Column

初めてのサーフィン


サーフィンを始めたきっかけ、大学に入学する前、横浜での大学生活を想像した
なぜか"サーフィン"が頭に浮かんだ。
大学に入学して半年後の夏、先輩から"お前板買わない?"と言われた。
当時3万円を用意するのも一苦労だったけど、2つ返事で板を買った。

その板を手に1人鵠沼へ、
午前中から海に入り周りを見ながら板の上に立とうと真似てみる
波が来たら手で漕いで、板の上に立つ!!
簡単じゃないかすぐに出来るんだ きっと
そんな舐めた余裕はすぐに打ち砕かれた。
パドルする → 波に置いてかれる
パドルする → 気付くと前のめりになり巻かれてる
波に板が押される → 立とうとする → 思いっきり後ろにこける
海水をたらふく飲み、砂まみれ 腕はぱんぱん

なんだよ 全然簡単じゃないじゃないか!! 想像以上にうまくいかず1人で切れている
お昼になっても海水飲み過ぎてお腹減らない、砂浜に座って海を眺める
板の上にみんな立てている 簡単そうに
なんで俺にできないんだ? ちくしょー

"サーフィンできたらかっこよさそう、横浜に来たって感じ"
当初の軽い乗りは、もうどこにもなくなってた。
板の上に立ちたい、波の上を滑りたい  ただそれだけ
日が沈もうとする頃、パドルする力なんて残ってない。
それでも立ちたい一心でがむしゃらにパドルする
板が押される、立とうとするけど腕に力が入らない、プルプルする
なんとか左足を前に出す、続けて後ろ足も板に載せる
あれ?転んでない 進んでる? 膝を伸ばしてみる。
なんだこの景色は!!!

その日最初で最後のTakeOff
それからサーフィンのとりこになった。

あれから9年、乗る波のサイズこそ大きくなったが、気持ちは全く変わってない。



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