない。 壊すのもいやだしなあ。 でも見えないのもいやだしなあ・・・・・・なんて思っているうちに「More Life In A Tramp's Vest」「The Bartender And The Thief」なんかのヘヴィメタルナンバーが続く。 やっぱやめた〜、メガネしてるのは〜。
そんな中でとりあえず見えた範囲内で報告しておくと、ドラムのスチュワートは百面相のような顔をしながらスティックをくるっくるっくるっくるっと回していた。そして彼のバスドラが向けられている斜め前方にはヴォーカル&ギターのケリーがいて、タンクトップみたいな袖なし下着(・・・みたいなの)が胸板に食い込んで、眉毛はやっぱり濃い。 ベースのリチャードは相変わらずのプレシジョンベースで前に行ったり後ろに行ったり。 ケリーのギターは「The Bartender And The Theif」のビデオクリップなんかで見られたギブソンレスポールゴールドトップや、フジロックで使っていたSG、そしてフェンダーのテレキャスター(・・・キースみたいなやつ)、そしてアコースティックギターがメインだ。スチュワートはドラムスティックを上に放り投げたはいいけどキャッチに失敗し、落っことしたスティックをケリーが客席に向けて放り投げる、なんて一幕も。
そのアコースティックギターで歌われた「I Wouldn't Believe Your Radio」ではサポートキーボーディストのペダルスティールが絡んできたり、「Traffic」ではケリーの声がかすれ気味になって「グッ」と来た、「グッ」っと。 「A Thousand Trees」ではギターのイントロがチョロチョロっと流れただけで大歓声。 「トウキョウでの次のシングルだ」ってことになっているらしい「T-shirt Suntan」。「カリフォルニアに行ったときに・・・・」って感じでお約束のMCがあって「Plastic California」。 ケリーはいわば「A Thousand Trees」や「Local Boy In The Photograph」「The Bartender And The Thief」みたいなみんなが知っている曲ではイントロ前に何の説明もしない。 でもそれ以外はきちんと「次のは〜って曲で・・・」「この曲はこんな意味で・・・」みたいなことを話してくれる。 先日観たクーラシェイカーみたいに曲間もきっちりと構成されている感じではなくて、ちょっと流れがプチプチ切れてしまうような感じも無きにしもあらずだったけれど、これはこれで好感が持てた。
怒涛の歓声と拍手によって迎え入れられたアンコールでは、ケリーがドラムセットに座ってまずおどけてみせた。 そしてオーヴァードライヴかかりまくりのギターフレーズが流れると、前3曲みたいに再び大ヘヴィメタル大会になり、ケリーがギター破壊の真似事(?)をして100分余りの大演壇は無事終了。「Thank you トキヨー. See you soon.」という言葉を信じてまた待つことにしよう。
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Send comments to: Katsuhiro IshizakiLast updated: 6/ 13/ 99
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