2008/12/28 三度、チェナ温泉

旅行二日目。
起きると13:00ごろでした。
水を飲んで、最低限の身づくろいをして、外に。
-40℃くらいのところでタバコを吸っていると、嫌でも目が覚めます。



インスタントうどん(今は中身だけがパックで売られているのです)と、
昨日フレッドマイヤーで買ったあんまりおいしくない林檎、結構おいしいグレープフルーツで朝食。
健康的なのか不健康の極みなのか、よくわかりません。
ですが、フェアバンクスで外食ばかりしているとすぐに体調を壊します。


今日の予定は16:00に、チェナ温泉日帰りツアーです。
それまで少し時間があるので、
お土産物でも見に行くことにしました。

毎年、直行便に合わせてアンカレッジから出張し、ホテルの一室で開店している、
『Can-Alaska gift』の部屋をのぞきに行ってきました。
ホテルに着くやいなや声をかけてくれた方のお店です。
ここは『キヴィト』というムースオックスの毛を紡いだ糸で編んだ、編み物が有名。
毎年、一点ずつ購入していましたが、すごく軽くて暖かいと、大変好評です。
ですが、今年は既製品の中でめぼしいものがありませんでした。
じゃあ………と、紹介されたのが、白樺のシロップで作られたバーチ・キャラメル。
カナダでは楓のシロップで作られたメイプル・シロップが有名ですが、それより味が濃く、おもしろい味です。
今年の会社のお土産は、これにすることに決め、まとめ買いしました(大箱×4 中箱×2)
キヴィトは………編んでない毛糸の状態で売られているものをどうしようかと悩みました。
まぁ、完成品は売り切れても、毛糸状態のものが売り切れるはずはありませんから、
帰るまであと二日、悩みましょう。(結構なお値段なのです)


そんなこんなしているうちに16:00になりました。
チェナ温泉までは車で一時間半くらいかかります。
今日は、昨日フレッドマイヤーで声をかけてくれた女性ガイドさんでした。
彼女は、去年・一昨年とガイドをしてくれた方で、安心感があります。

無事に着き、チェナ温泉の説明。
………なのですが。

「あ、今さらもう説明はいいですね」

と、放置されました。
ええ。
さすがに三回目ですから。
グループから抜け、さっさと山頂まで登る雪上車を申し込みました。
「まだまだ余裕ですよぉ」
と、言われましたが、昨年は満員で行けない人も出たのです。
早いとこ申し込んでおいて損はないでしょう。

あとは………ぶらぶらと。
温泉の入口

温泉は入ってしまうと、山頂に登った時に寒さがこたえます。
一昨年入ったので、もういいです。
温泉を外から

アイスミュージアムは………去年・一昨年と観たので、さすがにもういいです。
新しい彫刻があるかもしれませんが、さすがに$15は高くないか?と思います。

結局、20:45の雪上車出発まで、私がすることはご飯を食べることくらいです。
そういえば、空港で別れたS.linさんが初日・二日目とチェナ温泉泊と言っていましたっけ。

ホテルのフロントに行き、呼び出してもらおうと思いました。
結局、
「………そんな人、泊まっていない」
とのことでした。
私の英語力が足りないんでしょうねぇ。(後で会いましたから)

あきらめて夕飯。
ひとりで食べようかと満員のレストランで並んでいたところ、ガイドさんが後からやってきました。
なんでもアイスミュージアムを見学して、20:45からの雪上車に乗る予定の人はご飯を食べる時間がないから、折り詰めにするようにお願いに来たとか。


ガイドさんって、そんなことまでするんですか?
「………だって。思いついちゃって、やりましょうかって言っちゃったんだもん」

良い人です。

そういえば、ガイドさんの夕飯はどうなっているんですか?去年まではツアーの人が一緒に時間合わせて食べてたけど、今年はチケット制になって、勝手に食べろってなったでしょう?
去年はガイドさんも一緒に食べてたはずですけど?

