ベトナム再訪

80歳の11月、ベトナム、ホーチンミン市へ長男と2人で出掛けた。今、ベトナムは日本女性に大人気、中部空港からタンソニット空港への機内は、往復満席。ヴェトナムはアメリカに勝利したアジアの英雄、頭の中には連日報道されたベトコン戦闘報道の衝撃写真がよみがえる。

早速、ホーチンミンから車で1時間、クチトンネル歴史遺跡を再訪。ジャングルの中に掘られた250kmの地下トンネル、民族の知性、誇りを感じ取る。市内見学最大の衝撃を受けたのは統一会堂横にあるベトナム戦争の記憶を刻む「戦争証跡記念館」。門を入るなり、ベトナム戦争実戦残骸の戦車、大砲、ジェット機、機関銃、石川文洋氏のカメラもある。枯れ葉剤被害によるホルモン漬けの奇形胎児の実物展示、激しい拷問の実態を示す写真の数々、展示物の中にはカーキ色に変色した当時の日本共産党機関紙「アカハタ」もあった。

ホーチンミン市の博物館を次々と訪問。ベトナム全史をたどる「歴史博物館」。革命の歴史を展示する「ホーチンミン作戦博物館」「ホーチンミン市博物館」。有名なホーチンミン観光名所「ペンタン市場」も衣料、雑貨等ベトナムの匂いがぎっしり詰まった店先を愉快に歩き回った。僕は「LEXUS]ブランドパックルバンド、売値4千円と言われたが千円にまで減額させた。サイゴン・スカイデッキ49階から、ベトナム全市を眺望、南国の太陽に光る豊なサイゴン河に魅せられて、メコンクルーズツアーに乗って船上からメコンの風を楽しんだ。

美味いものも一杯食べた。エビや香草の入った春巻き、米フォーを肉汁につけた軽食、コクのあるキノコ鍋、「汁のかくし出し味がすごいね」とグルメ通の息子もうなる。最後の夜は市民劇場「サイゴンオペラザ座」で世界的ベトナム民族サーカス「アーオーショー」。入場料2人で2万円以上だったが、最前列中央席で舞台を目の前に迫力を実感、演技と演出の素晴らしさに圧倒された。こんなすごい舞台は生まれて初めて観た。長男と2人で出掛けた80歳の海外旅行、足元がおぼつかない市内繁華街を、長男の後を追いかけながら、3泊4日充分に満足出来る旅だった。(2018年1月)



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