もちろん、あの日に命を落とした人たちことを考えると、あまりにもその意味は重く、片手間に考えたり、語ったりすることは許されないような気がして、私はむしろ口をつぐんでしまいます。私の友達の中でも、間一髪で逃れた、重度の火傷を負った、自分は無事だったけど、ボスを失ったなどという知り合いを持つ人がたくさんいて、私はただただ黙るばかりです。
ワールドトレードセンターは、アメリカの反映と富の象徴で、だからこそ、建てても建てても、攻撃に遭うんだろうね。それほど、アメリカという国は、アメリカ以外の国に、大きく距離をあけて、独走しているということなんだろうか。
あの事件から1週間は、サンフランシスコ郊外のシリコンバレーでも、ざわざわしました。出張に出てるエグゼクティブが帰ってこられなかったり、ショックで仕事が手につかないという社員が続出したり。
アメリカ人の同僚がまじめな顔で、「こんなに世界の平和のために、アメリカは貢献しているのに、他の国から怨まれたり妬まれたりするなんて、信じられない。私たちは世界のヒーローでしょう。」って言っていたのが、印象的だった。そしてそれは、多くのアメリカ人の同感を得るんだろうと思う。