5.ふりかえりの進め方は

 

 で、振り返ってもらうことが、大事だということですが、昨日のエンカウンターとGWTの違いは、典型的に相違だと思いますけれど、何を感じました。というところで、そこでみんなで話し合って、そしてそこで終わちゃうわけですね。GWTはそれをしない。最近、福祉の講習会で必ず最後に書いてもらうんですけれど、この研修であなたは何を学びましたか。何にきづきましたか。なぜそれをやっているかというと。研修終わった後にですね。「いや先生今日はありがとうございました。いろいろ勉強させてもらいました。」んよかったですね。で色いろってなに。「いや、いろいろですわ」これでは分からないんですね。いろいろの中身を知っておかないと。そうすると、それを文字化して、そのことによって、自分で確認をとってもらいます。いや、頭の中では分かっているんですけれどね、文字にするのが出来ないんですよ。というのは嘘だと私は思っているんですね。文字化して出来ないということは、本当に理解できていないということです。文字化するということで自分が、自分の思いを明確化していく、それを読むことで自分の確認がとれてくる、最後だと思いますから、必ず文字化してもらう。でも、何に気づけば良いか判らない人もたくさんいるんですね。そこで、ふりかえりシートに項目が書かれています。三信先生の非常に細かなね、こういうことに気づいてほしいという。聞きましたか、あそこのあの場面でどういう役割分担の仕方ををしましたかって、細かくつっこんで来ますよね。そういう、細かい突っ込みの中で、「あ、そういう事に気がつかなければいけない、そういう事をせんければいけない、判ってこなければいけないわけです。」じつはここら辺の所に一番GWTのアドバイザーの核心があるわけです。このねらいにあわせて、みんなにきづいてもらって、そういう行動を起こしてもらうためには、どういうチェック項目をとりあえずふりかえってもらわなければならないのか。現場適応がきかないのか。ここが大事なんですね。上においてある、体験学習との違いはそこなんだと思うのです。大ざっぱな枠で、何きづきましたか、何を感じましたかではすまさない。いま書けなければ書かなくても良い、こんなこときづきましたと、いや全然気づきませんでしたでも良い。でも、あ、次からこうゆう事に気づかなければいけないんだなということは学んでもらえる。ですから、チェックシート、ふりかえりシートの項目でですね。次から少し気をつけようと思ってもらおうとゆうためにも、そういう項目をのっけておかないとと思っているんですよ。ですから、一番最初のグループワークトレーニングの本とこれから出す本のふりかえりシートでは段々細かくなっている。段々質問が細かくなっている。そして、最後に、で、このGWTで起きたような事、学んだ様なことを日頃の生活等とどう関連があるのか、関連をづけて、さっき、三信先生がおっしゃった、じゃ、帰ってどうするんですか、現場適応まで、帰ってこうしますまで持っていかないと、良い勉強しました。帰ってどうするんですか。いや、それはまだ考えていません。では困るんですね。で、そのへんが企業でやるGWTは、きちっとやっぱり詰めができている。これが、生涯学習の領域ではでは甘い。勉強はするけれども、それがすぐに、現場で、明日からどうかわるかということにすぐつながらない。でそれは、園田先生がおっしゃったように、2泊3日なら2泊3日GWTをうけて、明日から多少なりとも変わってくれないと、教育はなれんできてくださいということが、職場を対象とする場合には、きかないといいますね。ひとによっていろいろちがいますから、そのうち現われて来ると思いますから、まってやってください。というわけにはいかない。たしょうなりともかまわない。私はYMCAでキャンプをやったときにもそのことはいいました。3泊4日、ないしは4泊5日子供達をキャンプにつれていって、いく前と、帰ってからが全然変わらなかったら、単なる子守だ、キャンプいったんじゃじゃない。じゃどう変わってほしいのか、あなたのキャンプリーダーとしてのねがいを出しなさい。しょっちゅうやりました。いくまえは、大人げなかったが、帰ったらあぎるになっていた?何か変わらなければ、キャンプリーダーじゃない。キャンプカウンセラーじゃない。それとおなじですね。GWTをうけた以上変わってくれないとこまります。そこまでのねらいと、デザインとふりかえりとコメントとを、それをひとつひとつきちんきちんと細かくやっていくことが大切です。やったあとで、それが日頃の手段がその中にどう生きて来るか。で、一緒のなかまがいればですね。おまえGWTやっているけれど、同じ事またやっているよ。かわらないね。といわれたりですね。あるいは、相変わらずかわらないななんていっていますけれどね。そういうGWTであったことが、日頃どうでてくるか。まさに、そうすぐでないと思うんですが、やりながら自分でも、あ、またやっちゃったとかね。きづいてくれて、まずかったなとおもってくれればと思うんです。おお急ぎで、やってきました。これで終わりにいたします。ご静聴ありがとうございました。

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