|
|
イタルジェット
ドラッグスター180
オレンジ
購入日
1999/12/15(たぶん)
主なカスタム
フルノーマル
購入動機
悪い友達にそそのかされて。
ひとこと
ホンダのビートに似てる
オーナー わたなべなおと
生年月日 1966/10/13
性別 おとこ
身長 174〜176cm(毎年違う)
体重 62〜64kgで推移
職業 レジャー・サービス業会社役員
免許歴 原付17年・車15年・中免・5年
車歴
ヤマハ パッソーラ
(くぅ〜っ、懐かしいぜ貧乏大学生時代)
ヤマハDT50
(会社に入ってすぐに買ったんだよな)
ZRX400
(中免取ったら速攻で)
italjet
drugster 180 整備履歴
■過去ログ
■Admin
|
「バイクは福神漬けで」
2001年07月24日 (火)
クルマにカーナビを付けた。それからというもの輪をかけてクルマ野郎になってしまった私。ドラッグスターと同じであまり乗る時間が無いのが残念だが、最近は無理矢理仕事に使っているので少しずつだが距離ものびてきている。ホントに最近のカーナビは優れものだ。ドライブルートは旅行情報誌なみに載っているし、何のためだか3D画面に「星座」も表示できる。何より一番驚いたのはジャンル別検索。普通の施設の他に、「アダルトショップ」や「ファッションマッサージ」、それに「個室浴場」までも網羅してあるのだ。・・・しかも「全国」で。「日本中」の・・・。これなら国内の何処へ行ったってもう「迷わなくて」すむ。しかしここまでやってくれるなら「編集部オススメ風俗店ツアー8時間の旅」や「厳選!あなたにピッタリの女湯が覗ける温泉一覧」、歌舞伎町初心者のための「ぼったくりバーならココ!」も欲しいなどと考えるのはアホでしょうか。 ・・・あくまでも「エンターテイメント」として・・・。
しかしそれにしても納車から4ヶ月でまだ3000キロに届かない私は果たして6輪生活(→ 最近の流行語みたい)する意味があるのかとても疑問だ。ちなみにドラッグスターは購入後1年半で1300キロ(!!)・・・。本当に私はクルマやバイクが好きなのだろうか。買っただけで満足しているんじゃないだろうか? いいや違うはずだ! 免許とりたての頃は一人でも走りに行ったじゃないか! 最近「ゆるくないか」わたなべ!!
というわけで自分の気持ちを確認するために今回 master よりお誘いのあったツーリングに参加する事にした。ここ数年参加していなかったツーリングに新たな「楽しみ」が見付けられるかどうかがテーマとしよう。美味い蕎麦があるって言うし。
朝はギリギリに起きることができた。酒に殺られっぱなしの体はどうにか朝には対応できた。相変わらず身軽さが身上の私の事、ナメた格好でバイクへ向かう。あっ、暑いっ。朝だと言うのにこの暑さか。Tシャツで良かった。一般道を走りながらあっという間にバテ気味。「あータバコ吸いたい」などとサボり性の本領も発揮しはじめた。やはりバイク好きなのは勘違いだったのか? ホントは家族とプールにでも行きたかったんじゃないのか? いいやそんな筈はない。バイクを愛している。こんな暑さ屁でもないさと自分に言い聞かせながら国立府中インターへ。
・・・ふと気が付いた。
・・・「グリップヒーターがON」になっている・・・。
神様ありがとう。朝からこんなオモシロイ事をしてくれて。今日の気温は34度くらいでしょうか。どうかこれからも今日一日私を「いじって」下さい。新たな楽しみの発見に1ポイントゲット。神様には申し訳なかったが自分の体調を考慮してスイッチを切らせてもらう。すっかり快適になって久しぶりの高速道路を走る。最初は集合場所の談合坂SAだ。
初対面の方達に自分なりの「精一杯の爽やかさ」で「こんにちはー」を連発する。たぶん殆どの人が「なんていい人なんだろう」と思ったに違いない。ふっふっふ。これで今日一日はもらった。これであまりのハイスピードについていけなくても笑って許してくれると信じる。サングラスの奥に潜む「邪悪な魂胆」は私しか知らない…。まるで初めて入った飲み屋にいるような小心っぷりに思わずニヤついてしまう。1ポイント獲得。
( ↓ ここからはフィクションです。)
