第20回マイルチャンピオンシップ 結果&回顧

N氏のレース回顧

注目のファインモーションは外枠から好発だったものの控える競馬。
ギャラントアローが単騎逃げ。マグナーテンに早めに来られた分、
直線粘りきれなかったがハナに行ければしぶとい。

ガンガンに飛ばしたハイペースでもないが、道中は中団追走グループは
前と差が開くばかり。4角でも差は詰まらない。
中団グループの先頭付近で見れば平均より遅い流れか。
後方2番手で大外回ってきたデュランダルが決め手比べの形になって差しきる。
内よりは外めの方が馬場は良さそうだが前走よりずっと余裕の差。
本命のバランスオブゲームは直線デュランダルとの伸び比べでは分が悪い。
早め先頭で押し切るぐらいでないと、勝負にならない。

2着にファインモーション。前半行きたがっていたが徐々に落ち着き
4角でも外めから伸びてきた。跳びが大きくスパッと切れる感じはしないが
伸びてきたのは能力なのだろう。ゲート入り前も他馬と離れてテンションを
あげないように気をつけていた武豊。
小さな積み重ねが馬の能力を発揮できる源なのだろう。
比べて本場場入場で落馬していたミレニアムバイオは手綱を引かれたときに
気分を害したようで入着までがいっぱい。前走レコードで走れたのは豊の力も大きい。

レース結果

着順 馬番 馬名 斤量 騎手 タイム 着差 馬体重 人気
1 6 11 デュランダル    4 57.0kg 池添謙一 1:33.3   452Kg +6 5
2 8 18 ファインモーション 4 55.0kg 武豊 1:33.4 3/4馬身 484Kg +2 2
3 2 3 ギャラントアロー  3 56.0kg 幸英明 1:33.6 1 1/4馬身 508Kg +6 10
4 5 10 バランスオブゲーム 4 57.0kg 田中勝春 1:33.6 クビ 472Kg +4 4
5 7 13 ミレニアムバイオ  5 57.0kg 四位洋文 1:33.7 1/2馬身 494Kg +10 3
6 4 8 イーグルカフェ   6 57.0kg 藤田伸二 1:33.8 クビ 468Kg +4 13
7 7 14 エイシンチャンプ  3 56.0kg 安藤勝己 1:33.8 ハナ 494Kg -8 7
8 1 2 サイドワインダー  5 57.0kg 福永祐一 1:33.8 ハナ 502Kg +8 1
9 3 5 スペシャルカルドゥ 4 57.0kg D.ブフ 1:33.8 アタマ 428Kg 前走計量不能 11
10 4 7 マグナーテン    せん 7 57.0kg O.ペリエ 1:34.0 1馬身 512Kg +2 8
11 8 16 マイソールサウンド 4 57.0kg 本田優 1:34.1 1/2馬身 466Kg 0 15
12 1 1 オースミコスモ   4 55.0kg 常石勝義 1:34.1 クビ 436Kg +8 14
13 5 9 ロサード      7 57.0kg 角田晃一 1:34.1 ハナ 434Kg +4 16
14 8 17 テレグノシス    4 57.0kg 勝浦正樹 1:34.1 アタマ 464Kg 前走計量不能 6
15 3 6 ウインクリューガー 3 56.0kg 武幸四郎 1:34.1 ハナ 488Kg +14 9
16 6 12 トゥスール     3 56.0kg K.ファロン 1:34.3 1馬身 416Kg 前走計量不能 12
17 2 4 テイエムサンデー  7 57.0kg 秋山真一郎 1:34.3 ハナ 498Kg +2 18
18 7 15 イルバチオ     6 55.0kg 川島信二 1:34.3 クビ 492Kg 0 17
ハロンタイム  12.4 - 10.7 - 11.3 - 11.6 - 11.6 - 11.2 - 12.1 - 12.4
上り  4F 47.3 - 3F 35.7
3コーナー  3,7=6-(1,10)(2,5,14)18(8,4,13)12(16,17)(15,11)9
4コーナー  3,7=6(1,10)14(2,5,18)(8,4)(13,12,17)(16,11)(15,9)


<払戻金・給付金>

単勝 11 810円 5番人気
複勝 11 280円 5番人気
18 260円 4番人気
03 760円 9番人気
枠連 6-8 1,970円 9番人気
馬連 11-18 3,240円 10番人気
ワイド 11-18 1,340円 11番人気
03-11 2,660円 33番人気
03-18 3,140円 43番人気
馬単 11-18 6,920円 23番人気
3連複 03-11-18 34,480円 99番人気


レース回顧

 10月の府中牝馬Sのときに思ったが、レースの流れと走破時計の関係というか、引き出される馬の能力は不思議なものだ。

 府中牝馬Sでは、前半44.5−56.3秒の猛ペースでかかって飛ばしたスマイルトゥモローがいっぱいに粘って1分46秒9。離れて後方から追走し追い込んだレディパステル、ローズバドが、上がり33.7〜8秒で伸び、上がり38.4秒のスマイルトゥモローと並んで入線の1分46秒6〜8。どう乗ってもあのレベルの牝馬オープンの走破時計は1分46秒台後半であることを示した。

 そしてこのマイルCS。ペリエ騎手のマグナーテンにつつかれてしまい、マイペースにならなかったギャラントアローは前後半の800mずつがm46.0−47.6秒で、自身の上がり36.0秒、走破時計は1分33秒6だった。

 勝ったデュランダルは、ほとんど最後方に近い後方2番手から上がり33.5秒。前後半の800mは推定[48.3−45.0秒]で1分33秒3。ギャラントアローと、デュランダルはまったく別のレースをして、結果はコンマ3秒差の1分33秒3〜6だった。

 府中牝馬Sも、マイルCSも、飛ばした逃げ馬と、道中は20馬身以上も離れていた後方の馬が、結果はほぼ並んでゴールした。どうの乗ってもこれくらいの時計(能力)ということだった点にあるが、本当の不思議はそういうことではない。ギャラントアローもデュランダルも彼らは能力を十分に出し切ったが、それは個性的な特殊なレース運びで、あやうく、危なっかしいレース運びそのもの。

 こういうレース、実は好位にいて[46.5−46.5秒]ぐらいのバランス・ラップを踏んだ馬が一番有利なことは、現代の何千ものレース結果が示している。人気の好位〜中団からのグループが(ファインモーション以外)、やや情けない内容で、結果ハイペースでもないから、実はスパートのタイミングが遅すぎた馬がいっぱいいる。結果、かつてのデキがなく失速したマグナーテンは仕方ないが、好位グループがギャラントアローからあんなに離されてしまったのはダメ。直線の33秒しかレースのできないデュランダルには、スプリンターズS同様、レース全体の流れがスローだった点が味方している。だから、行くギャラントアローに期待したのだが、残念ながら、現時点では能力もう一歩だった。理想の位置でベストの流れだった好位組のスパートがあまりに遅すぎた。

戻る