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フィン
最近、ショートボードのトライフィン(3枚フィン)の役割について実感できる出来事があったので、報告します。
まずある日、サイドのフィンが1本折れました。根元からポッキリ折れて、フィンの刺さっているカップは壊れなかったので、新しいものを買ってくれば済むのですが、実験的にそのまましばらく使う事にしました。
その日の波は僕好みの程よく掘れていて、まあまあサイズのある波でした。全く違和感無く、フィンが1枚足りなくても、全く問題がありませんでした。
その後、なんとなく残っている方のサイドのフィンも外してみました。
また普通のサイズの波で乗ってみたら、問題はありませんでした。今思えばほんの少し違和感があったかもしれません。少しスピードに乗りにくいような。
そしてついこの間、サイズの大きな日にやってみました。大きいのは頭超えるくらいで、見た目のサイズ以上にパワーのある、ドカンと割れる波。
まず、テイクオフがなかなか上手くいきませんでした。
初め、前足を着こうとして滑って転んだり、乗れそうだったのに、横に曲がってそのままプルアウトしてしまったり。全然波を降りる事ができません。たまたま見ていた相棒が、顔がボトムを見ているのに、板だけ横を向いていたよ、と言いました。
そこでもう一度気をつけて、波に乗ろうとしました。
全力のパドルで、タイミングもばっちり。板に立つ頃には、かなり斜面は急になるので、狙いは直滑降に近い、レギュラーのテイクオフ。
初めの加速が必要なので、目線はやっぱりボトム。ちょっとだけレギュラー側にレールを入れたい。
その瞬間、板がくるっとレギュラー側にまわりました。その角度では明らかに波において行かれてしまう。
気合いで今度はきっちり直滑降の角度にまた板を持って行ったらやっと加速を始めたが、時既に遅し、またまたパーリング。
板から降りたまま、体一つでのドルフィンスルーで何本かセットの波をやり過ごした後、沖へゲットしながらなんでこうなったのか考えました。
なんか変だな。板がくるくる回っちゃうよ。ああ、フィンが1本しかないからか!
角度のある斜面で、どちらかの方向に板を傾けるとそちら側のサイドのフィンがぐっと波に食い込むイメージがあります。フィンが踏ん張るから、レールを入れる事ができるわけで、さっきは板が横を向いても、ずるずるとボトム方向へ滑り落ちていて、レールが入らない感じだった。
じゃあ直滑降ならできるはず。
案の定、レールを入れなければ、問題なく乗れましたが、やはりタイミングも少し遅れるようで、ボトムに降りた時には僕のすぐ脇でサイズ”腰”くらいの厚さのリップがすでに前方に飛び出していて、さすがにボトムターンをする気もなくし、そのまままっすぐ岸まで行き、終了しました。
この日の僕の教訓は、フィンはやっぱり大事だという事と、サイズのある日は体調だけでなく道具も万全にして臨んだ方が良いという事でした。
だって、ゲットばかり辛くてロクに乗れなかったんだもん。
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