オリジナル実習の作り方

 

1.実習づくりのステップ

2.各ステップの解説

(1)第1段階:企画

 オリジナル実習の全体イメージを企画する段階

 @日常の生活の中から実習のヒントを探す。

<例>

「How many」 息子のブロック遊びからヒント

「How Long」 雑誌のパズルからヒント

「How mach」 家探しの時、週間住宅情報を見て発想

「幻のラーメンを探せ」 テレビのラーメン店の紹介からヒント

「目指せハワイ旅行」 息子の遊戯王カードのサーチ法にヒント

「お話村の大事件」 ある映画を見ていて発想

A実習のねらいを設定する。

B実習のタイプを設定する。

C実習の対象を設定する。

D実習のタイトルを設定する。

 

(2)第2段階:設計

 オリジナル実習の詳細な設計をする段階

@実習のあらすじ(コンテンツの流れ:フローチャート)を考える。

A葛藤場面をどう演出するか。

B思考の落とし穴(間違いやすい場所)をどう演出するか。

C非日常性をどう演出するか。

D実習のおもしろさをどう演出するか。

Eふりかえり用紙の設問をおおまかに設定する。

 

(3)第3段階:試作

 オリジナル実習の試作品を創る段階

@実習の課題(指示書)を作成する。

A実習の教材(情報カード等)を作成する。

<例>情報カードの場合

・情報数はひとり3個または4個の情報量にする。

・情報の質は、絵の情報か文字の情報か決める。

・情報カードの大きさ、文字のポイント数を決める。

Bヒントカードを作成する。

Cふりかえり用紙を作成する。

 

(4)第4段階:検証

 オリジナル実習を完成させるため実際に実施(検証)し改良を加える段階

 【経験的には3回以上違うグループで検証を行い改良を加える必要がある】

@実習の難易度の調整をする。

 ・設定時間内(基本は60分間)にほとんどが一応完成するよう調整。

 ・実習の正解率は全体の70%〜80%になるように調整。

A実習の設問や情報の『文章表現』を改善する。

 ・文章の意味のとりちがいや誤解が起こらないように、適正な表現に変える。

B実習の実施方法を改善する。

 ・実習上の制限(例コミュニケーション手段の制限等)の見直しを行う。

 ・模造紙やワークシートを配布するなど補助具の見直しを行う。

Cふりかえり用紙の設問の『文章表現』を改善する。

Dふりかえり用紙の設問自体を改善する。

E最終検証と「実施マニュアル」の作成をする。

最終的にオリジナル実習を完成段階に持って行くには、実習の作者が実習を提供するのではなく、第3者に実習を提供してもらい、問題や不都合は無いかを必ずチェックする必要があります。そして、最終的な『実施マニュアル』だけを見ればだれでも実施できるようになってはじめて、オリジナル実習の完成といえるのです。

 

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