The Rolling Stones |
夢を果たし侍りぬ・・・ |
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■ Texas Motor Speedway, Fort Worth, TX - 11/ 1/97
with The Smashing Pumpkins + Dave Matthews Band + Matchbox20
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Introduction - It was NOT huge at all !! |
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テキサスのストーンズ・オフィシャル局と名乗るラジオ・ステーションの、ストーンズライヴの宣伝文句がこれであった。「It's going to be huge. It's going to be in Texas」.......
うそつけこの野郎!!
どこが巨大なんだあ! 会場のテキサス・モーター・スピードウェイ(日本でいえば鈴鹿サーキットのようなもの)は確かに全部埋まれば20万人は軽く入る。私もそう思っていた。ストーンズ関連のHPの掲示板にもでかいこと書いてきたし、何せこの広大なテキサスでこのツアー中唯一行われるストーンズライヴだ(この後追加がなければだけれど)。あのでかい会場一面がストーンズファンで埋め尽くされるに違いない。何せ上の前座のメンツも見てやってくれ。Smashing PumpkinsなんてMadison Square Garden即日完売するぐらいの人気だぞ! それにこのモーター・スピードウェイでは6月にロック・フェスが行われていて、Bushがトリだったのに20万人以上入ったんだぞ! (Bushファンごめん。ストーンズと比べてってことね)。俺は渋滞にはまって会場に着いた時はもうライヴは終わっちまったんだ! 今回は天下のストーンズ、そんな数字軽くクリアーだあ!
それがなんだこれは。会場入りしてがっかりしたぞ。何がでかいコンサートだ! モーター・スピードウェイの隅っこをチョコっとだけ使って、椅子とステージがセッティングされているだけじゃあねえかあ! 思いっきり腰が砕けちまったあ、俺は。20万人どころか、その5分の1も入ってねえじゃあねえかあ。
でも俺が本当に頭に来たにはそんな事じゃあねえんだ!何なんだ俺の席は! 「アリーナのフィールドでGeneral Admission(つまり椅子がないってこと)」ってことだったから、アリーナには椅子なんてひとつもねえと思ってたんだ。電話予約でも受け付けの姉ちゃんに確認してたんだ、フィールドのいいとこでステージもよく見えるって。てっきりライヴハウスみてえなものを想像してたもんで、「俺はおやじかき分けて、キースの目の前で観るぞお!!」って思ってたのにい。ところがなんだこりゃあ。ステージ前には椅子が用意されていて、エグゼクティブなおやじどもがどんどん入っていくぞお。そして俺の席っていったらアリーナ席のはるか右端、チャーリーがスピーカーに隠れてみえるか見えないかぐらいの辺ぴなところにある芝生席だあ!! おまけに目の前には柵が張り巡らせられてるときたもんだ。見えやしねえ。このエリアにいる客なんぞ、俺が来た時は10人もいなかったぞ。なおかつ目の前をそのアリーナ特等席に入っていく客が通るもんで、うっとうしくてたまらん。俺はそんな状況に耐え兼ねて、上手いこと後ろの方のあいてた椅子席に忍び込むことに成功。しかし怒りは収まらん!!!キースの目の前の陣地を俺に返せえ!!!!(まあただ単に俺のミスなんだけどね)
ふう....。言いたいことは言ったのでこの辺で少し冷静になってレヴューを開始しよう。要は客の年齢層は高くて、私は後ろであんまり見えないってこと。おまけに無茶苦茶寒い。いくら南部テキサスとはいえもう11月。その野外コンサートとなったら寒いに決まってる。風が冷たくって、厚い毛布をかぶっている人もいるぐらいだから。
肝心のステージセットの方だが、まだ巨大な幕に覆われていて全貌を見ることは出来ない。しかしそのシェイプからすると、大きさはツアーを経るにしたがって小規模になっていく感じ。モニターは高画質で非常に見やすいが、たいした金を払っているわけだから、そのぐらいの配慮は当然である。
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Matchbox20, Dave Matthews Band |
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さて予定開演時刻の午後4時を若干過ぎた頃、最初のバンド、Matchbox20が登場した。結構な歓声である。まあ、こんな早い時間に来る客なんぞ前座もみたくてきてるわけだから当然といえば当然だな(うう、まだ怒りが収まらん....)。今人気急上昇中のバンドで、シングルがガンガンラジオでかかっている。でも私の好きなタイプのバンドではないので、ななめ聴きしていた。
