6.コンテントのふりかえり

 

  「コンセンサスについて学ぶGWT」で、グループ討議をしているときの討議の中味や、「情報を組み立てるGWT」で、互いに伝えあっている情報を整理し、解釈し、組み立て、課題を解決していく作業などが”コンテンツ”である。「人物選び」で「会長をさせてみたい人に、漫画のキャラクターがあげられたのには驚いた」と話したり、「資格審査の合格者」について「私にはどの発言が嘘だかわからなかったよ」と言うのはコンテントのふりかえりである。
 重要なのは次に述べる「グループ・プロセスのふりかえり」であるが、コンテントのふりかえりをしないで、すぐにプロセスのふりかえりに入ると、プロセスのふりかえりとコンテントのふりかえりが同時に行われて、結局プロセスのふりかえりが浅くなってしまうことが多い。
 そこで、正解のあるGWTや込み入った内容のGWTでは、グループの成果を発表させ、アドバイザーが正解を発表した後、短時間でよいから、コンテントについて検討したり、感じたことを話し合わせたりするとよい。そして、気持ちを切り替えてからプロセスのふりかえりに入るのである。

(著者の許諾を得て「新グループ・トレーニング」より抜粋)