最初はみんな遠慮がちだった走りも徐々にスピードアップする。そして私も日頃のストレスを発散するかのごとく「走り」に集中してみる。やはり140キロが限界みたいだ。下り坂だともうチョイかな。まぁクルマの流れは完全にリードできる事が確認出来ただけでも善しとしよう。それにしても何とかついていけそうだ。master のシルバーウィングは如何にもトルクフルでラクチンそう。ステキだ。シェルパのMさんはまるでプロレスラーのような体を使い、暴れるバイクをねじ伏せるようなライディング。ステキだ。VTRのSさんは女性ながらなかなか飛ばす。ステキだ。一番速そうなのはTDMのOさん。気を使ってくれているのか、一番最後を走ってくれている。ステキだ。皆さんとってもステキです。そんなステキな人に巡り会わせてくれたので2ポイント。
快適に120キロ前後でペースを保ちながら一路松本へ向かう。このスピードレンジが丁度いい。物凄く快適です。歌なんか唄っちゃったりして。しかしこれ以上出すと我がドラッグスターは少しのバンプにも敏感に反応してしまう。まるで富士急ハイランドの「FUJIYAMA」のようだ。ホイールベースが短く、サスペンションストロークが非常に少ない我がドラッグスターのおかげでなんべん腰が宙に浮いた事か。恐怖心を負けず嫌いで押し殺しながら、集団から離されないようについて行く。
航続距離の一番短い私のバイクのせいで休憩&給油回数が多い。これは予想しなかったが、各車の給油タイミングと言うのは微妙に全体のペースに影響する。これが集団行動のオキテかもしれないが、私が逆の立場だったら「じゃっ」と言い残して先に行ってしまうだろう。しかし参加者の皆さんは朝の爽やかな「こんにちはー」攻撃が功を奏したのか、普通に許してくれた。何ていい人達なんだ! ありがとうみんな! あれ? TDMさんがいない。少し遅れてるみたいだけど、どこかバイクの調子が悪いみたいだ。
走行中は前後順番を入れ替わるなどして、普通のツーリングだった。「だった」・・・。
シェルパのMさんが私の前を走っている。と、いきなり目を疑う行動をとり始めた。えっ、どうしたの急に? 何が始まったの?
彼は走行車線の幅を目一杯使って「蛇行」し始めたのだ。そう、まるでノリックがフォーメーションラップの時にタイヤを暖める時に派手にバイクを左右に振るが如く、である。
まさか・・・。これって・・・。私は動揺した。なぜだ!? 何がMさんをそうさせる?
・・・ち、珍走だ。私には珍走に見えた。確実に珍走だ・・・。
昔彼は珍走団にいたのかもしれない。そしてこのあまりの暑さで頭の回路がショートしたのだ。そうに違いない。頭の中ではバイクはCBX、大空に向かってそびえ立つカウルに直感マフラー。きっと彼は昔を懐かしむようにバイクを左右に振っていたのだろう。彼はイマジネーション豊かに大らかな家庭に育ったはずだ。多分末っ子だな。イマジネーターは末っ子に多いって言うからな。
それにしても神様ありがとう。私だけではなくMさんを「イジって」くれて。今日の気温を上げたのは彼にこの行動をとらせるためだったんですね。おかげさまで彼から目が離せません。2ポイントゲット。
途中のPAでXLRのYさんと合流し、全員揃ったところで目的の蕎麦の本場、長野は松本へ到着。それにしても暑い。長野ってこんなに暑かったっけ。表示版には「34度」と書いてある。みんなのイメージでは既に涼しい高原の中を疾走していたのだが、あまりのイメージギャップと空腹を通り越して「飢餓」状態の一行は暴動寸前だ。全員一軒目で大盛りを頼みそうな空気であったが、master の「はしごしようよ」の掛け声でみんなを宥める。いつもながら master はクールでジェントルだ。
二軒目に向かう途中でやっと涼しくなる。「やっぱこの感じだろ!長野は!」とみんなが思っていたに違いない。が、・・・すぐに到着。涼しかったのは全行程の「1/100ぐらい」だった。肝心のお蕎麦は大変美味しかった。内容は他の人が書くでしょうから私はサボっときます。
帰りは途中で給油しながら、来た道を戻る。相変わらずTDMのOさんの調子は出ないみたいだ。少し遅れながら・・・、自分のペースで・・・、言葉少なく・・・。渋滞のため一宮御坂ICで中央道を降りることにし、一気にペースアップ。「こえー!」「死にたくねー!」「ばかー!」などと心の中で叫びながら必死に追いすがる。最近の高速道路は眠気覚ましのためだか、コーナーでわざとバンプが付けてある。ダン!ダン!ダン!ダダダダン! あまりにも軟弱な私はコーナーの度に訪れる腰が浮く恐怖、ステアリングが左右に取られる恐怖、リアタイアが横にスっ飛ぶ恐怖を感じながら「遅れる事の恥」だけはしたくない一心で頑張った。ホントに頑張ったのだ・・・。
