定年後の読書ノートより
新春 朝日新聞 社説、 「果断」な言葉のその先へ、今日より明日を
ゆくえ定まらぬ時代である。切迫感が立ち込めている。ブッシュは同時テロ事件以来、「我々の側につくか、つかぬか」と二者択一を迫る。「正義」は米国の側のみにあるという。

小泉首相も歯切れのいい言葉のはんらんである。2人の異常なまでの人気の高さは、その語り口にある。

今は1920年末の世界恐慌前後とよく似ている。先行き不安な時代は、「自由でなく統制を」「協調ではなく武断を」と力に頼る気分が強くなる。

真の課題は、「果断」な言葉の先にある。テロや戦争のない世界をどうつくるか。飢餓や貧困の解消に向け世界は何をすればよいのか。グローバリゼーションという「世界の米国化」が進む中で、「米国の世界化」こそ必要ではないか。「果断」な言葉はもういい。

世界も日本も、新世紀のあるべき姿や構想づくりに知恵を結集し、肉付けしていくステップへと踏み出す時期ではないか。

「社説読後感」さすが朝日新聞の格調ある論調に、新年の方向づけの意義を実感する。結論として、「果断」な言葉ではなく、恐慌危機を前に、飢餓や貧困のない社会を作る為、具体的な行動が必要だと朝日新聞は訴える。アメリカは「世界の米国化」ではなく、「米国の世界化」を打ち出すべきだと主張する。

飢餓や貧困が何故発生するのか、この難しい問題を、我々はもっと真剣に考え抜く必要がある。自分に残された時間はもうそんなに多くはない。しかし貧困をなくす為に、人間は何をすべきか、これからも探求していきたい。

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