グループワークトレーニング(GWT)は、生涯学習分野の他にも企業内教育や学校教育などいろいろな場面で実践されています。したがって、それぞれの分野によって実施のねらいや方法が多少異なっています。このコーナーでは、GWT研究会「ふれあい友の会」の専門分野である生涯学習分野におけるグループワークトレーニングについて、わかりやすく説明をします。
○GWTをひとことで説明すると?グループワークトレーニング(GWT)は人間関係を学ぶ体験学習です。○GWTの最大の特徴は?
「楽しく」「ちょっとためになる」がキーワード。
- グループでワイワイと「楽しく」リラックスした雰囲気で行う学習方法です。
- 講師から教わるのではなく、自分自身で「ちょっとためになる」事を体験の中から発見・再発見・再認識しようという学習方法です。
○GWTは具体的にどんなことをするの?
5〜7人のグループで行うの5つのステップの体験学習
(標準的2時間の生涯学習講座の場合)
- 実習のねらいの説明:5分間
何を目的に実習を行うかを明確にします。
- 実習:50分間
グループで協力して行う知的ゲーム的なものが多いです。
- 個人のふりかえり:10分間
ふりかえり用紙に個人で記入します。実習のプロセス(過程)について、自分ではどう感じたか、どう思ったかという設問が主です。
- グループのふりかえり:30分間
個人でふりかえり用紙に書いた内容をグループで紹介します。全員が紹介したあとふりかえり用紙の内容についてフリートーキングを行います。
- まとめ(小講義):25分間
各グループで話された内容を紹介しながら、「実習のねらい」あわせて、一般的な関係理論(行動科学・心理学・カウンセリング・グループダイナミック等)の小講義を行います。