オーロラ旅日記 〜イエローナイフ〜

2005年03月19日

最終日の観測

 さて、観測も最終日である。

 前日、前々日と十分にオーロラを見て、撮影することができた。

 今日は少し遊んでみようか。

 用意したレンズは、Canonの50mmF1.8 キャノンのレンズ群の中で、いちばん安い単焦点レンズだ。50mmというと、人間の視界の見え方とほぼ同じくらい。でも、デジタルカメラを使用すると、1.6倍換算となるため、80mmくらいの実効となる。
 
 80mm・・・・・・通常、ポートレートレンズなんて呼び方もされる。人物のバストショットにちょうどいいくらい。オーロラの撮影で、普通は使わない。
 オーロラの撮影向きなのは、大きくても30mmくらいまで。

 どうしてそんなレンズを選んだかというと、キャノンの中でいちばん構造が単純なレンズだから。おそらくはどんなに劣悪な環境でも、安定した画像を供してくれると思う。
 さらに、口径が52mmと狭く、レンズフィルターが安いのだ。
 
 今回は、赤いオーロラの撮影がしたくて、レッドハンサーフィルターを準備してきた。赤色を強調してくれるというものだ。
 
こんな感じ。・・・・・・思ったのとはちょっと違う。



肝心のオーロラは、あまりぱっとしない。
皆、ゴムチューブの大きなもので滑る滑り台や、シャボン玉で遊ぶ。

そうこうしているうち、1:45.
そろそろ帰る時刻だ。
残念だ。
最後に、もう一度ゆらゆらと動くオーロラが見たかったのだが。

カメラを仕舞った。
今年のオーロラは終わりである。






そのとき。

外から叫び声が上がった。

本当に帰る直前、時間にしてわずか一分弱だろう。
緑色の揺らめくオーロラが観測できた。

カメラを持たず、じっくりと目に焼き付ける。



ああ、遠くまで来たなぁ。

もう一度、見ることはできるだろうか?





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