一宮御坂IC到着。5分待ってもTDMさんは来ない・・・。「大丈夫かなぁ」と参加者がそれぞれ思っていたに違いない。「インター間違えたかな」「ちゃんと伝えたよ」などと不測の事態が頭をよぎりながらも、その不安を押し殺すために饒舌になる私達。心の中で何度も「TDMさ〜ん」と叫ぶも、当然の事ながら返事はない。
10分経過。「TDMさ〜ん!」相変わらず心の中ではTDMさんを呼び続けている。タバコも3本目だ。一同「いやーな感じ」と「後味の悪いツーリング」にしたくない想いが混同する。
12分経過。・・・来た・・・やっと来た・・・普通に来た・・・相変わらず何も喋らない・・・何か言って欲しい・・・。
「わり〜」とか「待った〜?」とかさ。結局最後まで「調子のでない」TDMさんだった。このあと master に、ツーリングの時は必ず「予選」をして下さいと進言したのは言うまでもない・・・。しかしこれが神様がお与えになった「イジリ」であるなら、私は彼を愛します。彼の行動を愛します。きっとそうですよね神様! そうだと言って下さい神様! だからここでも1ポイント獲得しておきます。。。
このあと東名まで下り、渋滞の中すり抜けを頑張った我々は海老名SAに最後の集合。しばらく待つもTDMさんは来ない。TDMさんは本当に最後まで「調子がでなかった」みたいだ。これから家族をディズニーランドに迎えに行かなくちゃいけない身。あまり時間がない。すぐに行かねば。「じゃ」っと挨拶もそこそこに一人先に行く。「ありがとうございました皆さん」「お互い気を付けて帰りましょう」「家に着くまでがツーリングですよ」と、別れを惜しみながら心の中で精一杯の感謝の気持ちを伝える。しかし最後の最後でTDMさんには会えず、「さようならを言わせてくれなかった」神様はオモシロすぎです。2ポイント。
結論。
トータル9ポイント。楽しい思いもさせてもらったし、美味しいお蕎麦も食べたし、これからも機会があれば是非ツーリングに行きたい。やはり私はバイクを愛していたと確信したのだ。そしてバイクを取り巻く「人間」が好きだと言うのも確信できた。しかし次回からは是非、 master には「色んな意味」で「みんな」の役に立つ「DVDナビ」をシルバーウィングに装着して欲しいと思うのは私だけではないはずだ。
2001年05月07日 (月)
ロバート・メイプルソープという名前をご存知だろうか。
20代前半からゲイのSMを中心とした作品を作ってきたサブカルチャーの写真家であり、自身ゲイである。40才を少し越えたところでエイズによって他界するまで、ニューヨーク・マンハッタンを拠点に世界中の芸術家に影響を与えたアーティストだ。70年代80年代のマンハッタンは今から想像も出来ないほど混乱・混沌としていた。ドラッグは事実上野放しであり、その年代、その場所にいた殆ど全ての人達がドラッグ経験者であったと推測される。そういう時代に生きた「アーティスト」である彼が「普通」である訳が無い。そのロバート・メイプルソープの本が発売された。
その多くは本人や知人・関係者へのインタビューを元に事実に基づいて書かれてあり、第三者的でクールな文面であるため偏りが無く、こういった世界に偏見を持っている人でも素直に読み込める作品だと思う。詳しい人物像や出来事などは本を読んで頂くとして、ここでは「確かに実在した」人物ロバートメイプルソープの「普通でない部分」を想像し、出来るだけ理解して頂きたい。
彼の作品の大きな流れの一つに「シンメトリコ」(左右対称)という構図がある。美しいものとは左右対称でありながらも、そこに非対称なものをほんの少し加える事によって、出来上がった作品が生き生きと、とてもリアルな現実を想像させるものとなるというのが彼の美的感覚だったようだ。血まみれの10インチハーフの「なに」や、革の拘束服を頭から足先まで全身に着せられてもだえ苦しむ体。拳を2個入れたお尻の・・・。彼の作品はあまりにも衝撃的であり、そのあまりに現実離れした現実に人々は興味を示し、やがて自分が持っている「何か」にあてはめて考えさせられるようになる。そういった事を表現してきたのがロバート・メイプルソープだ。そして彼自身の生活や生涯も現実離れした現実であった。
ハンニバル・レクター博士。
