シルクロード・敦煌・トルファン・西安を訪ねて

シルクロードに興味を持ち始めたのは、定年直後、中央アジア・ウズベキスタンにJICAの仕事で、出張したのが大きなきっかけでした。シルクロードの広大な砂漠とオアシスの風景は衝撃的でした。シルクロードこそ、アジア人の心の故郷だと実感しました。シルクロードへ出かけると、むしょうに心が癒されるのが、実感されます。

今回のシルクロードの旅は、敦煌から始まりました。敦煌文物研究所楊先生のご案内で、随分沢山の壁画や仏像を見せて頂きました。丘の絶壁に、無数の洞窟を掘り、その洞窟の壁に仏の絵を数十年の歳月をかけて描き上げたアジア人祖先の情熱に感動しました。




敦煌・莫高窟の洞窟のすぐ裏に砂丘・鳴沙山があります。そのふもとに、三日月型の月牙泉という大きな泉と、古い寺院があり、その泉のふもとまで、ラクダに乗って出かけられます。砂漠の快い風を受け、ゆらりゆらりとラクダの背にまたがって進んでいくのは、古代のキャラバン隊気分でなかなか味なものです。

敦煌からトルファンへは、何時間も無人の砂漠を120キロの高速で走り続けました。途中車窓より、蜃気楼や、竜巻、野生の駱駝の群れ、それに1000基を越える風力発電風車などを眺めました。こんなすごい砂漠をインドまで徒歩で横断し“大唐西域記”を書き上げた玄装法師の情熱に頭が下がりました。







トルファンの町の中には、幾つものカレーズと称する用水路が流れています。天山山脈の雪解け水を集めて、砂漠の地下深く水路を掘ってオアシスの町、トルファンまで、水を流してきているのです.天山山脈からオアシスまで何十キロの砂漠の地下をどうやって水路を掘ったかを解説したカレーズ博物館の展示は大変興味深いものでした。

ウルムチから西安までは飛行機で飛びました。途中、眼下に広がる大砂漠は見事でした。突然、天山山脈の山々が真っ白な雪を山頂に、視野に飛び込んできます。美しい天山山脈の雪の輝きに、皆さん、飛行機の窓に顔をくっつけて、「すごい。すごい」と感嘆の声を上げます。



西安では、何といっても秦の始皇帝が地下に造った兵馬俑が感動でした。中国皇帝の権力の大きさは、想像を絶します。今から1500年の昔、奈良の都からここ長安の都まで、遣隋使、遣唐使として日本からやってきた青年達は、シルクロードの最新文化にきっと感動したでしょうね。シルクロード文化こそ、アジアの心の故郷だなあと実感しました。




 

 

 

 

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