「なんか買って食べます」
あ、それじゃ私のチケット分、使いませんか?
私、チェナバーガーを毎回食べたいと思っていたんですが、食事付きだったんで食べられなかったんですよ。
今、ここに友人が泊まっているんで、呼び出して食べてもらおうかと思ったんですが、つたない英語で通じなかったようで。

「いいんですか?」
ええ。
どうせ使わないでチェナバーガー食べますから。



と、いうわけでガイドさんと夕飯をご一緒しました。
こちらには相席という概念はないのか、テーブルは一グループが完全にあくまで案内されません。
私よりも時間に追われているガイドさんが、近くにいた日本人を(いろんなツアー会社混在)をかき集め、カウンター席で良いと交渉を始めました。

うむ。さすがです。

お隣になったご夫婦二組に、ホームページの宣伝をしながら食事。
カニを頼んだご夫婦が、隣のご夫婦に、
「食べる前に写真撮らせて!」
と言われているのは、ちょっと笑いました。
結構立派なカニでした。
次回、機会があれば頼んでみましょう。
でも、カニは体が冷えるから……あまりこういうところには向かないかもしれませんね。

で、期待のチェナバーガーはというと、

ベーコンとチーズがのっています。
予想外に(失礼?)おいしかったです。
「サイズが大きいよ」と言われていましたが、それほどでもなく。
値段もチェナにしては(物流が悪いから、物価が高そう)以外と安いです。
$11くらい。(高いのか?普通こういうもの食べないから)

ガイドさんたちと食事をしている19:10ごろ。
一人の女性が、ガイドさんに話しかけました。

「あの〜19:00からのアイスミュージアム申し込んでいたんですが、ご飯がこなくて。18:30から並んでいたんですけど」

時間はとっくに過ぎています。

しかし、それは無謀です。
海外のレストランで30分で食事は終わらんでしょう?(黙ってましたけど)
ガイドさんは食事中にチェナ温泉の方と交渉。
………大変ですね。ガイドさん。


でも、去年まではフェアバンクス14:00出発だったのに、どうして16:00に変更になったんですか?
温泉入って、アイスミュージアム見て、食事して、雪上車に乗るのは、物理的に不可能になっちゃいましたが?

「あ〜、何もしない人が時間を持て余すんですよ」
なるほど。
確かに食事と雪上車コース以外は何もしない私は、暇を持て余していますが。
でも、去年までは温泉入って、アイスミュージアムを見て、ゆっくり食事して、雪上車に間に合いましたよ?ちょっときつめでは?

「そうですね。ちょっと考えましょう」

第二便以降の方、改善されているといいですね。
14:00出発だと、それはそれで朝がきついんですけど。がんばれ!
オーロラ旅にツアーできて、満足に寝ようなんて考えちゃだめだぞ!


食事を済ませて待機場所に戻ると、S.linさんが遊びに来ていました。
昨日の様子と、撮影方法の確認をしていると20:45となりました。
S.linさんはこの日、山登りをしないらしく裏手の飛行場から観測するとのことでした。

再びお別れを言って、山登り。
雪上車

荷物扱いで10人乗りの雪上車へ。
運転がだいぶうまくなっていました。
以前のように天井に頭をぶつけたりしませんでしたから!!

きっちり30分で山頂へ。

すっきりと晴れていました。

すでにうっすらとオーロラが出ています。
今年はあたりですねぇ。

喜んで撮影開始。
二日目の写真はこちら(12/28参照)

新月なので真っ暗です。
雪上車の走行跡以外を歩くと、太ももまで埋もれます。
ついうっかり深いところに入り込んでしまい、抜け出すのにえらく難儀しました。
その途中でスーツケースの鍵が付いたLEDライトを落としちゃったりしながら、
ポジションを確保。

この日のオーロラも、きれいでしたね。

AM1:00 下山。

降りてくるとS.linさんに会いました。

飛行場からはどうでしたか?
「オーロラが低くて、山にかかっていました」

とのこと。残念でしたね。
この日は山登りが正解だったようです。

AM2:00出発。3:30ごろホテルに戻りました。
さすがに疲れました。

ゆっくり休みましょう。


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