GWTネットワークの考える『人間関係』とは

 

GWTネットワークが「人間関係の体験学習」といった場合の『人間関係』とは、つぎの3つの関係を意味している。

1.自分自身との関係

人間関係の第1番目は自分と自分自身の関係である。たとえば、自分自身についてどれだけ知っているか。また、自分自身がどれだけ好きか。というような、自己理解の視点。今の自分の心理状態がどうなっているかを常に認知できるかという自己プロセスの視点。自分の思うように自分自身が行動できるかという、自己コントロールの視点。などがあげられる。

 

2.他者との関係

人間関係の第2番目は自分と他者との関係である。これには、自分の意見や考えをどれだけ他者に伝えることができるか。また、他者の意見や考えをどれだけ受け取ることができるかといったコミュニケーションの視点。また、相手の気持ちや感情をどれだけ受け入れることができるかという他者受容の視点。他者とどのように信頼関係を築けるかといった相互理解の視点。などがあげられる。

 

3.グループとの関係

人間関係の第3番目は自分とグループとの関係である。これには、グループのメンバーに対して自分がどの様な有効な働きかけができるかというリーダーシップの視点。自分がグループのメンバーにどのような影響を与えているか、また逆に自分が他のメンバーからどのような影響を受けているかというグループのリレーション(影響関係)の視点。その時その時グループのメンバーの心のかにどのような変化が起こっているかというようなグループプロセスの視点。などがあげられる。

4.その他の人間関係

上記の3つの人間関係以外にもたとえば、グループが複数集まってできる『組織』と自分との関係。もっと大きな組織である『社会』と自分との関係もひとつの人間関係である。また、対人間だけでなく、『物』と自分との関係、『他の生物』と自分との関係、そして『自然』と自分との関係も広い意味での人間関係であると考える。しかし、グループワークトレーニングの範疇とする「人間関係の体験学習」とう場合の『人間関係』には当面このような『組織』『社会』『物』『他の生物』『自然』等は含めず、上記の3つの関係を主にとらえるものとしている。

 

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