今更説明など無粋だが、T・ハリス原作の小説と映画の中に存在する架空の人物である。幼い頃レイプ殺人にあった妹の事がトラウマとなり、人を殺し、その肉を食う精神医学博士。美食を旨とし、ワインはディケムとペトリュスを好み、クルマはジャガーのマークUとXJRスーパーチャージャー。それにまだ発売になっていない筈のメルセデスベンツ・マイバッハ。高価なスーツにボルサリーノをかぶり、とても優雅なライフスタイルを送っている。そして猟奇的な殺人や異常な行動を肯定し、相手を錯覚させ納得させてしまう論理に裏付けされた言葉の数々。その内容は色々な本や雑誌で紹介されているので私よりご存知の方は多いはずだ。というか、私もそれぐらいの知識しかない。
彼は常に「冷静に異常する」ように表現されていると思う。代表的なのはクラリスとの晩餐の中。クールな顔つきで医学博士らしく「ここが前頭葉」と説明しながら、まだ生きている人間の脳みそをナイフで削ぎ落とし、ソテーして食べさせる。あくまでもクールだ。しかし異常だ。その異常性が一人歩きし、メディアではまるで存在するかのように扱われている。原作のT・ハリスはそこまで想像して執筆していたのだろうか。それともプロモーションの一つとして興業成績をあげるために、異常者レクター博士をヒーロー並みに仕立て上げられたのだろうか。
スタンリー・キューブリック。
「ちょっと変」な映画監督である。「2001年宇宙の旅」ではアーサー・C・クラークの難解な原作を見事に映像で表現し、これが代表作になった。しかし彼も「異常」さを表現させたら抜群だ。時計じかけのオレンジ。シャイニング。遺作のアイズワイドシャット。どれも現実と非現実のはざまを巧みに描いた作品である。そもそも彼の作品は13本しかない。その中でも転機となった作品は「博士の異常な愛情」だろう。後にピンクパンサーのクルーゾー警部役で有名になった俳優、ピーター・セラーズが一人3役をこなした戦争を題材にした作品だ。核爆弾を作った博士、それを使うかどうか決断する指揮官、そして巻き添えを食う下っ端兵隊の3役である。同じ人物が違った個性を持つ役を演じ分ける事により、よりリアルな現実を見る側に叩き付け、「あなたはどうですか?」と問い掛ける。私のようなキューブリックファンには堪らない世界がこの作品から生まれたといってもいいだろう。
そして最近この3人が私の頭の中で騒がしい。
共通するのは「自分の中に存在する対極の自分」である。 ロバート・メイプルソープの作品は「白黒写真」しかない。当時はカミングアウトする者すらいなかったゲイやSMの世界を題材にし、これも当時は芸術として認められていなかった写真を芸術レベルまで押し上げた。彼は死ぬまで自分がゲイのSM嗜好であることに悩み、人に知られるのを恐れていた。彼が撮った花瓶に入れられた一本の花の写真にはストーリーが満載されているのだ。彼は現実の人。レクター博士は架空の人物。天才的で優雅な言動とは裏腹な異常行動。人間とは自分のような人だと思い、自分と同じ人間ということを認めたくない人を殺す。殺人のときですら「美」を追求し、まるで生活の一部のように振る舞う。しかし彼はあくまでも架空の人物であり、いくら気持ち悪いといわれようと脳みその映像も作り物だ。そしてキューブリックはその中間に位置する。常に時代を考え題材を変え、その逆の存在を映像化し、見る側にいつも問い掛けてきた。時にはあまりにもキャッチーに写る事もあるが、クリエイターとしてはしょうがない時もあったのだろう。
この3人が頭の中で三角形を描き、グルグルぐるぐる回転しているのだ。私の中でこの3人は「現実の自分」「空想の自分」「両方知ってる自分」に置き換わっている。人間誰でも自分じゃない自分の存在があり、たまーに顔を出す。それが大事件になるほど騒ぎを起こすことなど無いだろうが、この三角形がバランスを取れるようにうまく行動しているのではないかと思う時がある。
そして私はバイクに乗り、先日オープンカーを買った。「排気ガスだらけ」で、「雨の多い」日本に住み、「3人家族」なのにである。しかもどれも燃費最悪だ。しかしこれは実は自分の中のどこかで「空気がキレイ」で「雨が少なく」、「一人で自由に行動したい」と思っているのかもしれないからだろうと考えるようになってきた。今の日本においてこんなに反社会的な乗り物に乗るという事になったのは、きっとこの3人のせいだ。確実に。
しかし私が今まで殺人を犯さなかったのも、自殺しなかったのも、エイズにかからなかったのも、オープンカーとバイクを買えるという心のバランスが作用したからなのだ思う。レクター博士はいい趣味してると思うけれど、こんなクルマ選びはしていない。
- Sun Board -
|