南イタリアの旅

今年も東京に住む息子夫婦はヨーロッパ旅行に連れて行ってくれた。一昨年は北イタリア巡り、昨年はチェコ・オーストリア・ドイツそして今年は南イタリア巡りの10日間といつも最高の感動を仕組んでくれる。

燦々と照りつける太陽、紺碧の地中海、そして本場のイタリア料理。息子夫婦は、インターネットでバスや船の時刻表を綿密に事前調査、完ぺきにして充実した南イタリア旅行を設計してくれた
地中海がこんなにも美しいとは初めて知った。50メートルを超す海底が水面から透けて見える。ヴィリジアントグリーンの水彩絵具ではどうしてもこの色は出せなかった

カプリ島では島一周のクルージングに乗った。島は険しい絶壁で囲まれていて海面から見上げると、数十メートルの絶壁が直角に切り立っている。

青の洞窟は、そんな絶壁にある。小さな穴から4人乗りボートでくぐり入る。波の上下で穴は水で塞がったり、開いたりする。ボートは瞬間を狙ってくぐり抜ける。スリス満点。

洞窟の中は真っ暗な暗闇。海底のエメラルドグリーンだけが、妖しく光る。実に美しい。

カプリ島では、山頂にある豪華なリゾートホテル・ビラ・クルッペに2連泊。ホテルのバルコニーから紺碧の地中海が美しく眺められ、朝食はこのバルコニーに準備される。

かってこのリゾートホテルに、文豪ゴーリキーや革命家レーニンが長期滞在したという。各部屋にバルコニーがあり 疲れた身体に、この眺望がきっと大きな安らぎとなったことだろう。
カプリ島から、再び船に乗って、紺碧の地中海をアマルフィーに向かった。アマルフィーに到着して驚いた。港から直角に山頂まで点々と白い家々が続く。

宿泊は、アマルフィ最高のグランドホテル・エクセルシオに2連泊。滞在したスイートルームは2階構造になっていて、バルコニーからは紺碧の地中海が広く眺望できる。

南イタリアで食べたイタリア料理はいつも、どこでもすごく美味かった。息子夫婦は2人共TOEIC900点台の外国語堪能。事前に選んだ料理店にてメ―ニュをしっかりと読み解き、幾つかの料理を2人で相談して注文するが、イタリア料理がこんなにも美味しいものかと出てくる料理に次々と感動した。
イタリア人の印象を率直に記述すれば、陽気、快活、行動的、セクシー、ずるくて単純、衝動的、肥満、彫りの深い顔、自信家。

ポンペイでは息子夫婦とは別行動での独り旅。ヴェスヴィオ鉄道ソレント駅を降りたとたん、検札につかまった。「あなたの切符はポンペイ駅で打刻印していません。34ユーロの罰金を払ってもらいます」と突然言われびっくりする。

頭にきて、30分間警察官と激しくやりあったが、所詮小生の語学力不足も起因して34ユーロの罰金を支払わされる結果となってしまった。
アマルフィーではグランドホテル・エクセルシオに2連泊 第2日目は息子夫婦は2人で隣町ポジターノ観光に出かけたが、僕は1日バルコニーに寛いで、スケッチを楽しんだ。

思えば、家内孝子も旅行が大好きだった。2人で随分旅行もしたが、こうして旅に出ている時は、いつも孝子と一緒に旅をしている気持ちになってきて嬉しくなる。「孝子と一緒に旅をしているぞ」 そう思うだけで、すごく幸せになってくる。
ラベッロも世界遺産のひとつ。今回の旅で訪れた世界遺産は、@ ローマ歴史地区・教皇領とバチカン市国
A ポンペイ 遺跡地域  B ナポリ 歴史地区 Cアマルフィイ海岸 が数えられるが、カブリ島 青の洞窟は世界遺産に入っていない。

イタリア国内に世界遺産が41もあるというのに、カプリ島が世界遺産に入っていないのは不思議でならない。実は自分が持っているイタリアガイドブックまっぷるには、青の洞窟は世界遺産であると記述している。これは昭文社の皮肉なのか、調査ミスなのか今も前者ではないかと考えている。
西暦79年、ヴェスヴィオ火山噴火によって、一夜にして火山灰に埋もれた古代都市ポンペイ。そして1700年の後、始めて発掘され、世界中を驚かせた古代都市ポンペイ。

一瞬にして火山灰に飲み込まれた古代都市ポンペイには、当時の町の様子がそのまま残されている。

まだキリスト教が広まる前、イタリアにはギリシャの神々を祭った神殿が立派に存在していた。神殿や円形闘技場、浴場や洗濯屋など、当時の姿を今も生々しく伝えている。

石畳の通路に深く刻まれた車輪の跡が、何故か強く印象に残っている。
旅の最終日は、一人ローマの町を歩き続けた。10年ぶりにバチカン市国にも再訪した。相変わらずのものすごい見学者の長い列、世界中から様々な人々が集まって来る。

帰りの飛行機は、決して空いていたわけではなかったが、ローマからソウルまで、3人分の席を1人で占有出来、横になってぐっすり眠れた。

ソウル空港で早速e-mailを開いてみたら、何と10日間の留守中に堆積した迷惑メールは1400件もあった。


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