デニスと晶子さんからのメール


デニスと晶子さんは、数年前にできた住宅のクライアント。かつて設計した賃貸マンションを借りて住んでいたのだが、これを設計したひとに頼みたいといって、自宅の設計を依頼された。デニスは写真家で中国系のニュージーランド人、晶子さんは日本人だがアメリカのコンピューター関係の会社に勤務している。去年、志願してアメリカの本社勤務になったので、サンフランシスコに住むことになった。とりあえず借りたアパートに住んで住まいを探している。
あきこ&デニス 

元気ですか?
先週末まで3週間ほど日本へ出張で帰っていました。今はカリフォルニアからです。
私は仕事のスケジュールが殺人的につまっていたのですが、デニスは時間があったので、事務所を2度ほどたずねたようですが、あいにく2度ともお留守だったようです。会えなくて残念がっていました。次回帰国のときには、是非お会いしたく事前に御連絡するようにします。
みなさんのよろしく。

玉井

なーんだ、会いたかったよ。
 
 じつはひとづてに晶子さんが帰っているらしいと聞いていたのに、いそがしいかななどと思っているうちにいつの間にか時が過ぎてゆき、もう帰っちゃったかなといっていたのでした。いま、現場が軽井沢、新潟、横浜というぐあいなので出ていることが少なくないとはいえ、だれもいないのは滅多にないことなのに残念。電話くれればスケジュールを合わせて待っていたのに。

そういうわけで、通勤は自転車だけれど、ちょっと遠くへゆくにはLauryが活躍してくれています。今、妹がアメリカから里帰りしてきていて、明日帰ります。みんな帰ってしまうと、まだ夏の休みもとってもいないのになんだか寂しい気がします。もう何十年も経つのに、小学校の夏休みの残り少なくなったころのさみしさが、毎年のようによみがえるのです。ことしはそれが2回もありそうだね。

 ところで、近いうちにホームページを開きますからみてください。「まち」や建築が中心ですから、、サンフランシスコの住まい探しのレポートなど写真を貼付して寄稿してください。不動産屋の案内に書いてある項目は日本とはずいぶん違うでしょうし、家賃もきっと違うでしょう。引っ越したら、隣はゲイのカップルだったりしたらなどと想像が広がります。dennisとakikoのカリフォルニア探検のコーナーを用意しておきます。ほんとだよ。


あきこん

ごめんねー。
ばっかみたいな話なのですが、デニスが突然訪ねて驚かせたいと言っていたのです。
私も、たかちゃん経由で私たちが帰国していること玉井さんは知ってるよと言ったのですが、それでも驚かせたがってきかなかったのです。「離婚して僕だけ帰国した」って言うつもり だったんだって。次回その手をデニスが使ったら驚いてあげて下さい。
その内に、私たち日本の暑さにすっかり参ってしまって、出かける気力をなくしてしまったのです。本当に、暑かった。いつもこんなだったかしら?

私はまだ、アメリカへ帰る、という感覚はないけど、妹さんはきっとアメリカへ帰るなんでしょうね。ご主人アメリカ人ならなおさらか。私にとってアメリカはまだ、「行くところ」で、「帰るところ」じゃないなー。

日本に帰って、1日目は、蛇口のグリップが違うとか、シンクが低いとかって、ほら家が変わったときにある違和感ってあるじゃない、それを感じたけど、2日目からは、田無の家が私の日常に戻ったよ。やっぱり自分の家なんだよね。あそこは。
天井も、床も、ドアの色も、壁の色も、ガラスの色も、空間もぜーんぶ好き。あんな家は世界中探しても見つからないよぉー。
ホーム頁開いたら是非教えて下さい。トピックは色々とあるんだよぉ。特に家がらみは結構あるよ。帰国した途端、来月から家賃が400ドルもあがるってきかされて、倒れそうになっています。変なところだよ。仕事以外に何もない場所なのにね。シリコンバレーなんてさ。
次回は必ず連絡します。

MailBOX目次にもどる