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「ダブルキャスト」ショートストーリー
ダブルキャストを抱きしめて
作者・主人公
今日は映研の撮影日、撮影の準備も済ませ美月もスタンバイしている。
今回は初めての撮影ではあるが外が雨なので物語の後半、
雨の降った路上でのシーンをとることになった。
あれ?「かこひめ」にそんなシーンあったっけ?
「シーン38スタート」
部長の合図で撮影が始まった。
ヒロインはもちろん美月、今回はヒロインのイメージに合わせるため髪を下ろしている。
雨の中走るヒロインそれを追う主人公。
「だめ、こないで」
ヒロインの言うことを聞かず、彼女のことを捕まえた主人公はヒロインを説得して抱きあう。
そしてヒロインの正体を明かすシーン。
「私は・・・・・・・・桜の精・・・・・・・・・・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「部長・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
違う絶対に違う、これは別の作品だ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・部長・・・・なぜか気づいていない。
何で部員のみんなは気づかないのだろう・・・・・・・・・・・・・・・。
撮影はそのまま続いた。
部長も何でカットを入れないんだよ、ああ、美月も演技にはまりこみあんなに佐久間にくっついて。
なぜだーなぜにみんな撮影を続けるんだー?これは「かこひめ」じゃないのに。
まるでみんな内容を忘れているみたいじゃないか・・・・・・・・・・・・・・・・・。
次の瞬間あたりが暗くなり僕はどこかの部屋にいた。
何だどうしたんだいきなり?・・・・どこだここは。
よく見ると目の前に黒板がありそこには赤い字でバットエンドと書かれている。
「麻由のヒントコーナー。」
わーびっくりした・・・いきなり僕の隣に髪の長い女子高生が現れた。
「私の記憶はあなたと出会った場所に落としたかもしれません・・・。」
何いってんだこの娘・・・・・・・・・・。
「もし見つけたら拾っておいてくださいね。」
そう言うと彼女は黒板に桜の花びらの絵を描き僕の前から消えた。
夢、だったんだろうか?
気づいたら僕は布団で寝ていて、美月におこされていた。
この日撮影初日、何の問題もなく撮影は続けられた、ちゃんと「かこひめ」の内容で。
しかし変な夢見たなー何だったんだろう。
撮影が終わり、僕は美月にジョースを買いに自販に走った。
財布をとろうとズボンのポケットに手を入れると財布と一緒に桜の花びらがでてきた。
ひーふーみー・・・・・・・・・・・
ここにいる部員、僕をのぞいて全員と同じ数の花びらがポケットには入っていった。
今、夏なのに・・・・・・・・・・・・・・・。
何だって言うんだいったい。
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