ステージングは至ってシンプルだ。そして「ど」がつくほどの真面目さ。あまりレヴューするほどの情報量もないので、この辺りで勘弁していただきたい。約40分ほどで彼らの番は終了。ヒットシングルも演奏して、やんやの歓声を受けていた。
つぎはDave Matthews Band。シングルを何曲か知っているぐらいで、そんなに彼らに対する知識もない。でもこの日始めてみて思ったことは、この人達、無茶苦茶演奏が上手いってこと。 1曲めからドラマティックに曲を展開させて、彼らの様々な音楽からの影響をふつふつと感じさせる。もう寸分のスキもないこれぞプロフェッショナル!って感じのプレイで、客をどんどん彼らの世界に引き込んでゆく。「So Much To Say」などのヒット曲も演奏して、約45分のステージは終わった。
ここまで見てきて思ったこと。でかい会場なのに、音がものすごくいい。多少音が右、左とまわる所が気になるが、音量、音質ともに申し分ない。これはこの後に期待が持てる。
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The Smashing Pumpkins |
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さあ30分のセットチェンジの後、いよいよ前座のメイン(?)、Smashing Pumpkinsの登場である。Halloween Weekの今週、ハマっているといえばハマっている連中である(ちなみにこれを言ったのは近くにいたおっさん)。恐らく彼らが前座をやるなんて、後にも先にもこのストーンズのツアー中ぐらいなものだろう。こっちもだんだん落ち着かなくなってくる。
黒っぽい衣装に身を包んだ3人のメンバーがステージに現れると、「ウオー」という歓声が沸き上がった。結構若いスマパンファンもどっかに潜んでいるようだ。まず気になったのがD'arcyの結構きつめのメイク。でもやっぱかわいいよ、この人は。JamesとBillyはいつもの感じで、黒のレスポールを持っている様がモロかっこいい。1曲めは....ごめん分からない。新曲かもしれない(後記:Thru The Eyes Of Ruby。アレンジ違ってて分かんなかった。)。わりとスローテンポな曲で、身構えていたおじさん、おばさん達を少し安心させる。
2曲目以降もこんな調子で、ヨコノリを重視したようなグルーヴィーな演奏が続く。「This song is rocking Texas!」といって始まったのが「Zero」で、これがこの日の唯一のハードなナンバー。しかもステージ上のメンバーは暴れまくるという感じではない。野外の星空のもとにすごく合いそうな「Tonight Tonight」はやってくれなかったが、「1979」は期待以上に良かった。ラジオでの驚異的なエアプレイ率もあって、客の反応も良好だ。イントロでは分からなかったよ、この曲だって。テンポアップした演奏で、ハードなギターもフィーチャーされていた。
まあそうはいっても客の方は、やはりじっと静観している感じで、やっぱり年齢層のギャップは否めない。モッシュ、ダイヴのないライヴなんぞ、彼らにとっても久しぶりのことだろう。でもこっちは尋常ならない寒さもあって、踊らずにはいられなかったのだけれど....。だってスマパンだもんねえ。
ライトが眩しかった「X.Y.U.」なども含めたおよそ10曲弱の演奏は「Bullet with Butterfly Wings」で終了。45分ほどのステージだったが、前座でありながらアンコールを求める拍手歓声が起こったことは、そのステージの充実度を物語っていた。しかしこっちは寒くってトイレに直行。次はいよいよメインのRolling Stonesである.......
- Smashing Pumpkins' Set List -- Thru The Eyes Of Ruby
- In The Arms Of Sleep
- The End Is The Beginning Is The End
- Eye
- Mouths Of Babes
- Zero
| - 1979
- Need
- Ava Adore
- X.Y.U.
- Porcelina Of The Vast Oceans
- Bullet With Butterfly Wings
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Send comments to: Katsuhiro Ishizaki Last updated: 11/ 2/ 97
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